キッチン泡ハイターは、アルカリ性洗剤であり、塩素系漂白剤でもあるので、黒ずみやぬめりの掃除、雑菌の除菌で使いたいという人もいると思います。しかし、使い方には注意が必要な部分もあるのです。この記事では、キッチン泡ハイターの活用術と使い方の注意点について解説していきます。
キッチン泡ハイターの効果と特徴
キッチン泡ハイターは、花王から販売されている次亜塩素酸ナトリウムが主成分の塩素系漂白剤です。普通のキッチンハイターとは違い、スプレーで吹きかけると泡になって付着し、しっかり密着することで、しっかり洗浄・除菌・漂白ができるようになっています。
キッチンハイターはつけ置きにするなどの手間がかかりますが、キッチン泡ハイターは、吹きかけるだけで掃除ができるので、定期的な掃除に便利です。また、持ち運びもしやすいので、いろいろな使い方ができるというメリットもあります。
キッチン泡ハイターは、アルカリ性洗剤になるので、以下の掃除や除菌が得意です。また、茶渋やコーヒーの染みつき、ゴムパッキンの臭いなど、食器用洗剤では落とせないガンコなシミ・汚れも掃除することができます。
- 食器・キッチン用品の除菌
- キッチン用品のぬめりの掃除
- 黒ずみの掃除
- キッチン・キッチン用品・ふきん特有の臭い
- 軽いカビの掃除・カビの予防 など
キッチン泡ハイター最強漂白力と無臭性の違い
キッチン泡ハイターは、2024年にリニューアルされた際に泡の密着力が高くなり、より高い漂白力・除菌力を発揮できるようになりました。また、このリニューアルで緑の最強漂白力と銀の無臭性の2種類に分かれています。
緑の最強漂白は、泡の持ちや密着力が今まで以上に高くなり、より強い漂白力が期待できます。対して、成分配合を工夫することで塩素臭を抑え、食器や水筒など、口につけるものの漂白に使いやすいものになっています。
キッチン泡ハイター最強漂白力の成分
- 水…工程剤
- 次亜塩素酸ナトリウム(塩素系)…漂白剤
- 水酸化ナトリウム…アルカリ剤
- アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム…界面活性剤
- 純石けん分(脂肪酸ナトリウム)…界面活性剤
※キッチン泡ハイター最強漂白力の成分表。詳細については、「キッチン泡ハイター 成分情報」を確認してください。
キッチン泡ハイター無臭性の成分
- 水…工程剤
- 次亜塩素酸ナトリウム(塩素系)…漂白剤
- 水酸化ナトリウム…アルカリ剤
- 純石けん分(脂肪酸ナトリウム)…界面活性剤
- アルキルアミンオキシド…界面活性剤
※キッチン泡ハイター無臭性の成分表。詳細については、「キッチン泡ハイター無臭性 ハンディスプレー 成分情報」を確認してください。
キッチン泡ハイターとカビキラー・カビハイターとの違い
キッチン泡ハイターとお風呂用のカビ用洗剤(カビキラー・カビハイターなど)は、主成分は同じ次亜塩素酸ナトリウムですが、配合の割合や他の成分の配合が違うため、作用の強さや泡の広がり方などが違ってきます。
キッチン泡ハイターでは、少し黒ずんだ程度のカビであれば落とせる場合もありますが、カビを取り除くことが難しいことが多いです。基本的には、専用の洗剤を使うことをおすすめします。なお、軽い汚れの掃除や代用として使うのであれば問題ありませんが、キッチン泡ハイターが使えない場所もありますので、注意してください。
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キッチン泡ハイターのキッチンでの活用術
キッチン泡ハイターは、キッチン用の塩素系漂白剤なので、キッチンの掃除でとくに大活躍します。以下の掃除や除菌、消臭、カビ予防などにおすすめです。
シンク・排水口
キッチンシンクや排水口は、キッチン泡ハイターが得意とする場所です。排水口のぬめりや黒ずみは、触るのも気持ち悪いですし、臭いも気になります。キッチン泡ハイターは、排水口や排水口のゴミ受けにスプレーするだけで除菌・漂白・掃除ができます。吹きかけてしばらくつけ置きしたら、軽くスポンジでこすり洗いして、流水で洗い流しましょう。
また、キッチン泡ハイターは、排水口の排水トラップやパイプも、同じように吹きかけるだけで掃除できます。ただし、マンションなどの気密性の高い部屋では、陰圧の影響で吹きかけたキッチン泡ハイターが戻って来る場合があるので注意してください。
原則、キッチン泡ハイターは金属には使用できませんが、ステンレスに使用できます。ただし、使用後に30秒以上流水で流すなどして完全に洗い流さないと、サビなどを発生させる場合があります。キッチンシンクについたキッチン泡ハイターは、必ずしっかり流してください。
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食器・水筒
