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網戸の汚れを掃除するときのポイントって?

掃除前の汚れている網戸 お掃除のコツ

室内の換気はしたいけれど虫が入ってこないようにしたい、というとき、窓の外側に設置されている網戸を使うと便利です。しかし網戸はその設置場所から、常に雨風にさらされてどうしても汚れやすいものです。

そこで、今回は網戸の汚れを掃除するときのポイントについてご紹介します。網戸の汚れの原因や掃除方法、網戸の汚れを予防する方法について順に見ていきましょう。

網戸の汚れの原因って?

網戸の汚れは、内側につくものと外側につくもので少し異なります。

網戸の内側の汚れの原因って?

網戸の内側につく汚れは室内側からのものですから、台所から出てくる油煙、タバコのヤニ、部屋のホコリなどが挙げられます。

油煙
  • キッチンで料理をしていると、油が煙と一緒に浮遊する
  • 油が網戸につくと、こびりついて落としにくくなる
タバコのヤニ
  • 喫煙者がいる家庭では網戸にヤニがつき、悪臭を引き起こすことも
ホコリ
  • 家庭でよくある汚れで、最初は柔らかい汚れ
  • 雨風が染み込んだり、日数が経つにつれて網目に絡まったりし、落ちにくくなる

網戸の外側の汚れの原因って?

網戸の外側につく汚れは、部屋の外からやってくるものです。花粉や虫、排気ガス、砂ぼこり、黄砂やPM2.5などが挙げられます。

花粉
  • 早ければ2月ごろから発生し、網戸にひっかかってくっつく
小さな虫
  • 気温が上がるにつれ、虫が冬眠から目覚めて増えてくる
  • 小さな虫は網目に絡まってしまい、そのまま汚れとしてくっついてしまうことも
排気ガス
  • 車や工場から排出される煙
  • 交通量の多いところや、工場の近くに住んでいると特につきやすい
砂ぼこり
  • 学校のグラウンドや公園から、土や砂が風で飛んでくる
黄砂やPM2.5
  • 中国から風で運ばれてくるもので、外が見えづらくなる程度の被害になることも
  • 九州地方では特に、黄砂やPM2.5による汚れが多く見られる

網戸の掃除はどのくらいの頻度ですればいいの?

上記のように、網戸が汚れる原因にはさまざまなものがあり、いろいろな成分が混ざって汚れとしてこびりついてしまっていることが多いです。長期間放置しっぱなしにしてしまうと、水だけでは落とせないばかりか、洗剤を使っても簡単には落とせなくなってしまうケースも珍しくありません。

しかも、網戸の汚れを放っておくと、せっかく虫や汚れから室内を守るために網戸を閉めているのに室内に汚れが入ってきてしまい、家具が汚れたり喉を痛めたり、アレルギーを引き起こしたりと、さまざまな悪影響が出る可能性があります。網戸がすぐ接する窓やカーテンが汚れてしまうこともあります。

このような事態になるのを防ぐためには、簡単なメンテナンスを週に1回、掃除を半年に1回くらいのペースで行いましょう。具体的にな時期としては、花粉が落ち着く5月頃と、台風の雨風が多く湿度や気温で汚れが取りやすい9〜10月頃が良いでしょう。近年では6月頃から台風が来ることもありますので、時期の見極めが重要です。

前述のように水滴がついていたり、湿度が高かったりすると汚れを落としやすいですから、天気や時間帯にもよりますが曇りや雨の日、雨上がりの日の朝や夕方などが掃除に向いているでしょう。このとき、拭き残しがあるとカビが生えてしまうこともありますので、隅から隅までしっかり拭き取るよう注意しましょう。

網戸の掃除方法は?

網戸の掃除というと、外して雑巾とバケツで何度もこすり洗いをする様子を想像する人も多いでしょうが、網戸をわざわざ外さなくても十分拭き掃除はできます。普段は掃除機やペーパーモップなど簡単にできる方法で汚れを落とし、半年に1回の掃除の際には拭き掃除でしっかり汚れを落としましょう。

網戸掃除には何が必要?

