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手洗いでの洗濯ってどうやってやればいいの?

手洗いで洗濯している女性 お洗濯のコツ

洗濯といえば今は洗濯機を使うのが一般的ですが、洗濯機での洗濯は衣類を激しく回転させたり、脱水で絞ったりするため、傷みやすい繊維には向かない場合もあります。また、洗濯機を回すまでもない量の洗濯物なら手洗いで済ませてしまうという人もいます。

そんなときのために、洗濯機を使わず手洗いで洗濯する方法も知っておきましょう。どんなときに手洗いすれば良いのかと合わせてご紹介します。

手洗いで洗濯したほうがいいのはどんなとき?

洗濯機を使わず手洗い洗濯すべきなのは、主に「デリケートな素材でできている服(洗濯表示に手洗いと表示があるもの)」、いわゆるおしゃれ着です。また、他にも天然素材の服、洗濯物が少ない場合などが挙げられます。洗濯表示を見る場合とその他の場合に分け、詳しく見ていきましょう。

洗濯表示を見る場合

洋服の内側には、タグの形で洗濯表示がついています。洗濯機でなく手洗いが必要な衣類には、洗濯桶の中に手が入ったマークが表示されています。このマークは2016年の12月から海外の表示と統一されたもので、それ以前に販売された衣類には洗濯桶の中に「手洗イ 30」と文字が書かれたマークがついています。このいずれかのマークがついた衣類は、洗濯機で洗わず手洗いで洗いましょう。

逆に、家で洗ってはいけないのが「ドライ」と書かれたマーク、または洗濯桶にバツ印が書かれたマークのついた衣類です。これらは水洗いできないタイプの衣類ですので、ドライクリーニングに出さなくてはなりません。必ずクリーニング店に相談しましょう。

また、最近の洗濯機にはさまざまな機能が追加されており、手洗いコースやドライコース、ソフトコースなど、できるだけ衣類のダメージを軽減する工夫がされたコースもあります。洗濯機のメーカーによって名称や仕様は異なりますが、手洗いに準じたコースではドラムをほとんど回さないことで、衣類へのダメージを軽くしています。

これらのコースであれば、手洗い専用の衣類も洗えないわけではありませんが、やはりどうしても機械の力で洗う以上、摩擦などのダメージは避けられません。洋服へのダメージを最小限にしたい場合、大切な洋服の場合、しかしクリーニングに出すほどの汚れではないという場合には、手洗いで洗った方が良いでしょう。

その他、手洗いで洗濯した方が良い場合

洗濯表示が手洗いマークのみではなく、洗濯機も使えるという表示があったとしても、洗濯機で洗うのを避けた方が良い衣類もあります。それが綿やウールなどの天然素材で、洗濯機で洗うと縮みやすいという性質を持っています。もちろん、ウール100%の素材は一度「縮絨(しゅくじゅう)」という行程を経ていますので、よっぽど粗悪品でない限りはそれほど縮みません。

しかし、やはり天然素材にとって洗濯機での洗いは繊維への刺激(摩擦)が強すぎて、何度も洗濯機での洗いを繰り返すとだんだん「フェルト化」してきてしまいます。このような天然素材の縮みを防ぐためにも、繊維には負担をかけず汚れだけを落とす手洗いをするのが良いでしょう。他にも、ポリエステルやナイロン・アクリルなどの素材も縮みやすいので、注意が必要です。

また、型くずれしやすいニットやセーター類、ワンピースなども手洗いがおすすめです。とくに、お気に入りの服であればあるほど、洗濯表示に関わらずダメージのかかりにくい手洗いをする方が良いでしょう。薄手の服で破けてしまうのが心配な場合にも、素材に関わらず手洗いがおすすめです。

他にも、洗濯物の量が少ない場合、電気代や水の節約として手洗いで済ませてしまうのも良いでしょう。例えば、下着はお風呂に入りながら手洗いしてしまうなど水を有効利用する方法もあります。青や赤、黒など濃い色の服から他の服への色移りを避けるには個別で手洗いした方が良いでしょうし、洗濯機では落ちないような泥汚れなどはその部分だけピンポイントでしっかり洗う必要があります。このような場合にも、手洗いが有効です。

手洗い洗濯のやり方の種類はどう使い分ければいいの?

手洗い洗濯では、押し洗い・振り洗い・つまみ洗いなど、衣類によって効果的な洗い方を します。用意するものは「洗濯表示に合った洗剤」と「洗い桶や洗面台のシンクなど、水を溜めて手洗いできる場所」の2つが基本です。たたき洗いのときはスポンジや歯ブラシも用意しておきましょう。

では、衣類全体の洗い方と部分洗いに分けてそれぞれ詳しく見ていきましょう。

衣類全体を洗う手洗い方法

衣類の全体を洗う基本的な手洗い方法は、「押し洗い」です。特にセーターなど、厚手の衣類を洗うときに向いています。具体的には、以下のような手順で行います。

  1. 襟や袖口など、汚れた部分が外側になるように衣類をたたむ
  2. 30℃以下の水を洗い桶に張る
  3. 水量に合った洗剤を溶かし、たたんだ衣類を入れる
  4. 水中で衣類を手のひらで押したり、持ち上げたりと「沈めて浮かせる」を繰り返す(20〜30回程度)
  5. たたんだまま、洗濯機で30秒程度脱水する
  6. 洗い桶にキレイな水をはり、洗うときと同じように「沈めて浮かせる」を繰り返してすすぐ
  7. 水を替え、もう一度すすぐ
  8. 最後に、洗濯機で30秒程度脱水する

