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電子レンジの掃除方法は汚れによって変わるの?

電子レンジを掃除する女性 お掃除のコツ

食べ物を簡単に温められる電子レンジは、今や一家に一台の勢いで普及しています。最近では電子レンジを調理に使うレシピなども登場し、ただ食べ物を温めるだけでなく、調理器具としても使う人が増えています。

そんな電子レンジは、しょっちゅう食べ物が入る以上、どうしても汚れやすいものです。電子レンジの汚れの原因や掃除方法、汚れ防止の対策まで確認しておきましょう。

電子レンジの汚れの原因とは?

電子レンジの汚れは、主に以下の5種類に分類できます。

油汚れ
  • 温めた食べ物などから飛び散った油汚れ
  • 放置していると温めて冷めるの繰り返しで、固まって落としづらくなる
水垢
  • 水が主成分であり、ニオイのもとになるアンモニアを含む
カビ
  • 黒い斑点があれば、それは黒カビである可能性が高い
  • 電子レンジ内に残った水滴や食品くずをエサに繁殖してしまったもの
食品カス
  • 揚げ物の衣や調理時の細かい食品くずなどが落ちることがある
焦げつき
  • 食品カスを放置していると、温められて焦げついてしまう

水垢ぐらいならそれほど不衛生とは言えませんが、黒カビや油汚れ、食品カスの汚れなどがある電子レンジ内に食品を入れて温めるのは非常に不衛生です。では、これらの汚れを放置していると実際にどんな悪影響があるのでしょうか。

電子レンジの汚れを放置するとどうなる?

前述のような汚れを放置したまま使い続けていると、以下のような悪影響が出てしまいます。

不衛生、イヤなニオイが出る
  • 電子レンジを使った時に出る湯気などは、食品の栄養分を含んでいることも
  • 水分とエサが十分にある環境で、黒カビや雑菌が発生してしまい、悪臭を発生させることも
  • カビや菌が食品についてしまうと、食中毒などの健康被害を引き起こす
電子レンジの機能が下がる
  • 汚れをしっかり拭き取らず放置したままでは、電子レンジの加熱効率が下がる
  • 電子レンジは電磁波で食べ物を温めるが、汚れがついていると汚れに電磁波が当たってしまい、食材の方まで十分に電磁波が当たらなくなる
電気代がかさむ
  • 電子レンジの加熱効率が下がると、食材が温まるまでに余計に電気を消費する
  • 汚れを温めてしまうことは、電気代の無駄遣いとも言える
油汚れや焦げに引火することも
  • 油汚れや焦げが発火し、火事につながることもあるので危険

汚れは黒カビや雑菌の発生を招いて食中毒や悪臭の原因になるだけでなく、電子レンジの加熱効率を下げて電気代をかさませてしまったり、引火して火事の原因になったりすることもあります。このような事態に陥らず安全に電子レンジを使うため、掃除はこまめに行いましょう。

電子レンジの掃除はどうやってすればいい?

電子レンジの掃除は、だいたい週に1回行うのが目安です。汚れによって効率的な掃除方法が異なりますので、それぞれ別にご紹介します。

食品カスで汚れている場合の掃除方法は?

食品カスの汚れは油汚れなどの酸性の汚れと言えます。ですから、アルカリ性の重曹やセスキ炭酸ソーダを使い、中和させて落としましょう。具体的な手順は、以下のようになっています。

重曹水またはセスキ炭酸ソーダ水を作る
  • 耐熱容器に1カップの水と大さじ一杯の重曹またはセスキ炭酸ソーダを入れ、よく溶かす
電子レンジに入れ、加熱する
  • 上記の耐熱容器を電子レンジに入れ、5分程度加熱する
扉を開けず、放置する
  • 加熱が終わっても扉は開けず、15分程度放置する
  • 放置することで、庫内に重曹・セスキ炭酸ソーダの混じった水蒸気が行き渡り、固まっていた汚れを隅々までふやかせる

時間が経ったら、最後に庫内の汚れをキレイに拭き取りましょう。扉を開けたら耐熱容器に入っている重曹水(セスキ炭酸ソーダ水)に布巾やキッチンペーパーを浸けて軽く絞り、庫内やターンテーブルの汚れを拭き取ります。このとき、重曹水やセスキ炭酸ソーダ水は熱くなっていますので、火傷に十分注意しましょう。

汚れはほとんど柔らかくなっているので、軽く拭くだけで落とせるでしょう。汚れを落とし終わったら、重曹やセスキ炭酸ソーダの成分が残らないよう、真水で絞ったキッチンペーパーで庫内を水拭きし、最後に乾拭きをして水気を拭き取り、扉を開けて乾かします。

ついて時間が経っていない食品カスはたいていこの方法で落とすことができますが、何年も掃除をしていなかった電子レンジや、汚れがひどい電子レンジの場合、一度では汚れを落としきれないこともあります。その場合は、次にご紹介する焦げつきへの対処を行ってみてください。

焦げつきで汚れている場合の掃除方法は?

