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しつこいお風呂のカビをしっかり落とすための掃除のコツは?

お風呂のカビの掃除をする女性 ハウスダスト(ダニ・カビ)

お風呂に生える黒カビは、掃除しても掃除しても復活してしまう非常にやっかいなものです。キッチンやトイレなどと同じように、ついつい水場だから仕方ないと思ってしまいがちですが、カビを落とすときや予防対策の工夫で生えにくくすることはできます。

そこで、今回はお風呂のカビを落とすときに気をつけることや、カビ予防のためのお手入れ方法についてご紹介します。

お風呂のカビを落とすときに心がけることは?

お風呂場にカビを発見してしまったとき、とりあえずお風呂掃除用の洗剤をかけ、ブラシでごしごしとこすってしまっていませんか?その洗い方でも表面のカビは落とせますが、実は奥に入り込んだカビの「根」を落とせていないことが多く、そのためカビが掃除しても掃除しても復活してしまうのです。

つまり、汚れの種類によって使う洗剤を変えるように、カビ取りにはカビ取り用の洗剤を使うべきですし、カビ取り用の掃除方法を行うべきなのです。まずはカビがなぜ繁殖するのかと、カビの弱点について確認していきましょう。

カビはなぜ繁殖するの?カビの弱点って?

カビは汚れではなく、雑菌の一種です。つまり、放っておくと水アカや皮脂汚れなどをエサにして、どんどん繁殖し広がっていってしまいます。カビが繁殖するためには、一般的に以下のような条件が必要とされています。

  • 20〜30℃の温度
  • 60〜70%以上の湿度
  • 皮脂や水アカなどの汚れ(カビ菌の栄養源)
  • 酸素

酸素は空気中のどこにでも存在していますが、温度・湿度・栄養源の3つは揃わない場所も少なくありません。つまり、お風呂場やキッチンなどの水場にカビが生えやすいのは、「60〜70%以上の湿度」や「皮脂や水アカなど、カビの栄養源」が揃いやすいからと考えられます。逆に言えば、これらの条件を取り除いてやれば、カビが生えにくい環境にできるのです。

しかし、これらの条件を取り除いても、既に生えてしまったカビが消えるわけではありません。そこで、既に生えてしまったカビはきちんと死滅させ、除菌しておきましょう。カビが死滅するために必要な条件(カビの弱点)とは、以下の3つです。

  • 殺菌効果のある洗剤や消毒剤
  • 50〜60℃以上の熱
  • 乾燥

3つめの「乾燥」に関しては、お風呂場で完全な乾燥状態を保ち続けるのは現実的ではないでしょう。そこで、お風呂場のカビを死滅させるためには「殺菌効果のある洗剤や消毒剤」を使うか、「50〜60℃以上の熱湯」を使うことになります。いわゆる「カビ取り剤」として販売されている漂白剤などが洗剤・消毒剤として利用できます。

カビ取りのコツをおさえよう

前述のように、カビはゴシゴシこすったから落ちるというものでもありませんし、こすっても奥にまで入り込んだ「根」を除去できません。これは、カビが「菌糸」という植物の根のようなものを伸ばして繁殖していくためで、特にゴムパッキンなどの柔らかいものはカビが奥まで根を張りやすい素材ですから、ゴシゴシこすっても後から後から復活してしまうのです。

そこで、カビを落とすときには決してゴシゴシこすらず、「奥までカビ取り剤や熱を浸透させて死滅させる」ことがポイントだと覚えておきましょう。また、浸透させるためにカビ取り剤をカビに密着させる、ということも重要です。

お風呂のカビに使える洗剤の種類と使い方のポイントは?

では、カビ取り剤として使える洗剤の種類にはどんなものがあるのでしょうか。先ほどご紹介した漂白剤には「塩素系・酸素系」の2種類があり、いずれも除菌・漂白効果があってカビ本体はもちろん、カビの作り出した黒い色素もすっきり落とすことができます。それぞれ、具体的には以下のような特徴があります。

塩素系漂白剤
  • 強いアルカリ性の液体
  • 除菌・漂白効果が非常に強い
  • プールのような塩素臭がある
  • 酸性の液体と混ぜると有毒ガスを発生し、危険なので注意が必要
酸素系漂白剤
  • 弱いアルカリ性の粉末
  • 塩素系に比べると弱いものの、高い除菌・漂白効果を発揮する
  • 臭いがなく、酸性の液体と混ぜても安全

塩素系漂白剤の方が強い除菌・漂白効果を持っていますので、根を張ってしまったカビや、時間が経って頑固になってしまったカビにおすすめです。しかし、洗剤の性質上強い塩素臭があり、酸性の洗剤と混ぜると人体に有害なガスを発生してしまうなど危険性が高いため、取り扱いには注意が必要です。必ず換気しながら使い、他の洗剤と絶対に混ぜないようにしましょう。

一方、酸素系の洗剤は塩素系よりは効果が劣るものの、高い除菌・漂白作用がありますがニオイもなく、酸性の洗剤と混ざっても有毒ガスを発生しません。ですから、小さい子どもやペットのいる家庭では塩素系漂白剤より酸素系漂白剤を使うのがおすすめです。

また、「カビ取り剤」として売っているものではありませんが、近年注目されているナチュラルクリーナーの仲間である「重曹」や「クエン酸」などもカビ掃除に使うことができます。ナチュラルクリーナーの特徴としては、以下のようなものがあります。

  • 環境や人体に影響が少なく、やさしい粉末
  • 漂白剤に比べると洗浄効果は低い
  • 臭いはなく、手で触っても安全

では、次にそれぞれのカビ取り剤の使い方について見ていきましょう。

それぞれのカビ取り剤はどう使えばいい?

