リュックサックは、通勤・通学やレジャーなど、さまざまな場面で活躍する鞄の一種です。遠足などで年に数回しか使わないリュックサックの場合はあまり洗濯の必要がないかもしれませんが、毎日の通勤・通学に使うリュックサックは適度に洗濯したいものです。
そこで、今回はリュックサックの洗濯方法についてご紹介します。革製品の場合のお手入れ方法についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
リュックの洗濯方法って?
リュックの洗濯方法には、洗濯機を使ったものと手洗いのものの2種類があります。それぞれのやり方について、詳しく見ていきましょう。
洗濯機でリュックを洗う方法って?
リュックサックを洗うというと、細かいパーツが多くて大変と思いがちですが、洗濯機でまるごと洗ってしまえば後は干すだけです。具体的な手順を確認していきましょう。
- 洗濯表示を確認する
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- タグなどでついている洗濯表示を確認し、洗濯機マークがあればOK
- 素材としては、ポリエステル・ナイロン・布製のリュックはほとんど洗える
- ただし、取れやすい装飾やウェーブなどの加工がされているものは型くずれの恐れがあるので、手洗いがおすすめ
- 取り外せる部品をすべて外す
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- ファスナーの引き手、レインカバーなど、外せるものはすべて外しておく
- このとき、汚れが気になる部分があれば部分洗いをしておく
- 洗剤とスポンジで洗っておくと、ひどい汚れもたいていはキレイになる
- リュックを裏返し、洗濯ネットに入れる
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- 本体だけになったら、裏返して洗濯ネットに入れる(型くずれ防止)
- リュックがまるごと入るよう、大きめの洗濯ネットを用意する
- 手洗いコースなどで洗濯機を回す
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- 手洗いコースなど、弱水流で洗えるコースで洗濯機を回す
- 洗剤は、一般的な弱アルカリ性ではなく、中性の衣類用洗剤を使う
- すすぎが終わったら取り出す
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- 型くずれ防止のため、洗濯機で脱水はしない
- すすぎが終わったら脱水に切り替わる前に取り出し、タオルで水気を取る
- 背面パッドなど水を吸いやすいところは、手で水を押し出して水分を拭き取る
- 干す
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- 水気を切ったら、リュックを干す
ポイントは、最初にできるだけ取り外せる部品は取り外しておくこと、洗濯ネットにまるごと入れるのを忘れないこと、洗濯機で脱水しないこと、の3点です。特に、洗濯機で脱水しないのはリュックの型くずれ防止のために重要なポイントですから、すすぎが終わったら忘れずに洗濯機を止めてリュックを取り出しましょう。
手洗いでリュックを洗う方法って?
さらに型くずれが心配な場合、あるいは洗濯表示で洗濯機は使えないが手洗いはOKという表示になっていた場合は、手洗いを行いましょう。リュックが入るサイズの洗い桶と中性洗剤を用意して、以下の手順で手洗いを行います。
- 洗濯表示を確認する
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- 洗濯機マークまたは手洗いマークのいずれかがあれば、手洗いOK
- ポリエステル・ナイロン・布製のリュックは基本的に水洗いOK
- 革などの特殊な素材でできたリュックは自分で洗濯できないので、プロに任せる
- 取り外せる部品はすべて外す
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- 洗濯機で洗うときと同様に、外せるものは外しておく
- 同時に、汚れが気になる部分は洗剤とスポンジで部分洗いをしておく
- 洗い桶に水を溜める
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- リュックがすべて浸かるぐらいの水を溜める
- 汚れがひどい場合は、水ではなくぬるま湯を使うとよりキレイになる
- 水に中性洗剤を加え、リュックを浸ける
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- 容器に張った水に中性洗剤を加え、洗濯液を作る
- 洗濯液にリュックを浸け、洗っていく
- リュックを洗う
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- 洗い方は、押し洗いでやさしく洗っていく
- 水を替え、すすぐ
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- 押し洗いで汚れがだいたい落ちたら、水を替えてすすぎを行う
- 汚れた水が出なくなるまで、リュックをやさしく押しながらすすぎを繰り返す
- 水気を切る
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- すすぎが終わったらリュックをタオルに挟んで押し、水気を切る
- 背面パッドなど水を吸いやすいところは、手で押して水を出す
手洗いの場合も洗濯機と基本的には同じですが、汚れがひどい場合はぬるま湯を使いましょう。また、型くずれを防ぐためにやさしく押し洗いで洗っていきます。
リュックの干し方と洗濯するときの注意点は?
リュックの洗いとすすぎ、脱水が終わったら、次はリュックを干していきます。場所は風通しの良い日陰を選び、リュックの内部に水が溜まらないよう、リュックを逆さに吊るして干します。直射日光は繊維を傷めることがあるので避けましょう。また、生乾きのまま取り込んでしまうとイヤなニオイの原因になります。しっかり完全に乾いてから取り込みましょう。
また、リュックを洗濯するときは以下の3つの点に注意しましょう。
- 色落ちの可能性がある
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- 洗濯の前に目立たない部分に洗剤をつけていらないタオルでこするなど、色落ちに注意
- 色の濃い部分から、色の薄い部分に色移りすることもある
- 熱湯を使わない
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- ぬるま湯は良いが、熱湯は繊維を傷めるうえ、洗濯には危険なので使わない
- 漂白はしない
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- 色もののリュックは褪せてしまう可能性が高いため、漂白剤は使わない
革製のリュックのお手入れ方法は?
革製品のリュックは、手洗いの部分でご紹介したように自分で洗うことができません。そこで、日頃のお手入れが重要になります。特に、革製品はよくお手入れすればするほど味が出る素材です。ぜひ、日頃から以下にご紹介するブラッシング・クリーナー・オイルでお手入れしていきましょう。
- ブラッシング
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- 柔らかい馬毛のブラシでブラッシングを行う
- 傷つけてしまわないよう、やさしくブラッシングするのがポイント
- ブラッシングは、だいたい2週間に1回のペースがおすすめ
- クリーナーを馴染ませる
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- 皮革用クリーナーは、シミや汚れがついてしまった場所に使うと汚れを落とせる
- 汚れ落とし以外にも革にツヤを出したり、保護したり、防水加工したりするものも
- 目的に合ったクリーナーを使おう
- オイルを馴染ませる
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- オイル(保革油)は、革製品に油を補給して湿度を与え、ひび割れなどを防ぐ
- 摩擦でひび割れしやすい、角の部分などにオイルを馴染ませる
- 動物オイルは持続性が高いため、革が持つ滑らかさや柔らかさをキープして油分不足からくるひび割れから守る
- オイルは水分で革が傷むのも防いでくれ、お手入れするたびに味のあるレザーに
また、革製品は保管にも注意しましょう。場所は湿度や温度の低い、風通しの良い日陰を選びます。型くずれしないよう、新聞紙などをほどよく詰めて形を整えておくのが良いでしょう。
おわりに:リュックは洗濯機でも手洗いでも洗える!革は日頃のお手入れを
リュックの洗濯表示を確認し、洗濯機マークがあれば洗濯機で、手洗いマークがあれば手洗いで洗濯できます。基本的にポリエステルやナイロン、布製のリュックなら洗濯できますが、必ず一度タグを確認しましょう。
洗濯機の場合は洗濯ネットに入れ、手洗いの場合はやさしく押し洗いがポイントです。革製品の場合は自宅では洗えませんが、日頃からお手入れをしておきましょう。磨けば磨くほど、レザーの味が出ます。気になる場合は、クリーニングに出しても良いでしょう。
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