最近、各メーカー、洗剤ブランドで使われるようになってきたジェルボール。CMやネット販売でもよく見ますし、SNSでも話題です。
今回は、ジェルボールタイプの洗濯洗剤のメリットとデメリット、コスパの上げ方や使用上の注意点などについて、洗剤柔軟剤大辞典としてまとめました。
ジェルボール洗剤のメリットとデメリットは?
ジェルボールとは、特殊な膜で洗剤を包みこんだボール状の洗剤です。コロっとした可愛い形状でありながら、高い洗浄力を持っています。
水に濡れるとパックが溶け出し、1分ほどで洗剤成分がいっきに広がって洗う効果を最大化する洗剤です。
ジェルボール洗剤のメリット
ジェルボール洗剤には、洗浄力や泡切れの良さなど、以下のメリットがあります。
- すぐれた洗浄力
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- 配合によって効果を打ち消し合ってしまう場合のある成分も、3層立体構造にすることで分離したまま保存され、洗濯の瞬間に効果を最大限に発揮する
- 使いやすい
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- 計量せずに1粒ポンと入れるだけで済み、手や容器が汚れる心配がない。詰め替えも簡単
- すすぎは1回
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- 泡切れがよく、すすぎは1回でOK
- 10分ほどの時間短縮、節水・節電効果がある
ジェルボール洗剤のデメリット
便利で時短やコスパに優れている一方で、以下のデメリットもあります。
- 香りが強すぎる場合がある
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- ジェル状で中身が増粘剤によりネバネバしていることから洗濯物に残りやすく、香りも強いまま残りやすい
- 好みによっては、香りが強すぎると感じることがある
- 量が調節できない
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- 構造上、洗濯物の量に関わらず1回の洗濯につき最低1個は使うことになる
- 量の調節ができないので、浸け置きや部分洗いもできない
ジェルボールの使い方は?乾燥機付き洗濯機でも使える?
使い方は、ポンと洗濯機に入れてからその上に洗濯物に入れるだけ、あとはいつもと同じように洗濯できます。ポイントは洗濯物の下に入れること。縦型・ドラム式どちらにも使え、手順も同じ。乾燥機付き洗濯機でも使えます。
柔軟剤を使いたい場合は柔軟剤投入口に入れますが、熱で香りが飛んでしまわないよう乾燥機用の柔軟剤などをうまく組み合わせましょう。また、ジェルボール洗剤を使うときは、以下の点に注意が必要です。
- 洗剤投入口は使えない
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- 給水経路の詰まりによる水漏れや泡洗浄効果の低下、溶け残りなどが発生する場合があるので、洗剤ケース(自動投入タンク・手動投入口)は使えない
- 濡れた手で触らない
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- 多少湿っている程度ならよいが、濡れた手で触ると膜が溶けて周りを汚してしまう可能性がある
- 保管は子どもの手の届かない場所に
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- 見た目が可愛らしいので、子供がおもちゃにしたり食べてしまったりする恐れがある
- 淡い色の衣類を洗わない
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- 白いものをより白くする蛍光増白剤が入っているため、きなりや淡い色の衣服を洗うと色味や風合いが変わってしまうことがある
ジェルボールのコスパを上げるコツはある?
使用量は30~60L(2~6kg)で1粒、それ以上なら2粒で、細かく量を調節することはできません。毎回の洗濯物量が多く55~60L分ほどを一気に洗濯しているなら他の洗剤とコスパに大差はありませんが、30L前後の少量の洗濯を繰り返しているならコスパがいいとはいえません。
粉末や液体は洗濯量によって8〜20円/回、ジェルボールは約22円/回です。洗濯をまとめてする人や4人以上の家族にはおすすめですが、ジェルボールを使うかどうかは日々の洗濯物量を考えて決めましょう。
おわりに:使いやすさと洗浄力、すすぎ1回OKが魅力。コスパは1回の洗濯物量で変わります
ジェルボールタイプのメリットは、ポンと洗濯機に入れるだけの使いやすさ、配合成分を分離保存することで実現した高い洗浄力、すすぎが1回で済むこと、にあります。コスパは1回の洗濯物量次第。1回の使用量が調節できないので、洗濯物量が多ければ他の洗剤と大差ありませんが、少量をこまめに洗うならコスパが良いとはいえません。
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