3種類のカビ取り剤の使い方は、それぞれ以下のようになります。

塩素系漂白剤
  • 液体のまま使う場合、塩素系漂白剤を直接カビに吹きかけた後、密着させるようにキッチンペーパーでパックをする
  • さらに再度、塩素系漂白剤をかけ、食品用ラップでカバーをする
  • 壁やパッキンにより密着させたいときは、片栗粉を加えて固いペースト状にして使う
  • いずれの場合も、1〜数時間程度置いておいたら、歯ブラシなどで軽くこすってカビを落とし、水で洗い流す
  • 天井のカビに使う場合は、フロアワイパーにカビ取り剤を含ませたシートをつけ、やさしくカビに塗りつける
酸素系漂白剤
  • 粉末の酸素系漂白剤に40℃のぬるま湯を少しずつ加え、固いペースト状にする
  • カビに塗りつけたら、上から食品用ラップでカバーして数時間置く
  • 時間が経ったら、歯ブラシなどで軽くこすってカビを落とし、水で洗い流す
重曹・クエン酸
  • 重曹とクエン酸を混ぜると炭酸ガス(※人体には無害)が発生して洗浄効果がアップするのを利用する
  • 重曹に少しずつ水を加えてペースト状にしたものを、カビに塗りつける
  • 200mLの水に小さじ1杯のクエン酸を混ぜたクエン酸水を、重曹ペーストの上から吹きつける
  • 食品用ラップでパックをし、1時間程度放置する
  • 時間が経ったら歯ブラシなどで軽くこすってカビを落とし、水で洗い流す

塩素系漂白剤を使う場合、ゴムパッキンは塩素に弱いため、長時間置きすぎないよう注意しましょう。また、重曹・クエン酸を使う場合、クエン酸は上から吹きつけられるよう、スプレーボトルでクエン酸水を作るのがおすすめです。このとき、炭酸ガスがすぐにシュワシュワと出てくるのでびっくりする人もいますが、重曹とクエン酸を混ぜて出てくるのは「炭酸ガス=二酸化炭素」で、空気中にもある無味無臭、無害な気体なので、安心してください。

カビ取り剤の効果を高めるポイントって?

上記のようにカビ取り剤を使う場合、その効果を高めるためには、以下の3つのポイントに注意しましょう。

水分を拭き取ってから洗剤をかける
  • 水分が残った状態で洗剤をかけても、水で薄まってしまう
  • カビ取り剤をかける前に水分を拭き取るか、お風呂場が完全に乾いた状態でカビ取りをする
洗剤をカビに密着させる
  • カビ菌は酸素がある環境では活性化してしまうため、できるだけ酸素に触れさせない工夫をする
  • カビ取り剤が染み込んだキッチンペーパーでパックをしたり、蒸発を防ぐため食品用ラップでカバーしたりするのはそのため
時間をかけてじっくり浸透させる
  • カビ菌を根までしっかり死滅させるため、時間をかけてしっかり成分を浸透させる
  • すぐにブラシでこすったり水で洗い流したりすると効果が出にくい

カビ取り剤は、薄めず時間をかけて浸透させることがポイントです。焦らず時間をかけられるときに行いましょう。また、酸素があるとカビが活性化してしまいますので、カビ取り剤をしっかり密着させ、カビが酸素を吸えないようにすることも重要です。

お風呂のカビを予防するためのお手入れ方法は?

お風呂場のカビを生えにくくするためには、最初にご紹介したカビの弱点(50〜60℃以上の温度、乾燥)をつくことが重要です。具体的には、お風呂を上がるとき以下のようなことを行うと良いでしょう。

熱湯シャワーで洗い流す
  • 熱湯をかければカビは死滅するので、浴室内やカビに熱水を浴びせる
  • 「50℃以上のお湯を、1ヶ所につき5秒以上」かける
  • 熱湯によって、表面に存在する成長途中のカビを完全に死滅させられる
  • ※熱湯をかけた後は、冷水をかけて温度を一気に下げ、カビの生えにくい温度にしておく
乾拭きをする
  • 浴室内の湿度を下げ、カビが繁殖しにくい環境にする
  • 壁に残った水滴も、水切りワイパーで落としておくとよい
  • シャンプーの容器、洗面器に溜まった水など小物周りもしっかり空拭きしておく
換気する
  • お風呂場に換気扇があるなら、24時間つけっぱなしでOK
  • 一般的なお風呂場の換気扇は、1ヶ月つけっぱなしにしても100〜300円程度
  • 換気扇がなければ、窓を開けて対応しよう

カビを確実に死滅させるためには熱湯がもっとも効果的ですが、小さな子どもがいるなどで熱いお湯を長時間使うのが危険な場合は、乾拭きや換気だけでも構いません。カビをしっかり除去した後、このようにカビが再発しにくいような環境を作ってやれば、十分カビ掃除の回数や手間を減らすことは可能です。

おわりに:しつこいお風呂場のカビは、カビ取り剤でしっかり根まで死滅させよう

お風呂場のカビがしつこく発生してしまうのは、そもそもお風呂掃除の際にカビの「根」までしっかり死滅させられていないからかもしれません。そこで、塩素系や酸素系の漂白剤を使い、一度カビの根までしっかり死滅させてしまいましょう。

その後はカビが再び生えないよう、熱湯をかけたり乾拭きや換気をしたりといった日常的なカビ予防対策を行いましょう。換気扇があれば、24時間つけっぱなしで構いません。

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