クレソンは、サラダや肉料理のつけ合わせでよく出てくる野菜(ハーブ)です。最近は、普通のスーパーでも売っていますし、コンビニのサラダパックにも入っていることがありますね。
今回は、クレソンの栄養効果を活かすコツ、美味しく食べるコツを食材大辞典としてまとめました。
クレソンにはどんな栄養が含まれてるの?
オランダガラシともよばれるクレソンは、すがすがしい風味と大根にも似た辛味が特徴のヨーロッパ原産の水生植物です。ステーキなどによく添えられており脇役と思われがちですが、次のような栄養素を豊富に含んでいます。
- シニグリン
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- 大根やワサビなどにも含まれる辛み成分
- 血行促進、食欲増進、肉の脂肪の消化などに役立つ
- 高い殺菌効果で食中毒や口臭予防などにも役立つ
- βカロテン(ビタミンA)
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- 抗酸化作用を持ち、老化や生活習慣病予防、呼吸器系統の健康維持に効果が期待できる
- 体内でビタミンAに変わると、髪や眼、皮ふや粘膜を守り、美肌効果も期待できる
- カリウム
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- 余分な塩分を体外に排出する
むくみや高血圧、筋肉痛などの改善効果も
- カルシウム
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- 骨の健康維持に欠かせない
- イライラ解消効果もある
- ビタミンC
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- 高い抗酸化作用を持つ美容に欠かせないビタミン
- 免疫力を高め病気やストレスに負けない身体づくりにも役立つ
クレソンの選び方と保存方法は?
クレソンの選び方と保存方法のポイントは以下の通りです。
- クレソンの選び方のポイント
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- 葉が濃い緑色でツヤと厚みがあり、軸が太くまっすぐに伸びている、節の間隔が狭いものを選ぶ
- クレソン特有の香りの強いものがおすすめ
- 茎が太すぎるものや花が開いたものは茎が硬めなので生食には向かない
- クレソンの保存方法のポイント
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- 傷みが早いのでなるべく早く食べ切る
- 濡らしたキッチンペーパーなどでくるみ袋に入れて、立てた状態で野菜庫に入れる
- 水を入れたコップに茎の部分を差してビニール袋をかぶせ、冷蔵庫で保存してもよい
- 冷凍保存は、生のまま洗って水気を切り、カットしてから保存袋に入れ
- 塩を加えた熱湯で10~20秒下茹でし、冷水にさらして水気を絞りカットして、ラップに包み保存袋に入れて冷凍することもできる
- ただし冷凍すると食感は損なわれるので注意
クレソンは、どんな食べ方がおすすめ?
栄養効果を余すことなく摂るなら生食が一番ですが、βカロテンなど油と一緒に摂る方が吸収しやすくなる成分もあります。添え物としてだけでなく、いろいろな料理に使ってみましょう。
- 生食
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- スムージーに入れれば苦みは残るが手軽に多くの栄養素を摂取できる
- サラダに入れオリーブ油を使ったドレッシングやベーコンなどで和えたり、ドレッシングや魚料理のソースにしてもいい
- 茹でる
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- 辛味がそれほど強くなければ、さっと茹でてお浸しや和え物にできる
- 煮る、揚げる
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- スープや鍋、ポタージュなどにすれば溶け出したビタミンをそのまま飲むことができる
- 辛味が中和されて食べやすくなる
- カレーには、最後に入れて少し煮込むとよい
- 天ぷらなどにすると油っこさを緩和でき、苦みが消えて香りが残るので、塩だけで食べても美味しい
おわりに:脇役と見られがちですが、実はとても栄養価が高く老化や生活習慣病などを予防します
付け合わせとして使われることの多いクレソンは脇役と思われがちですが、血行促進、食欲増進、肉の脂肪の消化、高い殺菌効果などを持つ辛み成分シニグリンのほか、β-カロテン(ビタミンA)やカリウム、カルシウム、ビタミンCなど、老化や生活習慣病の予防に欠かせない栄養素を非常に高いレベルで含んでいます。
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