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バジルの特徴と栄養を活かすにはどうやって食べればいい?

食材大辞典

バジルは家庭料理でもよく使われるイタリアンハーブです。香りの効能以外にも、豊富な栄養があることを知っていますか?
今回は、バジルの栄養効果と美味しく食べるコツ、栄養を活かすポイントについて食材大辞典としてまとめています。

バジルにはどんな栄養・効能があるの?

バジルは、イタリア料理などに欠かせない自家栽培しやすいハーブで、次のような栄養・効能があります。

強い抗酸化作用による老化予防
  • βカロテンをはじめ、ビタミンEやビタミンC、サポニンなど抗酸化作用が強い栄養成分が豊富
  • 老化防止のほか、免疫力の向上、肥満予防、血流改善、肝機能の強化など多くの効能がある
香りによるリラックスと健胃作用
  • 香り精油成分には鎮静と強壮作用があり、精神を安定させてリラックスさせる
  • 食欲を促すとともに健胃作用もあり、吐き気を鎮め胃を正常な状態に維持する
  • 頭痛の解消や殺菌作用、近年では抗ガン作用も期待できる
骨や血液、血圧などの健康維持
  • 骨や歯をつくるカルシウムが豊富で、その働きを助けるビタミンK、マグネシウムなども含む
  • 余分な水分や塩分を排出しむくみや高血圧を改善するカリウム、貧血を予防する鉄や葉酸などのミネラルも豊富

バジルの選び方と保存方法は?

バジルの選び方と保存方法のポイントは以下の通りです。

バジルの選び方のポイント
  • 葉がきれいな緑色で生き生きとし、先までピンとした新鮮なもの、あまり育ち過ぎていないものを選ぶ
  • 収穫するなら、なるべく新しく柔らかい葉を中心に摘み、できるだけ早く使い切る
バジルの保存方法のポイント
  • コップに水を入れ切り口を浸けて毎日水を交換すれば、常温で1週間ほど保存可能
  • 低温障害を起こすので冷蔵庫には入れないほうが良い
  • 冷蔵保存するときは、洗って水気を拭き取り切り口を湿らせたキッチンペーパーでくるみ密封容器に入れ野菜室で保存(2日程度)
  • 耐熱皿にキッチンペーパーを敷き水気を拭きとった葉を並べ電子レンジで加熱すれば、乾燥バジルとして保存可能
  • 冷凍するなら、さっと洗って水気を切り、空気を抜いた密封袋で冷凍する
  • たっぷりの塩に埋めて冷蔵庫に入れ塩漬けにしたり、オリーブ油に漬け込み冷暗所で保存もできる
  • 保存方法はいくつかあるが、香りは生が一番良い

バジルの栄養や香りを使いこなすポイントは?

バジルは、さわやかな甘い香りとかすかな苦みが魅力のハーブです。そのままサラダやマリネ、スープの浮き身、ピザやパスタ料理に使えるほか、魚料理の香り付けや臭み取りなどにも使われます。
また、ペースト状にしてジェノベーゼソースにしたり、ハーブティーやビネガーに浸けて香りを移して楽しんでもいいでしょう。
香りや栄養、風味を活かすポイントは次の3点です。

  • 香りがよく出るよう、葉は手でちぎって使う
  • 生の葉を温かい料理に使うときは、仕上げの段階で加える
  • 栄養を活かせる食材と組み合わせる

抗酸化作用をより高めるリコピンを含むトマト、βカロテンを効率よく吸収するオリーブ油、ビタミンKとともにとりたいカルシウムの多いチーズ、バジルとともに胃の働きを良くする豆腐などとの組み合わせはおすすめです。

おわりに:そのまま使うならちぎって香りを出し、料理では食材の組み合わせを工夫しましょう

バジルには、強い抗酸化作用による老化予防、香りによるリラックスや健胃効果、骨や血液などの健康維持効果などがあります。葉はちぎって香りを出し、温かい料理では仕上げに加え、栄養効果を上げるならトマトやオリーブ油、チーズ、豆腐などと組み合わせましょう。

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