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意外とやっかいな「ほこり」汚れ、どうやって掃除すればいい?

ほこりを掃除する女性 お掃除のコツ

部屋の隅や家具の後ろなど、気がつくと灰色のふわふわとした「ほこり」が溜まっています。決して不潔にしているわけではなくても溜まってしまうこの「ほこり」ができてしまう原因は、いったいなんなのでしょうか。

この記事では、ほこりの原因や溜まりやすい場所、効率の良い掃除方法をご紹介します。ぜひチェックし、日々のお掃除に役立ててください。

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ほこりの原因って?放置するとどうなるの?

ほこりの正体は、布団や衣服などから出た繊維くずが絡まったものに、砂ぼこり、フケ、髪の毛、皮脂のかけら、花粉などが混ざりあったものです。洋服や布団を動かしたり、人が動いたりする度に細かい繊維やフケなどが空気中を舞い、蓄積していきます。こうしたほこりは、ハウスダストであるダニやカビの格好のエサになるだけでなく、雑菌やウイルスなどがくっついてアレルギーを引き起こす原因になることもあります。健康のためにも、できるだけ取り除いておきましょう。

ほこりができるのは、糸くずや紙くずがちぎれて空気中を舞うのが大元です。これらの繊維が前述のようなチリやゴミを絡め取り、だんだん大きなほこりになっていきます。また、ほこりは静電気によっても塊になりますので、パソコンや家電などの周りで大きな塊になりやすい傾向があります。

そのため、布製品や紙製品が多いと自然とほこりが発生しやすくなります。寝具や布製ソファー、カーペットやカーテン、本や雑誌、新聞、書類などが多い部屋では、こまめな掃除を心がけましょう。また、皮脂や髪の毛をエサにするダニや、窓や玄関から入ってくる花粉や砂ぼこりなどもほこりのもとです。春先など特に砂ぼこりが多い時期の掃除も大切です。

ほこりを放っておくと、固まってなかなか取れない汚れになってしまいます。サッシや網戸に溜まったほこりなどは、雨水や結露を吸ってこびりつき、なかなか落とせません。キッチン周りでは油汚れや調味料と合わさることもあり、非常に厄介です。できるだけほこりがこびりつかないうちに、サッとモップやスポンジで取ってしまいましょう。

意外とほこりが溜まりやすいのはどんなところ?

特にほこりが溜まりやすいのは、部屋の隅やコンセントの差込口、タンスや冷蔵庫など大きな家具の後ろ側です。それぞれ見ていきましょう。

部屋の隅やコンセントの差込口

部屋の隅は、屋内で一番ほこりが溜まりやすい場所と言っても過言ではありません。部屋の真ん中で人が動くとほこりが舞い上がり、舞い上がったほこりは次第に部屋の隅へ移動していくのです。

家具などを何も置いていない部屋であれば、掃除機やフロアワイパーをかける際にサッと取り去れるのですが、ベッドや机などが置いてあると掃除がしにくいため、どんどんほこりが溜まっていきやすいのもほこりが溜まりやすい原因の一つです。

コンセントの差込口には注意!

部屋の隅は、パソコンやテレビなど家電のコンセントが密集しやすい場所でもあります。このとき、差込口から抜けかかっているコンセントの上にもほこりが溜まってしまうことがあります。ほこりだけなら大きな問題にはならないのですが、湿度が加わると漏電し、発火してしまう危険性もあります。

これは「トラッキング現象」と呼ばれるもので、ひどい場合には壁や床に火が燃え移り、火災につながってしまうこともあります。テレビ台の裏などはなかなか日常的に掃除の手が回りにくい場所ですが、定期的にほこりを取り除き、漏電や発火を防ぎましょう。

タンスや冷蔵庫など、大型の家具の後ろ側

タンスや冷蔵庫など大型の家具は、とにかく重いのが特徴です。しかも、冷蔵庫の場合は壁との間にコンセントを差し込むために数センチ隙間が空いていることが多く、この隙間にほこりが溜まりやすいのです。タンスも同じように、壁にぴったりついている場合はほこりの心配はあまりありませんが、隙間が空いているとそこにほこりが溜まります。

しかも、隙間に溜まったほこりは家具を動かさないとなかなか取り除きにくいものです。普段の掃除にはフロアワイパーなどの薄くて長い掃除アイテムを利用するか、数年に一度の掃除であればハウスクリーニングなどを頼むと良いでしょう。特に、タンスの後ろにコンセントの差込口があるという場合は、こまめに差込口周辺のほこりだけでも取り除いておきましょう。

ほこりを効率よく掃除する方法とは?

