牡蠣にあたる原因はノロウイルスだけじゃない?

食事・料理

牡蠣は海鮮食材の中でも栄養たっぷりの人気食材。一方でノロウイルスを引き起こす原因として知られています。ところが牡蠣による食あたりの原因には食中毒やアレルギーもあるのです。

牡蠣にあたる原因は食中毒とアレルギー?

牡蠣を食べたあとに何らかの不調が起きると「牡蠣にあたった」といいますが、次のような原因が考えられます。

  • ノロウイルス
  • 腸炎ビブリオ
  • 貝毒
  • アレルギー
ノロウイルス
潜伏期間:24~48時間ほど。

症状:腹部の痛みや不快感、嘔吐、下痢など。

注意:大人の場合は1~2日間で症状が治まります。数日間~一か月は便の中にウイルスが存在しています。下痢や嘔吐によって水分が体外に出て行きますので、脱水症状に気をつけましょう。
腸炎ビブリオ
潜伏期間:短いと2~3時間ですが、一般的には8~24時間ほど。

症状:激しい腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、発熱、血便など。

注意:刺身や寿司、生の魚介類を使用した調理器具による感染が主な原因です。
貝毒
潜伏期間:食べた貝の種類によってさまざまです。食後30分ほどで症状があらわれることもあります。

症状:食べた貝の種類によりますが、下痢や嘔吐などが3日ほど続いたり、麻痺性の毒や呼吸困難に陥って死亡するおそれがあります。

注意:生産者や都道府県が検査をして、貝毒が検出された海域からの出荷をとめるなどの対策がとられています。
牡蠣アレルギー
潜伏期間:食後数時間以内。

症状:牡蠣に含まれるトロポミオンという成分が原因です。激しい下痢や嘔吐、喉のかゆみ、蕁麻疹、発疹など。重症の場合は意識障害や心肺停止などアナフィラキシーショックを引き起こします。

注意:牡蠣を食べると毎回症状が起こる場合は、医療機関でアレルギー検査を行いましょう。

牡蠣にあたりやすい時期は?

日本でよく食べられている牡蠣は、マガキ(真牡蠣)とイワガキ(岩牡蠣)です。

マガキ

冬が旬で、10~4月が出荷期間です。国内の流通はほとんどが養殖です。成長から産卵までの期間が短く、殻や身は比較的小さめです。

11月~2月はノロウイルスによる食中毒とマガキの旬が重なります。マガキを衛生的に管理し、十分に加熱してから食べると安心です。

イワガキ

夏が旬で、6~9月が出荷期間です。国内の流通は天然ものと養殖です。比較的ゆっくりと育つため、殻や身が大きく育ちます。生牡蠣として食べられることが多い牡蠣です。

腸炎ビブリオは4℃以下の環境にはほとんど繁殖しない菌ですので、7月~9月に牡蠣を食べるときは腸炎ビブリオに注意しましょう。衛生的に管理し、食べる前に十分に加熱することが大切です。

牡蠣に気をつけたい人

免疫力が下がっていると細菌に感染しやすくなる傾向があります。ただし一度食あたりしたらそれ以降あたりやすくなるという考えに科学的根拠はありません。

牡蠣アレルギーの人は季節を問わず、牡蠣を食べると症状が出ます。

牡蠣にあたらないようにするにはどうすればいい?

生食用と加熱用を使い分け
食品店で売られる牡蠣には「生食用」と「加熱用」に分かれています。生食用とは保健所の指定した海域で育った牡蠣、加熱用はそれ以外の海域で育った牡蠣です。生食用の牡蠣は水質検査を定期的に実施された海で育ったため、安全性が確保されています。加熱用はうま味成分や栄養成分が比較的高いものが多いです。
自分で採った貝に注意
流通している牡蠣ではなく、自分で採ったものは出荷規制の対象外のため注意してください。採取する海域が貝毒の出荷規制海域でないか事前に確認しましょう。
加熱調理がおすすめ
ノロウイルスや腸炎ビブリオは、加熱で菌の活性化を抑えることができます。中心部を85~90℃で90秒以上、腸炎ビブリオは中心部を60℃で10分以上加熱しましょう。ただし貝毒は加熱しても毒性をなくすことができません。
手指や調理器具は清潔に
細菌の付着を防ぐために調理、配膳、食事の前後は手をしっかりと手洗いましょう。まな板などの調理器具もよく洗って消毒してください。
体調不良のときは牡蠣を控える
免疫力が落ちているときなどは食中毒が発症しやすいです。風邪や寝不足など体調面に不安があるときは牡蠣を控えてください。牡蠣アレルギーの場合は牡蠣を食べないのが安全です。

おわりに:牡蠣による食あたりの原因はさまざま。季節や調理方法に要注意!

牡蠣を食べたあとに襲われる食あたりは、ノロウイルスのほか腸炎ビブリオや貝毒、アレルギーの可能性が考えられます。食べた季節や調理方法に注意して、安全においしく牡蠣を味わいましょう。

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