網戸掃除には、以下のような道具を用意しましょう。

ペーパーモップ
  • 網戸を外さずに隅から隅まで拭き掃除できる
  • サイズが大きいときは、ハサミかカッターで切り取って使う
メラミンスポンジ
  • 洗剤を使わずにガンコな汚れを削り落とせる、安全・安心なスポンジ
掃除機
  • ペーパーモップで拭いている間に塊で落ちてくる汚れを吸い取る
  • メラミンスポンジで擦った後の削りカスを吸い取る
手袋
  • 汚れなどによる肌荒れを防ぐため、つけておいた方がよい
重曹
  • 適度な研磨力があり、アルカリ性のため油を分解してくれる
  • イヤなニオイがついている場合、消臭効果も期待できる
スプレーボトル
  • 重曹水を入れるためのもので、100円ショップなどでも購入できる
新聞紙か大きめの広告
  • 掃除をするとき、汚れが床に散らばるのを防ぐために使う

掃除の方法によって用意するものも異なりますので、以下の掃除方法までチェックしてから準備するのがおすすめです。

網戸の汚れを簡単に落とす方法は?

週に1回の汚れ落としなら、サッと手軽に行いたいものです。そこで、フローリング掃除に使う「クイックルワイパー」などのペーパーモップと掃除機を使いましょう。流れとしてはペーパーモップに立体吸着のウェットシートを取りつけて網の目に入り込んだ汚れを掻き出し、最後に散らかった汚れは掃除機で吸い取って完了です。

具体的には、以下のような手順で行いましょう。

新聞紙などを敷き、ペーパーモップで上から下へ拭いていく
  • 汚れが散らかりやすいため、下に新聞紙や広告などを敷いて行う
  • 汚れが比較的少ない室内側から拭き始め、端から上下に動かしていく
シートが汚れきったら交換する
  • ペーパーモップは汚れを絡め取るため、すぐ真っ黒になってしまう
  • ホコリが取り切れずこぼれだしたら、シートを交換する
  • 裏面を使うこともできるが、モップに汚れがうつったり床にゴミが散らかったりするため、片面使ったら取り替えてしまうのがおすすめ
掃除機でゴミを吸い取る
  • 長年使っている網戸などは、ウェットシートだけでは取り切れず落ちてくることも
  • 床やサッシがどんどん散らかってしまうため、拭き終わったら掃除機でゴミを吸い取る

網戸そのものに引っかかった汚れを掃除機で吸い取るには、網戸の反対側を新聞紙やダンボールなどで塞いで空気が逃げないようにすると良いでしょう。掃除機の吸引力が増して汚れを吸い取りやすくなります。床に落ちた汚れは新聞紙を片づけた後、残ったものとサッシの隙間に入り込んだものを掃除機で吸い取りましょう。

網戸の汚れを丁寧に落とす方法は?

半年に1回は、網戸の汚れを丁寧に落としていきましょう。タオルやクロスなどで拭くやり方と、重曹とメラミンスポンジで行うやり方の2種類があります。まずは、タオルやクロスで拭く方法から見ていきましょう。

網戸に新聞紙を貼る
  • 網戸の外側に新聞紙を当て、ガムテープで四隅をとめる
  • 風が強い日だと新聞紙が剥がれたり破れたりするため、天候が穏やかな日を選ぶ
部屋側からゆっくり吸う
  • 掃除機のブラシノズルを部屋側から当てて、ゴミを吸い取っていく
  • 掃除機であらかじめホコリを落としておくと、後からクロスで拭く汚れを大幅に減らせる
タオルやクロスで拭く
  • 新聞紙などを剥がし、ナイロン製のボディタオルやマイクロファイバークロスを濡らして網戸を拭く
  • 2枚用意し、両面から挟み込むように拭いていくと汚れが反対側に逃げず効率的

タオルやクロスが汚れたら、こまめにバケツの水ですすぎながら掃除していきましょう。重曹が家にある場合、メラミンスポンジと合わせて使うとやはり同じようにキレイに汚れを落とせます。

