冬瓜は、しっとりとした歯ざわりと上品で滋味深い味わいが魅力の夏野菜です。料理慣れした人じゃないと使いづらい印象があるかもしれませんが、ポイントを押さえればそこまで難しくありません。
今回は、冬瓜の栄養効果と料理や保存方法のコツについて食材大辞典としてまとめました。
冬瓜にはどんな栄養効果が期待できる?
冬瓜(とうがん)は、東南アジア原産の、夏に収穫し冬まで貯蔵できることからこの名がついたという夏野菜です。
多くの種類があり、国内では長冬瓜、丸冬瓜、琉球種(白い粉をふかない)、小冬瓜などが主流です。完熟すると表面にブルームという白い粉を吹きますが、現在では粉のない琉球種をカットしたものが多く流通しています。
90%以上は水分で、夏バテ防止に役立つ栄養素を多く含みます。
- サポニン
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- 油を溶かす働きがありコレステロールや中性脂肪を減少させる
- ブドウ糖と脂肪が結合するのを防ぐため肥満予防も期待できる
- カリウム
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- 体内の余分な塩分を体外に排出して高血圧を予防する
- 利尿作用により水分代謝を高め、むくみを改善したり体にこもった熱を外へ逃がす効果が期待できる
- ビタミンC
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- 風邪などを予防に役立つ
- 抗酸化作用やメラニンの生成を抑える働きで美肌効果が期待できる
また、代謝を促進し疲労回復効果などのあるビタミンB群、骨をつくるのを助けるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル、便通を改善し腸内環境をよくする食物繊維も含んでいます。
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冬瓜の選び方と保存方法は?
冬瓜の選び方と保存方法のポイントは以下の通りです。
- 冬瓜の選び方のポイント
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- 丸ごとの場合、粉のないものは、濃く鮮やかな緑色でツヤがあり表面に傷や傷みがなく、持ったときに重いものを選ぶ
- 粉をふく種類は粉が熟した証拠になる。しっかりと全体が白くなっているものを選ぶ
- 小さめで重いものが果肉の締まった質の良いもの
- カットされたものは、切り口がみずみずしく真っ白なもの、種の部分までしっかりと中身が詰まっているものを選ぶ
- 冬瓜の保存方法のポイント
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- 丸ごとのものは、貯蔵性が高く、風通しのよい冷暗所に置いておけば数カ月もつ
- 皮つきのまま丸ごとキッチンペーパーとラップに包んで野菜室に入れておけば、3カ月ほど保存可能
- カットされたものは、種とワタの部分を取り除いて、皮つきのままキッチンペーパーで包んだものをラップで包み、冷蔵庫の野菜室に入れ5日以内に食べ切る
- 冷凍保存する場合は、皮をむき食べやすい大きさにカットしたうえで、重ならないよう冷凍用保存袋に入れて密封し冷凍庫に入れる
冬瓜の下処理のポイントとおすすめの食べ方は?
冬瓜を下処理するときは、ワタをしっかり除き、皮は厚くむき過ぎず少し青みを残す程度の薄さにむき、たっぷりのお湯で4~5分ほど下茹でしましょう。
加熱しても歯ごたえが残り、青臭さが和らぐだけでなく調理する際にスープやだしの味もしみ込みやすくなります。煮崩れしないように面取りをしておくとよいでしょう。
味が淡白な冬瓜は、やさしい味わいのスープからしっかり味をしみ込ませた煮物まで幅広い味付けに合う野菜です。炒め物や蒸し物も合いますが、肉や魚介類などの動物性タンパク質と組み合わせた煮物やスープにするのがオススメです。
おわりに:夏バテ防止や美容効果が高い野菜。味をしみ込ませたスープや煮物などによく合います
貯蔵がきく夏野菜である冬瓜は、たっぷりの水分とサポニン、カリウム、ビタミンCをはじめとした夏バテ防止や美容に役立つ栄養素を多く含みます。味がよくしみ込むので、下茹でしてから肉や魚介類などと組み合わせ、煮物やスープでいただくのがオススメです。
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