コブミカンの葉は、バイマックルーとも呼ばれているハーブの一種です。アジアン料理でよく使われるので馴染みがある食材かもしれませんね。最近が、美味しさだけでなく、美容効果や健康効果も注目を集めています。
今回は、コブミカンの葉(バイマックルー)の栄養効果と料理の使いかたのコツについて食材大辞典としてまとめました。
コブミカンの葉(バイマックルー)の特徴と期待できる栄養効果は?
コブミカンの葉(バイマックルー)は、タイからマレーシアの熱帯地方が原産とされ、アジア料理には欠かせないハーブとしてさまざまな料理に用いられています。4cmほどの緑色のごつごつした実も香り付けなどに使われることがありますが、葉には柑橘系の爽やかな強い香りがあり、特にタイ料理では代表的なハーブのひとつとして実より多く利用されています。
なお、葉は二枚連なっているように見えますが、一枚は葉の柄の部分にできる翼と呼ばれるヒダが葉と同じくらい大きくなったものです。
- 老化予防、美肌効果
- 抗酸化力を持つビタミンCが豊富に含まれ、シミの原因となるメラニンの生成を抑える
- コラーゲンの生成をうながしシワ予防にもなる
- ビタミンAやビタミンBも豊富で、髪や眼、爪、皮ふや粘膜の健康を守り、新陳代謝をうながす→高い美肌効果も期待できる
- 発がんリスクを下げる
- 近年の研究では、ガン細胞を抑制する効果が期待できるといわれている
- 風邪予防、ストレス緩和
- ビタミンCには免疫力を高め、風邪などウイルス感染を予防する効果が期待できる
- カルシウムも含んでおり、神経を安定させイライラの緩和に効果がある
コブミカンの葉の選び方と保存方法のポイントは?
コブミカンの葉の選び方と保存方法のポイントは、以下の通りです。
- コブミカンの葉の選び方のポイント
- ネット通販や輸入食材の取扱店で購入できる
- できるだけ緑色が鮮やかで、二枚に見える葉と翼がつながっている状態のものが多いものを選ぶ
- コブミカンの葉の保存方法のポイント
- 保存するときは、密封容器に入れて冷凍するか、可能でありば真空パックして冷凍すると良い状態で保存できる
- 乾燥保存も可能で、ローリエのように乾燥させた葉も販売されていますが、冷凍より香りは弱くなる
コブミカンの葉の料理での使い方は?
柑橘系の強い香りが特徴のコブミカンの葉は、東南アジア料理でカレーやスープ、鶏・魚料理などの風味づけや臭み消しによく使用されています。葉は硬く、煮ても軟らかくはなりません。基本的には、ローリエの葉のように料理として一緒に盛り付けても最後には残します。
他のハーブとともに香りだけ移し後で取り出すなら、お茶用のクロスパックなどに詰めて加えると便利です。ただし、食べることができないわけではありません。細かく刻んで牛肉などの炒め物に入れたりサラダにかけたり、ペースト状にしてソースに加えることもできます。ナッツ類と炒めておつまみとして食べても美味しいです。
葉を食べるときには、硬い葉の中心のスジは取ってから調理しましょう。タイ料理ではトムヤムクンやタイのさつま揚げトートマンプラー、ココナッツミルクスープのトムカーカイ、ひき肉激辛香味炒めのクワクリンなどに使われ、ベトナム料理ではフォーなどによく使われます。
おわりに:エイジングケアにぴったり。料理の風味付けのほか、刻んで炒めたりサラダに加えても
コブミカンの葉は、柑橘系の爽やかな強い香りが特徴の、アジア料理には欠かせないハーブです。老化予防や美肌効果のほか、発がんリスクを下げたり、風邪などの予防やストレスの緩和にも役立ちます。カレーやスープ、鶏・魚料理などの風味づけや臭み消しに用いられるほか、細かく刻んで炒め物やサラダに使うなどして食べることもできます。
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