重曹水を作る
  • 200mLのぬるま湯と小さじ1杯の重曹をスプレーボトルに入れ、よく振る
網戸を外して重曹水をスプレーする
  • 床などが濡れないよう新聞紙や広告をひいた上に網戸を乗せ、重曹水をスプレーする
  • このとき、内側からスタートすると掃除しやすい
メラミンスポンジでこする
  • メラミンスポンジを水で少し濡らし、網戸を上から下に向かってこすっていく
  • 内側が終わったら、ひっくり返して外側に重曹水をかけてメラミンスポンジでこする

最後に、少し乾かしてから網戸を取りつければ完了です。メラミンスポンジのカスが出た場合は、掃除機などで吸い取ると良いでしょう。水をつけたメラミンスポンジでこするだけでも網戸の汚れは落とせますが、重曹水を使った方がより汚れが落ちやすくなります。

いらないストッキングを使って手軽に網戸を掃除する方法がある?

エコな網戸掃除の方法として、いらないストッキングを使う方法があります。いらないストッキングの中に、やはりいらない靴下や古布などの厚みのある布を入れて持ちやすいように丸め、網戸をこすっていくだけです。汚れが飛び散らないよう、掃除の前に網戸の内側に新聞紙を貼ってから行いましょう。

繊維が細かいストッキングは静電気を引き起こすので、ホコリや汚れを吸着しやすいのです。簡単な網戸掃除の方法として、週1回の掃除をストッキングで行うのもおすすめです。ただし、水を使わず乾いた状態で行うため、雨の日の翌日などは避けましょう。また、他の水を使う掃除方法と併用する場合は、ストッキングによる掃除を行ってから水を使う掃除を行えば効率的です。

網戸が汚れるのを防ぐにはどうすればいい?

せっかくキレイに網戸を掃除したら、その状態を保ちたいものです。網戸が汚れるのを防ぐためには、結露防止スプレーや柔軟剤を使う方法があります。

結露防止スプレー
  • 窓用の結露防止スプレーを網戸に吹きかけると、汚れもつきにくくなる
  • ホコリや花粉を除去するなど、付帯効果のあるものがおすすめ
  • ワックス入りのものは網戸の穴を詰まらせる可能性があるため、使わない
  • スプレー後は、スプレー液で濡らした雑巾で網戸を拭き、まんべんなく成分を行き渡らせる
柔軟剤
  • 衣類用の柔軟剤には静電気を抑える成分が入っているため、使うとホコリや汚れがつきにくくなる
  • 柔軟剤を雑巾に含ませて丁寧に網戸全体を拭き上げると、ホコリや汚れ防止に

もちろん、これらの成分は汚れ防止にはなりますが、絶対に汚れがつかないというわけではありません。そこで、お部屋掃除のついでに網戸に掃除機をかけるなど、ついでにサッと掃除してしまうことも重要です。網戸についたホコリや汚れは時間が経ってしまうと網戸の穴に絡んで取れにくくなってしまいますが、ついてすぐなら掃除機の吸引力で簡単に除去できます。

このように、定期的な掃除の他にも普段からホコリがこびりつく前にサッと取っておくことで、掃除の手間が大幅に減らせます。ぜひ、床掃除で掃除機を出した際には網戸にも簡単に掃除機をかけておきましょう。

おわりに:網戸の汚れを掃除するときは、手軽にこまめと丁寧にキレイを使い分けよう

網戸の汚れはこまめに行う週1回の手軽な掃除と、丁寧にキレイに行う半年に1回の掃除を使い分けると、丁寧にキレイな掃除を行うときも手間がかかりすぎません。普段はいらないストッキングやペーパーモップ、掃除機で簡単に済ませ、丁寧な掃除は重曹水やメラミンスポンジでキレイに行いましょう。また、結露防止スプレーや柔軟剤などであらかじめ汚れ防止をしておくと、よりキレイな状態を保ちやすくなります。

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