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食用菊の栄養効果と下処理のポイントは?

食材大辞典

食用菊は、観賞用の菊とは違う、食べるために作られた菊の品種です。以前は産地だけで食べられることが多かったようですが、最近は産地以外でも入手が可能になったことから注目を集めています。
今回は、食用菊の栄養効果と食べ方のコツについて食材大辞典としてまとめました。

食用菊にはどんな栄養が含まれているの?

食用菊は、観賞用と同じ菊の仲間で、食用に花びらが大きく苦みが少なくなるように品種改良された日本の伝統的なエディブルフラワーのひとつです。

苦みが少なくほのかに甘みがある紫花の「延命楽」(「もってのほか」「カキノモト」)、黄花の「阿房宮(あぼうきゅう)」、刺身のつまや料理の飾り付けに利用される小菊(「秋月」「こまり」)などいくつかの品種があり、おもに次のような栄養を含んでいます。

ビタミン、ミネラル類
  • 抗酸化作用をもつビタミンCやビタミンEが豊富
  • 眼精疲労を改善するビタミンB1が含まれている
  • 眼、皮膚や粘膜を丈夫にするビタミンA、ビタミンB2など、眼の健康や美肌、アンチエイジングに効果的な栄養素を豊富に含む
ポリフェノール類
  • 殺菌・解毒効果が期待できる
  • 害虫を遠ざける香り成分には精神を落ち着かせるリラックス効果も期待できる
  • 酸のバランスを整えて痛風などを予防に役立つ可能性が指摘されている
  • 目の老化などを予防する効果が期待されている
  • 近年では、クロロゲン酸と独特の苦みのもとであるイソクロロゲン酸が持つ、悪玉コレステロールを抑制して中性脂肪を減らすという、生活習慣病の予防・改善効果が注目されている

食用菊の選び方と保存方法は?

食用菊の選び方と保存方法のポイントは以下の通りです。

食用菊の選び方のポイント
  • 色が鮮やかできれいな形をした、花びらに張りがありみずみずしさを感じるものを選ぶ
  • 花びらが筒状に丸まっているほうが、食用菊の持ち味であるシャキシャキとした食感を楽しめる
  • 香りの良さや、しおれや枯れがないかもチェックも重要
食用菊の選び方のポイント
  • あまり日持ちしないので、できるだけ早く使い切る
  • 乾燥しないようにポリ袋などに入れ、冷蔵庫の野菜室で保存する
  • 冷凍するなら、さっと茹でて余分な水分をしっかり切り、ラップなどに広げて凍らせる
  • 小分けにして保存用袋に入れて冷凍してもOK
  • 冷凍した食用菊を使うときは冷蔵庫で解凍する

食用菊をうまく茹でるコツは?

食用菊の鮮やかな彩りを保つためには、茹でるときには必ず酢を加えましょう。
茹でる手順は次の通りです。

  1. 花の状態で洗いザルにあげてから、中心を押さえて花を回しながら引っ張るように花びらをはずしていく(芯に近い部分は苦いので残す)
  2. 湯を沸かし、水1Lに30~50CCの酢を加える
  3. 沸騰した湯に花びらを入れ、再沸騰するまで5~6回、箸などで上下を返すようにゆっくりかき混ぜる
  4. 再沸騰してしんなりしたらザルに上げ、すぐに氷水か流水など冷水にとって色止めする
  5. 冷えたらすぐに水から上げ、余分な水分をシャキシャキ感がなくならない程度に軽く絞る

酢醤油やだし醤油でおひたしにすると、食用菊のさっぱりとした味わいと、色、香り、シャキシャキとした歯ざわりを楽しめるのでおすすめです。

おわりに:眼の健康や美肌、老化や生活習慣病予防などに効果的。酢できれいな色を保ちましょう

食用菊にはビタミン、ミネラル類が豊富で、眼の健康や美肌、老化予防に効果が期待できるほか、ポリフェノールが優れた殺菌・解毒効果、リラックス効果、尿酸のバランスを整える効果、老化や生活習慣病の予防・改善効果を発揮します。必ず酢を加えて茹で、きれいな色と香りを楽しみながらいただきましょう。

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