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チコリーの栄養効果とおすすめの食べ方とは?

食材大辞典

チコリーは、独特のほろ苦さが魅力の葉物野菜です。ヨーロッパではハーブとしても使われています。最近は「おしゃれ系のサラダ」で使うことも多くなっているのではないでしょうか。
今回は、チコリーの栄養効果と美味しく食べるためのポイントについて食材大辞典としてまとめました。

チコリーの特徴と期待できる栄養効果は?

チコリーは、ヨーロッパ原産の野菜で、フランスではアンディーブ、日本では菊苦菜とも呼ばれています。種類が多くありますが、代表的なのはごく小さな白菜のようなかたちのもので、芽の部分が食用とされます。

ヨーロッパでは古くからハーブとして使われ、根の部分はコーヒーの代用品としても使われます。なお、アンディーブの英語読みはエンダイブですが、この名は日本ではリーフレタスのような違う葉野菜を指しますので注意しましょう。

老化や生活習慣病予防、美肌効果
特有の成分チコリ酸は抗酸化物質で、活性酸素の抑制と除去に役立ち身体機能の低下や老化を予防に役立つ
ポリフェノールの一種であるタンニンにも抗酸化作用があり、相乗効果で循環器系の組織や器官の損傷を防ぎ、動脈硬化や高血圧などを予防する
タンニンを含むポリフェノール類には、肌の引き締めやシミ予防効果もある
デトックス、ダイエット効果
チコリ酸には肝機能の向上を助け解毒能力を高めることで、全身を浄化する効果も期待できる
水溶性食物繊維のイヌリンが多く含まれ、腸内環境を整え便通をよくし腸内の老廃物を排出する
イヌリンは糖質の吸収を抑制する効果もあり、食後の急激な血糖値の上昇や糖尿病予防、糖質を脂肪に変えにくくすることでダイエット効果も期待できる
苦味成分にも消化器系の不調改善効果がある

そのほか、高血圧を予防するカリウムや骨をつくるカルシウム、貧血を予防する鉄などのミネラルも豊富です。

チコリーの選び方と保存方法のポイントは?

チコリーの選び方と保存方法のポイントは、以下の通りです。

チコリーの選び方のポイント
全体がきれいな白色で葉先が柔らかい黄色のもの、触った時にしっかりと締まりがあり少し重みを感じるものを選ぶ
軸の切り口の変色は要チェック
チコリーの保存方法のポイント
乾燥しやすくしなびやすいので、保存する際は濡らしたキッチンペーパーで包んだうえでラップでピッタリと包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に立てて入れておく
あまり日持ちしないので早目に食べきるようにする

チコリーはどうやって食べるのがおすすめなの?

チコリーはもともと苦味がきつい野菜でしたが、現在では栽培の仕方を変えることで生でも食べやすくなっています。葉を1枚ずつちぎって使うことが多く、シャキシャキとした歯ごたえとほのかな甘味、特有のほろ苦さがあり、加熱すれば甘みが引き出されて生食とは違った味わいも楽しむこともできます。

サラダ、前菜、煮込み、グラタン、焼き物や炒め物、天ぷら、スープなどさまざまな料理に使えます。生食ならサラダやバーニャカウダ、オードブルなどお洒落な前菜にぴったりです。焼くなら半分にしてオーブンで焼いたものを肉や魚料理の付け合せなどにし、温野菜として食べるなら茹でる時にレモン汁を加えて黒く変色しないようにして使いましょう。

おわりに:アンチエイジングやデトックス効果が。色や食感、風味を楽しめる生食がオススメです

チコリーは、老化や生活習慣病予防、美肌効果、デトックスやダイエット効果などを持つさまざまな成分を含みます。生で色と食感、独特の風味を楽しむのがオススメですが、多彩な料理で楽しめます。茹でるならレモン汁を加えて変色を抑えましょう。

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