手洗いの場合でも、脱水には洗濯機を使いましょう。せっかく手洗いで優しく洗っても、手でぎゅうぎゅう絞ってしまうとかえって繊維へのダメージが増え、衣類が縮む原因になってしまいます。

また、薄手のブラウスやシルクのスカーフなど、傷みやすい衣類を洗うときには以下のように「振り洗い」を行います。

  1. 30℃以下の水を洗い桶に張る
  2. 水量に合った洗剤を溶かし、衣類をひたす
  3. 洗い桶の中で衣類の両端をつまみ、素早く振るように洗う
  4. 洗い桶にキレイな水を張り、同様にすすぐ
  5. 水を替え、もう一度すすぐ
  6. 最後に、洗濯機で30秒程度脱水する

衣類の一部だけ洗う手洗い方法

ひどい泥汚れなどを落とすために衣類の一部だけ洗う方法としては、以下のように「つかみ洗い」「つまみ洗い」「もみ洗い」「たたき洗い」の4つがあります。

つかみ洗い
  • 首元や袖口など、汚れた部分が上になるように衣類をたたむ
  • 30℃以下の水を洗い桶に張る
  • 水量に合わせた洗剤を溶かし、たたんだ衣類を入れる
  • 汚れた部分を水中で握ったり、離したり繰り返す
つまみ洗い
  • ※食べこぼしやシミ汚れなどに効果的
  • 洗い桶に十分な水を張る
  • 水量に合った洗剤を溶かし、衣類を入れる
  • または、蛍光増白剤無配合の液体洗剤の原液を汚れた部分につける
  • 洗い桶の中で、汚れの部分を指先でつまみ、こすり洗いする
もみ洗い
  • ※靴下や襟・袖などのひどい汚れに効果的
  • 洗い桶に十分な水を張る
  • 水量に合った洗剤を溶かし、衣類を入れる
  • または、蛍光増白剤無配合の液体洗剤の原液を汚れた部分につける
  • 洗い桶の中で、汚れた部分を揉むようにして洗う
たたき洗い
  • ※ダウンジャケットの襟・袖汚れなど、擦ると縮んだりダメージになったりする衣類に
  • 水を含ませたスポンジや歯ブラシに、蛍光増白剤無配合の液体洗剤の原液をつける
  • スポンジや歯ブラシで、軽くたたくように汚れを落とす

これらの部分洗いを行った後は、繊細な素材や天然素材・色の濃い衣類であれば手洗いの全体洗いを、洗濯機で洗える衣類であれば通常の洗濯機洗いで衣類全体の洗濯を行いましょう。

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手洗いで洗濯するときの注意点は?

手洗いで洗濯するときは、以下の4つのポイントに注意しましょう。

ゴム手袋などをつける
  • 洗剤の主成分「界面活性剤」は皮脂汚れを落としやすいため、肌を守っている皮脂まで落としてしまう
  • さらに、その状態でこすり洗いやもみ洗いなどを行うと、手の皮膚が軽い裂傷の状態になってしまうことも
  • 皮膚の弱い人はもちろん、そうでない人も洗剤を使うときは必ずゴムやビニールの手袋をする
  • 洗濯が終わった後は、クリームなどでしっかり手の保護を行う
洗剤は使用量の目安を守って使う
  • 洗濯物の黄ばみは、洗剤残りが原因になっていることも多い
  • 洗剤の成分が残っていると、衣類から肌へうつり肌荒れを引き起こすことも
  • 洗剤は濃ければ濃いほど落ちる、というわけではなく、かえって繊維にダメージが大きくなってしまう
  • 注意書きに書かれた「使用量の目安」に従い、正しい割合で洗濯液を作る
水温を一定に保つ
  • 洗い始めと終わりの水温差が激しいと、衣類の縮みの原因に
  • 温度が変わらないよう、外気温の低い冬などは特に注意して短時間で洗う
柔軟剤はすすぎの最後に入れる
  • 洗濯液やすすぎの段階で入れてしまうと、柔軟剤も一緒に流れ落ちてしまう
  • 柔軟剤が流れてしまうと、効果が出にくくなってしまう
  • 2回目のすすぎなど、最後の水換えのときに入れてよく溶かしてからすすぐとよい

最も重要なポイントは、やはり洗剤を直接手で触らないということでしょう。洗濯用洗剤の主成分は「界面活性剤」で、水と油を混じり合わせて汚れを落としやすくする性質があります。そのため、界面活性剤は皮膚を守るために分泌されている必要な皮脂まで流し落としてしまうのです。洗剤は直接触らず、必ずゴム手袋やビニール手袋など、水や洗剤を通さない素材でできた手袋をして手洗いしましょう。

また、この界面活性剤はある一定の割合を超えると洗浄効果があまり変わらなくなるという性質があります。つまり、それ以上の濃さにしても洗剤が衣類に残りやすくなるだけで、汚れを落とすのには意味がないのです。それぞれの洗剤に書かれている「使用量の目安」に従い、適切な量を使いましょう

おわりに:傷みやすい素材やピンポイント汚れには手洗いをしよう

最近の洗濯機には手洗いコースやソフトコースなど、繊維へのダメージを抑えたコースもありますが、機械で洗濯する以上、手洗いよりも繊維にダメージがかかってしまうのは避けられません。

ですから、傷みやすい素材や大切な衣類はぜひ手洗いを行いましょう。色が濃く他の衣類に色移りしそうな衣類にも手洗いが有効です。手洗いの際にはゴム手袋をつけて肌荒れしないよう注意し、使用量の目安を守って洗濯液を作りましょう。

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