ほこりを効率的に掃除するためには、以下のようなポイントに気をつけましょう。

換気しながら行う
  • 閉め切った状態で掃除しても、舞い上がったほこりが床に落ちてまた積もってしまう
  • 窓を開けて換気しながら掃除することで、ほこりが外に出されやすくなる
「上から下へ」を心がける
  • 毎日の掃除は床を中心に行うが、床のほこりはそもそも壁や家具から落ちてくるもの
  • まず、壁や家具の上の方をドライシートやモップなどで掃除する
  • 棚の上や比較的低い位置のほこり、壁の下の方についたほこりを落とす
  • 最後に、床に落としたほこりをキレイに掃除する
乾拭き、掃除機、水拭きの順番を守る
  • いきなり掃除機をかけると、掃除機の排気でほこりが舞い上がってしまう
  • 最初はマイクロファイバークロスのモップ、雑巾、フロアワイパーのドライシートなどで乾拭きをする
  • ホコリを吸着しやすいもので乾拭きした後、取り切れなかった大きなホコリを吸い取る
  • 最後に、全体を水拭きして残った汚れもキレイにする
掃除は、朝一か帰宅後に行う
  • ほこりは軽く空中に舞いやすいため、人が活動している昼間に掃除しても取りきれない
  • 朝一番か帰宅後すぐなら、大半のほこりは床に落ちているので掃除しやすい

どれもちょっとした工夫ですが、このひと工夫でほこりの掃除がぐっと楽になります。ぜひ、ほこり掃除の際には実践してみてください。

ほこりを発生させないためには?

そもそも、ほこりを発生させにくいよう注意することもできます。簡単にできるほこり予防法としては、以下のようなものがあります。

柔軟剤を少し使って水拭き
  • ほこりは静電気に吸い寄せられる性質があり、柔軟剤で静電気の発生を防止することで、ほこりや花粉の付着もおさえられる
  • 衣料用の柔軟剤を家具や壁、床などにほんの少量つけておくと、ほこりが溜まりにくくなる
  • 具体的には、1Lの水に30〜50mLの柔軟剤を混ぜて雑巾を浸し、軽く絞って掃除の水拭きに使う
  • だいたい月に一度、この柔軟剤水拭きを行うのが目安
帰宅後、家に入る前に服をはたく
  • 花粉や砂ぼこりのように、外から持ち込まれるほこりも多い
  • 家の中に入る前(ドアを開ける前)にしっかり衣類をはたいてから入るとよい
  • コートやマフラー、帽子など取れるものは取って、はたいてから家に入る
布製品はなるべく置かない
  • もっとも手っ取り早いほこり対策として、繊維くずが出ないよう布製品を置かないという方法も
  • ソファやクッションを革製にする、カーペットは敷かないなどもおすすめ
  • 必要な布製品はこまめに洗い、洗えない大物には掃除機をかけるなど、清潔にしておく
  • 干しっぱなしの洗濯物からも繊維くずが落ちるので、乾いたらなるべく早くしまう
  • しまう前に、洋服用のブラシをかけてほこりと静電気を取り除いておくとベスト
空気清浄機や加湿器を使う
  • 空気中に舞っているほこりを直接取り除きたいときには、空気清浄機や加湿器がおすすめ
  • 目に見えない細かいほこりや花粉をフィルターで除去したり、湿度を上げて床に落としたりする
  • 乾燥が気になる時期や、花粉シーズンなどに加湿器を使うとよい

ほこりの原因となる物質には、花粉や砂ぼこりなど外から持ち込まれるものも多いです。そこで、帰宅したときにまず玄関の外で衣服や帽子、マフラーなどをはたいてから家に入ると良いでしょう。特別な道具や手間は必要ありませんが、これだけでもほこりの量は減るはずです。

また、空気中に舞っている状態のほこりを取り除くのに、空気清浄機や加湿器を使うのもおすすめです。特に、乾燥している時期にはほこりが舞いやすいものですから、湿度を上げるとともにほこりを取り除くためにも、こまめに加湿器をかけておくと良いでしょう。

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おわりに:ほこり掃除は上から下へ、乾拭き・掃除機・水拭きの順に行う

ほこりの正体とは、糸くずや紙くずなどの繊維くずに、皮脂のかけらやフケ、砂ぼこり、花粉などが混ざりあったものです。皮脂やフケなどが混ざったほこりはダニやカビの格好のエサとなったり、アレルゲンとなったりしてしまいますので、こまめに取り除いておきましょう。

ほこりを掃除するときは、上から下へ、乾拭き・掃除機・水拭きの順を守って行いましょう。また、窓を開けて換気をし、少しでもほこりを外に出すのが重要です。

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