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エノキダケの栄養の効果と食べかたのポイントは?

食材大辞典

エノキダケは、スーパーでも安く購入できる、一般家庭の味方。食物繊維が豊富なことは知っていると思いますが、そのほかにも魅力的な栄養効果があることを知っていますか?
今回は、エノキダケの栄養効果と保存方法、美味しく食べるコツについて食材大辞典としてまとめています。

エノキダケ含まれる栄養の種類とは?

一般に流通しているエノキダケは、暗い室内で栽培された白く旨みも栄養も豊富なキノコです。主な栄養素としては、次のようなものがあります。

ビタミンB1
  • 糖質をエネルギーに変えるのを助ける
  • 精神を安定させ、疲労感や倦怠感を予防する
ビタミンB2
  • 成長の促進、抗酸化作用による老化や生活習慣病の予防・改善効果がある
GABA
  • 副交感神経を活発化させる神経伝達物質のひとつ
  • 高血圧解消効果が期待できる
  • リラックスや精神安定効果があり、ストレスをやわらげる
ナイアシン
  • 糖質・タンパク質・脂質をエネルギーに変える
  • 全身の多くの酵素の補酵素としてエネルギーを生み出すのを助ける
食物繊維
  • 不溶性食物繊維が多く含まれる
  • 便通を改善させる
  • 腸内の有害物質の排泄や善玉菌の増加を促し、大腸がんの予防に役立つ
  • キノコキトサンという食物繊維は免疫細胞を活性化するβグルカンが豊富。がんやアレルギー症状、生活習慣病などの予防にも効果が期待できる

シイタケなどと同様に日光に当たるとビタミンDに変わるエルゴステリンを含み、骨や歯を強くし骨粗しょう症の予防やイライラの解消にも役立ちます。

エノキダケを選ぶときのコツと保存方法って?

エノキダケを選ぶときと保存するときは、以下のことに気をつけましょう。

エノキダケの選び方
  • なるべく色白で柄の部分が太く、束全体に締りがありシャキっとしているものを選ぶ
  • 袋に汗をかいているものは傷んでいるか傷む寸前なので避ける
エノキダケの保存方法
  • 乾燥しないよう袋に入れて冷蔵庫で保存し、3~4日で使い切る
  • 冷凍する場合は、石づきを切り落として使う長さに切った状態で保存袋などに入れて冷凍し、使うときは凍ったまま調理する

エノキダケは生で食べられる?

生のエノキダケには赤血球を壊すフラムトキシンという成分が残っているので、そのまま食べることはできません。
噛み切りにくい食材なのでなるべく食べやすい長さに切り、必ず加熱調理してから食べましょう。

エノキダケの栄養は加熱に強いので栄養がなくなってしまうことはありませんが、ビタミン類は水に溶けやすいため洗ってしまうと流れ出てしまい、風味も失われてしまいます。

エノキダケは厳重な安全基準のもとで栽培されており洗わなくてもそのまま調理できますが、煮たり茹でたりするときには煮汁ごと食べられる鍋や汁物などがオススメです。
さっと茹でておひたしや和え物にするほか、炒め物や天ぷらなどの揚げ物にして油でビタミン類を流れ出ないようにするのもよいでしょう。
加熱するとぬめり成分が出てきます。醤油で煮てなめたけなどにすると保存性も高くなります。

おわりに:精神状態や腸の働きを整え生活習慣病を予防します。必ず加熱調理して摂りましょう

エノキダケには、ビタミンB1、ビタミンB2、GABA、食物繊維などが豊富に含まれています。ストレスをやわらげ精神を安定させるほか、食物繊維であるキノコキトサンにはβグルカンが豊富で、腸の調子を整えるとともに免疫力を上げ、生活習慣病を予防する効果もあります。生では食べられないので必ず加熱し、水に溶けやすいビタミン類もしっかりとれるよう洗わずに油炒めや揚げ物に使うか、煮る場合は煮汁までとるようにしましょう。

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