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ジュンサイの栄養効果と美味しく食べるためのコツとは?

食材大辞典

ジュンサイは、つるり、ぬるりとした食感が楽しいスイレン科の葉物野菜です。環境汚染で収穫数が減った過去もありましたが、最近は栽培ものが出回っていることから、一般にも再度浸透してきています。
今回は、ジュンサイの栄養効果と食べ方、保存方法のポイントについて食材大辞典としてまとめました。

ジュンサイの特徴と期待できる栄養効果は?

ジュンサイ(蓴菜・純菜)は、スイレン科の水草の一種で、淡水の沼や池にハスの葉のように水面に丸い葉を広げます。食用となるのは、葉になる前の巻かれた状態の芽と花になる茶色の丸い蕾の部分で、それらを包み込むように透明なゼリー状のぬめりがあります。プリプリする歯ごたえとツルっとした食感を楽しむ、99%は水分の低カロリー食材です。木舟を浮かべて手摘みされる風景は、初夏の風物詩としても有名です。

胃潰瘍や感染症予防
ぬめりの主成分である多糖体に粘膜を潤し強化する作用がある
胃粘膜の強化、胃壁の保護、胃潰瘍や胃炎の予防改善効果がある
鼻の粘膜を丈夫にし風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりにくくすることも期待できる
唾液ホルモンの分泌をうながし、食欲の増進や便秘の改善にも有効とされている
整腸、生活習慣病予防
食物繊維が豊富で、腸の働きを整え便秘の改善に効果がある
悪玉コレステロールを抑制し糖の吸収を遅らせるなどの作用があり、糖尿病や高脂血症、動脈硬化など生活習慣病を予防に役立つ
老化防止や美肌効果
近年、ポリフェノールを豊富に含むことがわかってきている
強い抗酸化作用による細胞や血管の老化防止、美肌効果、脳梗塞や動脈硬化をはじめとした生活習慣病の予防効果が期待できる

ジュンサイの選び方と保存方法のポイントは?

ジュンサイの選び方と保存方法のポイントは、以下の通りです。

ジュンサイの選び方のポイント
芽の部分が小さくゼリー状の部分が多いほど美味しく品質が良いとされている
若芽が楕円形に巻かれ、ぬめりのあるゼリー質が透明でたっぷりある、大きさが揃った小ぶりなものを選ぶ
ジュンサイの保存方法のポイント
出回っているものには、比較的安価で色が多少赤みがかった水煮のパックや瓶詰めと、高価で色が緑の食感も優れた生のパック詰めがある
いずれも冷蔵庫で保存するが、生は鮮度が大切なのでできるだけ早く調理する
日持ちは、生は2~3日、水煮は1週間ほど
一般家庭での冷凍保存は、風味や食感が変わってしまうためできない

ジュンサイはどうやって食べるのがおすすめ?

生のジュンサイは、さっと茹でてから使います。茹でるときはぬめりが取れないように軽くすすいで水を切り、沸騰している湯で1分ほど茹ですぐに取り出し冷水に放ち色止めします。水煮ジュンサイは、水の入ったボールにあけてしばらく置き、酢漬けであれば10倍程度の水で酢の風味が消えるまで水にさらしましょう。

酢の物にするならさっと水にさらすだけで大丈夫です。ジュンサイは主に食感を楽しむ食材で、そのものに特に味があるというわけではありません。そのためどんな食材と合わせても美味しくいただけます。

酢の物やお浸し、和え物、吸い物やスープなど汁物の浮き実に使えば、持ち味であるツルっとした舌触りを活かすことができます。鍋の具や天ぷらにしても美味しいです。

おわりに:胃潰瘍や感染症、老化、生活習慣病などを予防します。独特の食感を楽しみましょう

ジュンサイには、整腸、生活習慣病予防、胃潰瘍や感染症予防のほか、老化防止や美肌効果が期待できます。さっと茹でて持ち味であるツルっとした舌触りを活かし、酢の物やお浸し、和え物、汁物の浮き実などに使いとよいでしょう。

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