葉唐辛子は、独特のピリ辛加減が小気味良い美味しさで、煮物や炒めもので大活躍の野菜です。
今回は、葉唐辛子の栄養効果と美味しく食べるコツについて、食材大辞典としてまとめました。
葉唐辛子にはどんな栄養が含まれているの?
葉唐辛子とは、唐辛子を葉と成りかけの実が付いた状態の枝ごと収穫した緑黄色野菜で、料理には葉と唐辛子が一緒に使われます。
葉には柔らかくほんのりとさわやかな唐辛子の風味があり、唐辛子とよく合います。全国的にはあまり知られていませんが、京都では古くから「きごしょう」と呼ばれ、おばんざいとして使われています。次のような栄養が含まれています。
- βカロテン
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- 活性酸素を抑え、がんの抑制効果が期待できる
- 免疫力を高める作用があり、生活習慣病を予防に役立つ
- 体内でビタミンAに変わり、髪や視力、粘膜、皮膚、呼吸器系統を守る
- ビタミンE
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- 若返りのビタミンともよばれ、抗酸化作用が強く細胞の老化を防ぐ
- 生活習慣病を予防に役立つ
- 血行を良くすることで、冷え性や肌荒れ、肩こり、頭痛などの緩和に役立つ
- ビタミンC
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- 体を酸化から守る
- 免疫力を上げ風邪やウイルスに対する抵抗力を高める
- コラーゲンの生成を助け、メラニンの生成を抑えて美肌づくりに貢献する
- カルシウムやマグネシウム
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- 骨や歯をつくるのに欠かせないカルシウムやマグネシウムといったミネラルを豊富に含む
葉唐辛子の選び方と保存方法は?
葉唐辛子の選び方と保存方法のポイントは以下の通りです。
- 葉唐辛子の選び方のポイント
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- 葉の部分が活き活きとしていて緑が鮮やかなもの、実が大きく育ちすぎていないものを選ぶ
- 葉唐辛子は主に葉を食べる野菜のため、実が緑色の小さい状態のものを選ぶと葉が柔らかく実も辛くなく食べやすい
- 葉唐辛子の保存方法のポイント
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- 葉はしおれやすいので、手に入れたらなるべく早く調理する
- 保存が必要な場合は、乾燥しないように新聞紙に包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に入れておけば、2日程度の保存は可能
葉唐辛子を美味しく食べるコツは?
最初に、枝から葉と実を取って洗います。葉には少しアクがあるので、沸騰したお湯をかけてザルに上げ湯通しするか、唐辛子の風味が損なわれない程度にさっと下茹でしてアク抜きするようにしましょう。
葉の重量の2~3%くらいの塩で揉んで、水にサッと放しすぐに絞って青み臭みを取り除くこともできます。トウガラシの実は多く入れ過ぎると辛くなってしまうので、少し入っている程度が使いやすいです。
定番の料理は佃煮ですが、炒め物や煮浸し、味噌汁の具などにも利用できます。佃煮は、下ごしらえしたものを細かく刻んで少量の油で炒め、だし汁や砂糖、味醂、醤油などで味付けをして煮詰めます。
実を少し加えてピリ辛風味にしたり、ちりめんじゃこを入れるなどしても美味しいです。ご飯のおかずやおにぎりの具にするほか、チャーハンに加えたり冷奴の薬味などにも利用できます。実が残ってしまったら、唐辛子味噌などにするとよいでしょう。
おわりに:強い抗酸化作用が老化や生活習慣病を予防。軽くアク抜きし、風味を活かしましょう
葉唐辛子には、抗酸化力が強く老化や生活習慣病の予防効果のあるβ-カロテン、ビタミンC、E、骨を丈夫にするカルシウムやマグネシウムなどが豊富に含まれています。葉は軽くアク抜きをして、ほんのりとさわやかな唐辛子の風味を活かし、佃煮のほか炒め物や煮浸し、味噌汁の具などに利用しましょう。
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