キッチン泡ハイターは、食器・水筒にこびりついた茶渋・色染み・臭いなどを除去することにも役立ちます。漆器や石製・木製の食器、ステンレス以外の金属の食器には使えませんが、一般的な陶器やガラス製の食器、ステンレス製の食器や水筒であれば問題なく使えます。夏場などはとくに臭いが気になるので、定期的にキッチン泡ハイターで除菌・漂白することをおすすめします。塩素臭が気になる人は、キッチン泡ハイター無臭性が使いやすいので試してみてください。
まな板
キッチン泡ハイターは、まな板を垂直に立てた状態で吹きかけても、泡がしっかり吸着します。省スペースでもしっかりと除菌・漂白ができますし、吹きかけて洗い流すだけなので、手軽に掃除できます。夏場や肉類・魚類を調理した後は、まな板の臭いやまな板を介しての食中毒が心配です。キッチン泡ハイターでこまめに掃除することで、まな板をキレイに保てますし、食中毒の予防にもつながります。
ゴムパッキン
水筒などのゴムパッキンは臭いや色染みがつきやすく、食器用洗剤では落とせません。定期的にキッチン泡ハイターを吹きかけてお手入れすると、臭いや色染みがつかなくなります。ただし、ひどい臭いや色染み、黒カビなどがある場合は、キッチン泡ハイターでは落とせないことが多いです。このような場合は、キッチンハイターでつけ置きしましょう。
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ふきん・クロス
ふきん・クロスは掃除に使うので、見た目以上に汚れています。また、濡れた状態で放置することになるため、雑菌が繁殖しやすく、臭いも発生しやすくなります。定期的に、ふきん・クロスを広げてキッチン泡ハイターを吹きかけるだけで、汚れ・雑菌・臭いの対策ができます。スポンジもキッチン泡ハイターで除菌・漂白できる場合がありますが、一般的には推奨されていません。基本的には、スポンジは、除菌機能付きの食器用洗剤で除菌するようにして、こまめに交換することをおすすめします。
キッチン泡ハイターのお風呂で使える?
キッチン泡ハイターはいわゆるアルカリ性洗剤になるので、お風呂の排水口の汚れやぬめり(ピンク汚れ)、皮脂汚れ、黒ずみなどの掃除に使えます。また、コーキングやプラスチック製のお風呂道具の掃除や、カビ予防に役立つ場合もあります。
ただし、水アカ・ウロコ汚れなどのアルカリ性の汚れの掃除には使えませんし、コーティングされた鏡や水道の金属部分の掃除にも使えません。また、黒カビも落とすには効果が弱いという特徴もあります。基本的には、お風呂用の中性洗剤を使うようにし、中性洗剤で落ちない黒ずみがある場合や、プラスチック製の部分についたぬめり汚れを簡単に落としたいときに使うようにしましょう。また、お風呂場は密閉させた空間なので、カビ用洗剤を使うときと同様、換気された状況で使うようにしてください。
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キッチン泡ハイターはトイレで使える?
キッチン泡ハイターは、基本的にはトイレで使わないようにすることをおすすめします。これは、強いアルカリ性洗剤を使うことで、便器の表面のコーティング剤にダメージを与えてしまう可能性があるためです。実際、便器の各メーカーでは、アルカリ性洗剤の使用を禁じていることが多いです。アルカリ性洗剤のため、便器のフチの黒ずみや水ぎわのリング、水底の黒ずみを落とせる可能性がありますが、トイレ専用の洗剤を使うようにしましょう。
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キッチン泡ハイターを使うときの注意点
キッチン泡ハイターは、アルカリ性洗剤・塩素系漂白剤のため、誤った方法で使用すると危険があります。以下に注意しながら使用するようにしてください。
- 使用後はきちんと洗い流す
- 目や皮膚につかないように、メガネ・ゴーグル・手袋などを使用する
- 換気しながら使用する
- 他の洗剤、とくに酸性洗剤と混ざらないように注意する
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おわりに:キッチン泡ハイターはキッチンで使用するのが基本。代用する場合は注意しよう
キッチン泡ハイターは、吹きかけて漬け置きするだけで除菌・漂白ができる、手軽に使える塩素系漂白剤・アルカリ性洗剤です。手軽に使えるので便利ではありますが、手軽なこともあり、お風呂場などのキッチン以外の場所でも使いたくなることもあるでしょう。理論的には使用できないことはなく、キッチン以外の場所でも使える場合もありますが、基本的には自己責任になり、使用するうえでの注意点もあります。キッチン泡ハイターは、基本的にはキッチンだけで使うようにして、使用上の注意を守ったうえで使うようにしましょう。
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