ハヤトウリは、アメリカ原産の瓜ですが、世界各国で食べれているメジャーな果実野菜です。
今回は、ハヤトウリの栄養効果と保存方法や下処理のポイントについて食材大辞典としてまとめました。
ハヤトウリの特徴と栄養効果って?
ハヤトウリ(隼人瓜)は、熱帯アメリカ原産の、見た目はフルーツのようなつる性植物です。1つの株から大変多くの実が成ることから、千成瓜(センナリウリ)とも呼ばれています。白い品種と緑の品種があり、世界各国で食べられています。
淡白でクセのない味わいですが、生だと少々苦味があり、それがアクセントともなっています。さまざまな料理と相性の良い、成分のほとんどが水分の低カロリー食材で、次のような栄養も含まれています。
- 美肌効果
- 抗酸化作用により老化防止に役立つ
- 免疫力を高めたりストレスを緩和し、シミやそばかす、シワの予防が期待できるビタミンCが豊富
- 血液をつくるとともに肌や粘膜を健康に保つ葉酸や免疫力を高めストレスを緩和し肌や髪の健康も保つパントテン酸などビタミンB群を多く含む
- デトックス効果
- 余分な塩分を排出してむくみや高血圧を予防するとともに筋肉の収縮を正常に保つカリウムが含まれる
- 腸を刺激して便通をよくし腸内環境を改善する不溶性食物繊維を豊富に含む
ハヤトウリの選び方と保存方法は?
ハヤトウリの選び方と保存方法のポイントは以下の通りです。
- ハヤトウリの選び方のポイント
- 表皮に傷や変色がなく色が均一で、手に持つと硬くずっしりと重みを感じるものを選ぶ
- お尻部分から傷みやすいので確認が必要
- 白色のものの方が緑色のものより青臭みが少ないため食べやすく、小ぶりでハリがあるものがおすすめ
- ハヤトウリの保存方法のポイント
- 完熟した実であれば貯蔵性がよく、10~15度前後で乾燥と低温障害に気をつければ長期保存できる
- 常温で新聞紙などにくるみダンボールに入れておけば2、3カ月、新聞紙に包みポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れておけば数週間は日持ちする
- 生のままや茹でてアク抜きし冷凍保存することも可能だが、保存期間は1カ月ほど
ハヤトウリの下処理のポイントとおすすめの食べ方は?
生だと多少苦味があるので、簡単なアク抜きを行います。まず下処理として、表面の皮をピーラーや包丁でむき、半分に切ったら中央の大きな種を取って流水で洗います。アク抜きは、切ってから塩を振り軽くすり合わせるようにして、さっと水洗いするだけです。下茹でしてアク抜きするなら、4~6等分に縦にカットし塩入りの熱湯で2分ほど茹で、好みの厚みにスライスします。
スライスしたものを茹でる場合はさっと熱湯をくぐらせる程度で十分です。細切りにすればシャキシャキと、厚めに切ればコリコリとした食感が味わえます。加熱調理ではアク抜きは不要、そのままクセのない味と食感を楽しめます。
日本では浅漬けに使うことが多いですが、ぬか漬け、味噌漬け、粕漬などにしても美味しいです。また、そのままサラダや和え物にできるほか、生のまま薄切りや細切りにし食感を損ねないよう短時間でさっと炒めたり、照り焼きなどの焼き物、スープや味噌汁の具、フライなどの揚げ物にも合います。
おわりに:美肌、デトックス効果のある低カロリー食材。簡単なアク抜きで食感を楽しみましょう
ハヤトウリは、成分のほとんどが水分の低カロリー食材で、美肌やデトックス効果のある栄養を含んでいます。多少苦味があるので、加熱する場合はそのまま、それ以外では簡単なアク抜きをして使い、シャキシャキ、コリコリとした食感を楽しみましょう。
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