水筒にはえたカビの落とし方と予防対策とは?

カビ掃除中の水筒ハウスダスト(ダニ・カビ)

カビが水場にはえることはよく知られていますが、湿気が好物のカビは水筒にもはえてしまいます。もちろん、基本的に清潔な水筒にはえることはありませんが、中身を入れっぱなしにしたまま忘れて放置してしまうと、気づいたら黒カビがポツポツ発生していたというケースもあります。そこで、今回はそんな水筒にカビがはえてしまう原因や落とし方、水筒の正しい洗い方についてご紹介します。

水筒にカビがはえる原因とは?

水筒に繁殖しやすいカビには、「黒カビ」と「赤カビ(ロドトルラ)」の2種類があります。

黒カビ
  • 名前のとおり、黒い色素を作りながら根を張るように増殖していくカピ
  • 水筒の中やパッキン部分に発生し、日常的にもよく見るカビの一つ
  • 湿気が多く換気されない場所ならどこにでもはえますが、熱やアルコールに弱い
赤カビ
  • 浴室などでよく見るぬるぬるとしたピンク色の汚れ。水筒のパッキンやフタに発生しやすい
  • 洗面台やお風呂のシャンプーボトルの下などにも発生する、高温多湿を好むカビ
  • 酵母菌の一種で根を張らないので除菌しやすいが、繁殖スピードが速い

黒カビも赤カビもともに空気中などあらゆる場所に普段から存在しているカビであり、以下の4つの条件が揃うと繁殖しやすくなります。

  • 20〜30℃程度の温度(※0〜50℃の間であれば活動は可能)
  • 60〜70%以上の湿度
  • ホコリやチリ、皮脂汚れや手アカ、食べカスなどの栄養分
  • 空気(酸素)

この4つの条件のうち、1つでもなくなれば繁殖できないとされています。例えば、湿度が低く乾燥した場所でカビは繁殖できません。人間の生活する場所で空気(酸素)をなくすのは現実的ではありませんので、基本的には温度・湿度・栄養分のどれかの条件をなくしてやることでカビの繁殖を防ぎます。

以上の条件を踏まえると、水筒にカビが繁殖してしまうのはどのようなことが原因と考えられるのでしょうか。

口の中にある雑菌がうつってしまった
  • 水筒から直接飲むことができる「直飲みタイプ」の水筒は人気だが、口の中の雑菌が飲料を通じて水筒の中に入りやすい
  • 口の中から水筒内に雑菌がうつると、カビも繁殖しやすくなる
水筒内に甘い飲み物を入れていた
  • ジュースやカフェオレなど、甘い飲み物を持ち運んだ後は特に注意が必要
  • 糖分が残らないようしっかりすすがないと、残った糖分がカビの栄養分に
水筒の中身を長期間放置していた
  • 水筒の中身を長期間放置していると、内部に湿気がこもってカビがはえてしまう
  • 中身を放置せず、使い終わったらきちんと洗って乾かすことが重要
洗った後、乾かさずにしまってしまった
  • 水筒を洗った後は、完全に乾燥させることが大切
  • きちんと乾いておらず水筒に湿気が残っていると、カビが繁殖してしまう

このように、湿度や栄養分が残っているとカビが繁殖してしまいます。また、直飲みタイプはご紹介したように水筒内に雑菌がうつりやすいため、きちんと洗った後にアルコール消毒や熱湯消毒などをしておくと良いでしょう。

関連記事:カビをアルコールで除菌できるって本当?

水筒のカビを落とす方法は?

水筒にカビがはえてしまったら、「酸素系漂白剤」を使って落としましょう。後述しますが、同じ「漂白剤」と書かれている洗剤であっても、塩素系漂白剤は絶対に使ってはいけません。酸素系漂白剤は水筒以外にも、食器類の黄ばみや衣類のニオイ取りにも使えます。酸素系漂白剤と洗い用のたらいや桶を用意したら、以下の手順で水筒のカビを落としていきましょう。

