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ベランダの掃除の基本 ― 掃除の手順と近隣トラブルの予防法

ベランダ(バルコニー)の掃除のイメージ画像 お掃除のコツ

洗濯物を干したり、動植物の水槽やケージを置いたり、ちょっとした日光浴をしたりと、さまざまな使い方があるベランダやバルコニーですが、常に外部にさらされているぶん、天候などの影響で汚れやすい場所でもあります。

今回は、そんなベランダの基本的な掃除方法をご紹介します。必要な道具や手順、近隣トラブルを防ぐため、掃除前にやっておきたいことなどを確認しましょう。

ベランダやバルコニーを徹底的に掃除するときに必要な道具って?

ベランダやバルコニーを掃除するときは、室内用の掃除用具と分ける必要があります。いざ掃除をしよう、と思ったときに困らないよう、以下のような道具を揃えておきましょう。

マスク、ゴム手袋
  • 鳥のフンなどが落ちていることがあり、衛生上マスクとゴム手袋は必須
  • 鳥のフン(とくにハトのフン)には多くの病原菌が含まれているため、素手で触らない
  • ゴム手袋を着用するとともに、マスクをして空気中に舞った病原菌を吸い込まないようにする
  • 拭き取ったらそのまま捨てられるよう、捨ててもいい雑巾やシートなどを使うとよい
ほうき、ちりとり、新聞紙
  • ホコリやゴミ、落ち葉などを片づけるために使うので、100円ショップのものでもよい
  • 新聞紙は水分を含ませて細かくちぎって少しずつばらまき、ホコリや髪の毛を巻き込ませて取り除くのに使う
雑巾、バケツ
  • ベランダの床や手すりを水拭きするのに使うため、捨ててもいいもの
  • 1枚では拭ききれないこともあるので、2〜3枚用意しておくと安心
使い捨て歯ブラシ
  • 細かい目地や角をきれいにするときに使う
  • ベランダ掃除に限らずさまざまな場所の掃除に使えるため、いつでも使えるようストックしておくとよい

ベランダやバルコニーには、鳥のフンが落ちていたり、手すりなどにくっついていたりすることがよくあります。鳥のフンにはさまざまな病原菌が含まれていますので、素手で触ったり、掃除中に空気中に舞った菌を吸い込んだりしてしまわないよう、必ずマスクを着用し、破れないよう使い捨てのゴム手袋をした上で掃除しましょう

また、雑巾も同じ理由で捨ててもよいものを使います。1枚では汚れを取りきれないこともありますので、室内の掃除に使っていてもう捨てようと思っていた、というくらいの雑巾を2〜3枚用意しておきましょう。

ベランダやバルコニーに使う洗剤ってどんなもの?

ベランダの掃除に使う洗剤は、落としたい汚れによって変わってきます。酸性・中性・アルカリ性のそれぞれについて見ていきましょう。

酸性洗剤を使う場合
  • ベランダ汚れの中でもっとも手強い鳥のフンを落とすときに使う
  • 酸性の洗剤が強い場合は、お酢やクエン酸などでも代用できる
中性洗剤を使う場合
  • 長い間放置してこびりついてしまった土や泥を落とすときに使う
  • 住居用の中性洗剤を用意しておく
アルカリ性洗剤を使う場合
  • ベランダが道路沿いの場合など、排気ガスの油汚れを落とすときに使う
  • アルカリ性の洗剤が強い場合は、重曹でも代用できる

酸性の洗剤やアルカリ性の洗剤は、室内の掃除にも使うクエン酸や重曹でも代用できますので、ベランダ用の洗剤を買っていないという場合はまずクエン酸や重曹を使って掃除すると良いでしょう。万が一皮膚などについても安全なため、使いやすいというメリットもあります。

関連記事:アルカリ性洗剤が得意な汚れと使用上の注意とは?

ベランダやバルコニーを掃除するときの手順は?

