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カーペットにカビがはえたときの対処法と予防方法とは?

カーペットのカビを掃除する女性 ハウスダスト(ダニ・カビ)

フローリングなどの上に敷くと、快適に過ごしやすいカーペットですが、場所によっては汚れや湿気を溜めやすく、ときにカビがはえてしまうことがあります。直接座ったり寝転がったりするカーペットに、できるだけカビをはえさせたくないものです。

そこで、今回はカーペットにカビがはえてしまう原因やはえてしまったときの対処法、再発させないための予防方法についてご紹介します。ぜひ実践してみてください。

カーペットにカビがはえてしまう原因は?

そもそもカビがはえてしまうのは、カビにとって過ごしやすい温度や湿度になっていること、そしてカビの栄養源があることが要因です。温度は「20〜30℃くらい」、湿度は「60〜70%以上」、そして栄養源はホコリやゴミ、食べカスなどさまざまな汚れが該当します。ですから、季節で言うと5〜10月が非常にカビのはえやすい時期でした。

しかし、現在の日本では、コンクリート造りなど住宅の素材が変わってきたことにより、住宅の気密性が高くなってきました。さらに、冬でも家の中は暖房を使って一定の温度に保たれているため、カビの繁殖しやすい温度になっているのです。加湿器を使っていれば、湿度も比較的高く保たれます。

また、カーペットに食べこぼしなどをすると、それがカビにとって重要な栄養源となってしまいます。防音のためにカーペットの上にコルクマットなどを敷き詰めていると、特に湿気がこもりやすくなり、食べこぼしをしても気づかなかったり、吹き残しをしやすかったりして、カビが発生しやすくなってしまうこともあります。

では、具体的にカーペットにカビがはえる理由を詳しく見ていきましょう。

湿度が高くなりやすい
  • カーペットと床の間は空気の通りが悪く、湿度が上がりやすい
  • 雨続きなどで湿気がこもると、カビが好む環境ができてしまう
汚れやほこりを吸着しやすい
  • カーペットの繊維には、食べカスやホコリ・皮脂汚れなどが溜まりやすい
  • カビはこれらのゴミやホコリを栄養源にして繁殖してしまう
  • カーペットは肌が直接触れるため、汗や皮脂などもこびりつきやすい
手入れが難しい
  • カーペットは、衣類のように手軽に洗えない
  • 掃除機をかけるだけでは、カビのはえやすいカーペットの裏側まで見ないことも
  • 早めに除去できず、カビがどんどん繁殖してしまうというケースもある

上記のように、カーペットや絨毯がカビてしまうのは「湿気」と「汚れ」が溜まってしまうのが主な原因です。カーペットや絨毯を使っている以上、湿気や汚れが溜まりやすいのは仕方がないことですから、こまめな掃除で湿気や汚れを取り除いていきましょう。

カーペットのカビはどうやってとればいいの?

カーペットや絨毯のカビ取りは、カビ本体を除菌して死滅させてから、気になる部分のシミを抜くという流れで進めていきます。浴室用の塩素系漂白剤などを使うとカーペットが傷んでしまいますので、使わないよう気をつけましょう。まずは、以下の道具を準備します。

  • アルコール除菌スプレー(消毒用エタノール)
  • 雑巾
  • 粉末の酸素系漂白剤

カビを死滅させるためには、カビ取り剤でなくアルコール消毒で構いません。掃除用の除菌スプレーがおすすめですが、手の消毒用のエタノール(濃度が70〜80%のもの)でも構いません。ただし、アルコールはカビを死滅させることはできてもシミを抜くことはできませんので、シミを抜くためには粉末の酸素系漂白剤を使います。

まずは、除菌の手順から見ていきましょう。

雑巾にアルコールを含ませる
雑巾に消毒用スプレーを吹きつけ、アルコールをたっぷり含ませる
カビを拭き取る
カビを広げないよう、周辺から内側へ寄せるように拭いていく
周囲も拭く
カーペットの裏面、フローリング、上に置いていたものなど、カビの範囲と接触していた部分も拭き取る

アルコールには揮発性があり、すぐに蒸発するため素材に負担をかけにくいのが特徴です。色柄ものやデリケートな素材でも安心して使えます。しかし、使った雑巾は使いまわしたりせずに捨てましょう。捨てるのがもったいないという場合、雑巾の代わりにキッチンペーパーなどで拭き、拭いた後に捨てても構いません。

次に、以下の手順でカビによるシミを落としていきましょう。

洗浄液を作る
40〜50℃のお湯500mLにカップ1/8くらいの漂白剤を溶かす
シミに漂白液をかける
シミの部分を覆うように漂白液をかけたら、10分程度放置する
雑巾で拭く
キレイな雑巾で洗剤が残らないよう水拭きし、最後に乾拭きしてよく乾かす

カビによるシミは、クリーニングのプロでも取るのが難しい汚れの一つです。ですから、完全に元通りにするわけではなく、薄くなればラッキーというくらいの気持ちでシミ抜きを行いましょう。また、やりすぎは生地を傷めてしまいますので、分量と時間はしっかり守りましょう。

カーペットのカビを予防するにはどうすればいい?

カーペットのカビも、浴室などと同じように一度キレイにすれば二度とはえてこないわけではなく、条件が揃えばまたはえてくることもあります。ですから、普段から以下のような対策を行い、カビを発生させないような工夫を心がけましょう。

裏面に風を当てる
  • カーペットの裏側は湿気がたまりやすいため、床掃除のときはめくって風を当てる
  • 全部を一度にめくるのは難しいため、だいたい半分を1時間ずつめくって放置しておけば良い
  • 梅雨時などジメジメするときは、風に当てるだけでは乾燥しないこともあるため、エアコンの除湿機能などを活用する
布団などを置きっぱなしにしない
  • カーペットや絨毯に布団を敷きっぱなしにしていると、こもった湿気が逃げ場を失う
  • 日中は布団など上に乗せているものをどかし、裏面を乾かす
  • 晴れた日なら1〜2時間天日干しにすると良い
こまめに掃除する
  • ホコリやゴミが溜まっているとカビの栄養源になってしまうため、掃除機で取り除く
  • イヤなニオイの原因にもなる皮脂汚れは、リビング用洗剤や重曹水で拭き掃除する

また、カーペットや絨毯に接しているフローリングにカビがはえてしまうこともあります。カビがはっきり目に見える場所にあると、ついついその場所だけに注目してしまいがちですが、裏面からフローリングにカビが移っていないかなどをチェックすることも重要です。目には見えなくてもカビ菌が移っている可能性が高いので、しっかりアルコール消毒しておきましょう。

おわりに:カーペットにカビがはえたら、アルコールと酸素系漂白剤で対処しよう

カーペットにカビがはえてしまうのは、カーペットと床の間に湿気がこもりやすいことや、そもそも布地が湿気を吸収しやすいこと、食べこぼしや皮脂汚れなどの汚れがつきやすいことなどが挙げられます。

もしカーペットにカビがはえてしまったら、アルコール消毒で除菌してから、酸素系漂白剤でシミ抜きしましょう。また、再発防止のためにはこまめに裏面を風に当てたり、掃除したりすることが大切です。

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