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からし菜に含まれる栄養と美味しく料理するコツとは?

食材大辞典

からし菜とは、その名の通り「ピリッ」と辛味がある野菜で、粉末和からしの材料にもなっています。スーパーでも扱っているので、炒め物やおひたしに使ったことがある人も多いのではないでしょうか。
今回は、からし菜の栄養効果とより美味しく食べるコツについて食材大辞典としてまとめました。

からし菜に期待できる栄養効果は?

からし菜は、白菜やチンゲン菜の仲間で、粉末状にした種が和からしとして使われている、特有のピリッとした辛味と香りを持つ葉野菜です。やや黄緑に近い緑で柔らかく、お浸しや漬物に味のアクセントとしてよく利用されています。

がんを予防する辛味成分
  • 辛味成分アリルイソチオシアネートは、噛むことで抗がん作用のある物質に変化する
  • 食欲増進や抗菌作用を持つ
免疫力を高め、生活習慣病や老化を予防
  • 緑黄色野菜であり、免疫力を高め肌や粘膜を正常に保つ働きがあるβカロテンが豊富
  • 健康維持や美肌に欠かせないビタミンCなども豊富
  • 抗酸化力で生活習慣病や老化の原因となる活性酸素の発生を抑える
疲労を回復し、貧血や高血圧も防ぐ
  • 体の代謝活動を促進し疲労回復を助けるビタミンB群が豊富
  • 貧血を防いだり循環器疾患を予防する葉酸の含有量が高い
  • 体内の余分な塩分を排泄し高血圧を予防するカリウムも多く、長時間の運動による筋肉の痙攣などを防ぐ
骨を丈夫にし、骨粗しょう症を予防する
  • 骨をつくる上で欠かせないカルシウムがほうれん草の2.8倍含まれている
  • マグネシウム、リン、鉄分などのミネラルも豊富
  • 豊富なビタミンKと協調し骨粗しょう症の予防に役立つ

からし菜の選び方と保存方法は?

からし菜の選び方と保存方法のポイントは以下の通りです。

からし菜の選び方のポイント
  • 葉が濃い緑色で葉先まで張りとツヤがあり、切り口がみずみずしく新しいものを選ぶ
  • 茎が太くないほうがスジっぽくなく口当たりがよい
からし菜の保存方法のポイント
  • からし菜は日持ちしないので、手に入れたら1~2日で調理する
  • 乾燥しないように湿らせた新聞紙などで包み、袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れて保存する
  • 長く保存したいなら、さっと下茹でして小分けして冷凍する
  • 正しく冷凍すれば、1カ月ほど特有の風味を味わえる
  • もっと長く保存したいときは「塩漬け」にする

からし菜を美味しく食べるためのポイントは?

塩漬けや醤油漬けにすることが多いですが、それ以外にお浸し、和え物、煮物、炒め物、サラダなどにしても美味しく食べられます。ただし料理に使う場合は、沸騰させた湯に泳がせるようにして茹でる下処理が必要です。
加熱しすぎると持ち味である辛味が落ちてしまうので茹で過ぎないように気をつけ、茹で上がったらすぐに冷水に取り色止めししましょう。

浅漬けなら湯通しただけで辛みが活きた美味しいものに仕上がります。ピリッとした辛さをアクセントにしたお浸しや和え物のほか、炒めても美味しく、パスタや魚料理の付け合わせ、食欲を増進させる前菜などにもよく合います。

一般的な青菜類のように煮物や味噌汁の具にも使えます。塩漬けを使うなら使う前にさっと塩抜きを。最近増えている葉茎が細いサラダからし菜なら、生のまま食べられます。

おわりに:辛味成分に加えビタミンやミネラルも豊富。さっと茹でて辛味と香りを楽しみましょう

からし菜は、免疫力を高め生活習慣病や老化を予防するほか、疲労回復、血や骨の健康維持、抗がんや抗菌、食欲増進作用も持つ栄養豊富な緑黄色野菜です。料理に合わせて軽く下茹でするか湯通しし、特有のピリッとした辛味と香りを料理のアクセントとして楽しみましょう。

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