水筒のパーツを分解する
  • 水筒のパーツを外せるところまで全部外す。パッキンも忘れずに
たらいや桶にお湯を入れ、酸素系漂白剤を入れて洗浄液を作る
  • 40℃のぬるま湯を用意し、お湯500mLに対し小さじ1弱の酸素系漂白剤を入れる
パーツを浸し、水筒本体は洗浄液を内部に注ぐ
  • 水筒の本体は浸さず、内部に洗浄液を注いで30分〜1時間程度つけ置きする
  • まるごとつけ置きすると外側のラベルや塗装などが剥がれてしまうため、注意する
よくすすぎ、乾燥させる
  • つけ置きが終わったら、水かぬるま湯でよく洗い流して乾燥させ、終了

酸素の力でカビ汚れを浮かし、最後にすすぎでしっかりと洗い流します。学校や会社が休みの日など、しっかり乾燥の時間がとれるとき、一週間に一回を目安として行いましょう。また、酸素系漂白剤を使うときは、以下の2点に注意します。

  • つけ置きのときはフタをしない
  • 本体のボトルは浸けず、内側に洗浄液を注いでつけ置きする

つけ置き洗いのときにはパーツをすべて外し、本体内部に洗浄液を注いだ後はフタをしないように気をつけましょう。フタをしてしまうと、洗浄の際の化学反応で内部から圧力がかかり、フタが飛んでしまう可能性があります。

塩素系漂白剤を使っちゃいけないの?

同じ「漂白剤」とつく洗剤には塩素系漂白剤もあり、こちらもよくカビ取り剤として使われますが、水筒のカビ取りに塩素系漂白剤を使ってはいけません。それは、塩素系漂白剤が本体内側や中栓スプリングのサビ、穴あきの原因となってしまうからです。水筒のカビ取りには、必ず「酸素系」の漂白剤を使いましょう。

水筒を清潔に使うための正しい洗い方とは?

水筒のカビ取りが終わったら、次はカビをはえさせないよう、最後に正しい洗い方を確認しておきましょう。まず、「食器用洗剤」「柄つきのソフトスポンジ」「食器用スポンジ」「爪楊枝や歯ブラシ」の4つを準備したら、以下の手順で洗っていきます。

水筒をパーツごとに分解する
  • フタについているパッキンもカビ取りの際と同様にすべて外す
軽く水洗いする
  • 水で軽くすすぎ、中に残った飲料などを流す
台所用洗剤で洗っていく
  • 内部にキズがつくとサビの原因になるため、柔らかいスポンジで洗う
  • 本体の口・外側・フタ・パッキンは食器用スポンジで洗う
  • 水筒内部や底は柄のついたスポンジで洗う
細かい部分は爪楊枝や歯ブラシで
  • パッキンやフタの溝には汚れが溜まりやすいため、つまようじや歯ブラシを利用してこすり取る
すすぎ洗いをし、乾燥させる
  • 洗い残しがないよう丁寧にすすぎ、内部までしっかり水気を拭き取った後、完全に乾燥させる

水筒を使った後は、必ずこの手順で洗いましょう。清潔に保つことはもちろん、ニオイがつくのを防ぐこともできます。また、以下のようなことはしないよう気をつけましょう。

  • 煮沸消毒
  • 食器洗い乾燥機、食器乾燥機を使う
  • 金属たわしや研磨材入りスポンジを使う
  • クレンザーや重曹を洗剤として使う

煮沸消毒や食器乾燥機などは、熱を加えてしまうことが大きな問題です。水筒のゴムパッキンや樹脂は熱に弱く、変形してしまう可能性があります。食器洗い乾燥機の場合は、外側の塗料が剥げてしまう可能性もあります。金属たわしや研磨材入りスポンジ、クレンザー、重曹はいずれも水筒にキズをつけてしまう可能性があるものです。キズがつくとサビの原因になってしまいますので、これらは絶対に使わないよう気をつけましょう。

おわりに:水筒にはえたカビは「酸素系漂白剤」で落とそう

水筒にはえてしまったカビは、酸素系漂白剤を使って落としましょう。同じ漂白剤で、浴室などのカビ取りに使われる「塩素系漂白剤」という洗剤もありますが、これは水筒の金属をサビさせたり穴を開けたりしてしまうため、絶対に使ってはいけません。

カビを再発生させないためには、水筒の清潔を保ち、隅々までしっかり洗うことが重要です。ただし、金属入りたわしや研磨材入りスポンジは使わないよう気をつけましょう。

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