食品カスが焦げついたりしてこびりついてしまっている場合、重曹やセスキ炭酸ソーダでふやかしただけでは落ちない可能性があります。そんなときは、歯磨き粉といらない歯ブラシを使って削り落としましょう。掃除方法は簡単で、いらない歯ブラシに歯磨き粉をつけ、汚れている箇所を優しく擦るだけです。

歯磨き粉には「研磨剤」と呼ばれる細かい粒子が入っていて、汚れを削り落とすことができます。もちろん口に入れても安全な成分なので、食品を入れる電子レンジに使っても安心です。もし、食品のニオイが気になる場合は、消臭効果のあるレモンを使いましょう。

レモン水を作る
耐熱容器に1カップよりやや少なめの水と、レモン半分の果汁を入れる
加熱し、放置する
耐熱容器を電子レンジに入れて5分加熱した後、15分程度放置する

このときは消臭だけなので、汚れを拭き取ったり乾拭きしたりする必要はありません

水垢で汚れている場合の掃除方法は?

水垢は水道水中のマグネシウムやカルシウムが固まったもので、アルカリ性の汚れです。そのため、酸性のクエン酸を使って汚れを落としましょう

クエン酸水を作る
耐熱容器に1カップの水と、クエン酸大さじ一杯を入れてよく溶かす
加熱する
耐熱容器を電子レンジに入れ、5分加熱する
扉を開けず、15分間放置する
重曹などと同様、隅々まで成分を行き渡らせる

最後も重曹やセスキ炭酸ソーダと同様、時間が経ったら扉を開け、耐熱容器に入ったクエン酸水にキッチンペーパーを浸して庫内を拭き、最後にキレイな水で水拭きし、乾いたキッチンペーパーで乾拭きを行えば完了です。水垢も蓄積するとこびりついてなかなか落とせないこともありますが、数回繰り返せばだんだんとキレイになっていくでしょう

黒カビや雑菌で汚れている場合の掃除方法は?

電子レンジの庫内が黒カビや雑菌で汚れている場合は、アルコール除菌を行いましょう。電子レンジは食品を扱う場所なので、カビキラーなどの強力な塩素系漂白剤を使うと健康被害を引き起こす可能性もあります。黒カビやほとんどの雑菌はアルコール消毒で死滅しますので、すぐに蒸発して成分が残らないアルコールで掃除するのがおすすめです。

掃除の方法としては「キッチンペーパーにアルコールを含ませ、気になる部分を拭く」というだけのシンプルなものです。より効率的に庫内を掃除するためには、以下のような方法で行いましょう。

ターンテーブルを取り出す
  • 外せるものは先に取り外し、シンクで丸洗いする
アルコールで拭く
  • キッチンペーパーにアルコールを吹きかけ、カビの見えている部分をキレイに拭き取る
庫内全体を除菌する
  • 新しいキッチンペーパーにアルコールを吹きかけ、庫内をまんべんなく拭く
  • カビ菌が残らないよう、隅や扉の裏も忘れずに
乾拭きする
  • 残った水分を拭き取るように、全体をサッと拭き掃除して完了

このとき、カビを拭き取ったキッチンペーパーは使い回さず、その都度捨てるのがポイントです。アルコールで除菌されているとはいえ、キッチンペーパーの一部にカビ菌がついている可能性があり、使い回すとカビ菌を塗り拡げてしまう可能性があるからです。必ず一つの作業ごとにキッチンペーパーを新しくしましょう

電子レンジの汚れを防ぐためにできる対策は?

電子レンジの汚れを防ぐためには、普段からこまめにお手入れをしておくことが大切です。基本は乾拭きで、汚れが酷い場合には水拭きを行いましょう。ポイントは、「庫内が冷めてから掃除をする」「合成洗剤やスプレー式の洗剤はキズや色剥げの原因になるので使わない」「メラミンスポンジはキズつきやすいので使わない」ということです。

汚れはその場ですぐ拭いてしまえば、こびりつくこともありません。特に、油ものを温めたり調理時に周囲に吹きこぼれてしまったりしたときには、すぐにキレイに拭いてしまいましょう。こびりつくまで放置してしまうと、掃除が面倒になるだけでなく、カビや雑菌の発生を招いてしまい、健康被害にもつながりかねません。

また、食品を温めるときにラップやフタをしておき、飛び散りを減らすのもおすすめです。短時間の温めであっても、できるだけラップやフタをするのが良いでしょう。レンジ用の調理バッグなども効果的です。

さらに、電子レンジで加熱してはいけないものをあらかじめ取扱説明書で確認しておくことも大切です。特にアルミ・ステンレス・ほうろうなどの金属容器、土鍋や素焼きの器、金銀模様のある陶磁器、木製容器、漆器などは容器の破損や変形につながるだけでなく、火花が散ることもあって大変危険ですから、加熱しないよう気をつけましょう。

おわりに:電子レンジの掃除方法は、汚れが酸性かアルカリ性かで変える

電子レンジにつく汚れとしては、水垢や油汚れ、食品カスや焦げつき、黒カビや雑菌などが考えられます。水垢はアルカリ性の汚れですから酸性のクエン酸を、油汚れや食品カスは酸性の汚れですからアルカリ性の重曹やセスキ炭酸ソーダを使うとキレイに落とせます。

黒カビや雑菌には、すぐ蒸発して庫内に残らないアルコール除菌スプレーを使いましょう。汚れを放置しているとさまざまな悪影響がありますので、こまめな掃除が大切です。

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