では、実際にベランダやバルコニーを掃除するときの手順を見ていきましょう。大まかな流れとしては、置いてあるものを片付ける→鳥のフンを取り除く→手すり・窓・サッシなどの掃除→床掃除→仕上げの水拭き→乾燥→置いてあったものを元に戻す、という順番です。ステップごとに章に分けて細かく見ていきましょう。

1:置いてあるものを片付ける

まず、ベランダやバルコニーに置いてあるものを移動し、掃除しやすいように片付けます。植木鉢やプランターなどは室内に新聞紙やダンボールなどを敷いて並べ、すのこやウッドパネルなどを敷いている場合はそれらを取り外します。水槽や動物のケージ、虫かごなどがあれば、中の生き物にダメージを与えないよう、十分に気をつけながら移動しましょう。

2:鳥のフンを取り除く

最初にご紹介したように、鳥のフンにはさまざまな病原菌が含まれていますので、掃除中に菌を撒き散らしたり、それを吸い込んだりするリスクを減らすため、最初にキレイに取り除きます。これを後回しにしてしまうと、後からさまざまな疾患を発症するリスクがありますので、鳥のフンは見える限り最初に取り除いておきましょう。

3:手すり・窓・サッシなどの掃除

手すりや窓は濡らした雑巾で水拭きし、落ちない汚れがあれば洗剤を使って落とします。とくに、窓は水拭きをした後に乾拭きで仕上げると、より見た目の美しさが違ってきます。サッシの汚れは、使い捨ての歯ブラシを使って掻き出し、ゴシゴシと掃除していきましょう。ゴミや汚れが落ちたら、仕上げに水拭きを行います。

4:床掃除

ベランダ掃除のメインとも言える床掃除は、大きく次の3つのステップに分けられます。「乾いた汚れを取り除く」「洗剤で汚れを落とす」「仕上げの水拭き」と、それぞれ細かく手順を見ていきましょう。

乾いた部分の汚れを取り除く

ベランダの床の汚れというと砂や土のイメージが強く、ザッと水を撒いて掃除したい、と思う人も少なくないでしょうが、下の階や道路に飛び散る可能性を考え、水を勢いよく撒くというわけにはいきません。そこで、最初に大きな汚れを掃除機で吸ってしまいます。砂や土が入ると掃除機が故障するかもしれないと心配になるかもしれませんが、水分を含んでいない限り掃除機は壊れませんので、乾いた砂や土を吸い込んでも大丈夫です。

床に散らばるゴミやホコリだけでなく、サッシの溝に溜まった砂ぼこりや土ぼこり、枯れ葉なども、乾いていれば掃除機で吸ってしまいましょう。ただし、これらの掃除を行うときにはベランダの汚れを室内に持ち込まないよう、部屋用のノズルとは別のノズルを使いましょう。あるいは、ベランダ用のハンディ掃除機を1台新しく用意するのも良いでしょう。

また、掃除機がけは水分で掃除機を壊さないよう、晴れている日に行います。ホコリやゴミが濡れていると掃除機の故障の元になるだけでなく、ベランダの床にくっついたゴミは吸い取りきれません。天気予報などを活用し、ベランダの床掃除計画を立てましょう。電源が遠くて掃除機がかけられないという場合は、ほうきやブラシで掃き掃除を行います

ほうきやブラシで掃く前には、まず新聞紙を水で濡らして軽く絞り、小さくちぎってバルコニーやベランダの床にまき、それを掃き掃除します。新聞紙が砂や細かいホコリを絡め取ってくれるので、床の大部分の掃き掃除をきれいに仕上げられます。

スポンジやブラシで水を使って掃除する

上記の乾燥したゴミを取り終わったら、次に洗剤をつけて床を掃除していきます。排気ガスの油汚れや鳥のフンのタンパク質汚れなどは、アルカリ性の洗剤を使えば手早く落とせます。床の黒ずみや汚れについては強い洗剤を使わなくても、重曹スプレーをふりかければ落とせます。また、しつこい汚れにはより重曹を多めに含ませた「重曹ペースト」を使います。

海に近い家で塩害の場合は、水拭きで拭き取りましょう。海水浴で使ったシュノーケルやゴーグルは、海から帰ってきたら薬品ではなく水で洗い流しましょう。海から5キロ以内にある場所はとくに塩害がひどくなりやすいとされますが、毎日水拭きするのが大変なら塗装でフッ素コーティングをするなどして塩害を防ぐと良いでしょう。

また、油汚れやコケなどの汚れが落ちにくい場合、しばらく洗剤につけ置きしておく方法もあります。

水拭きで仕上げをする

汚れを落とし終わったら、洗剤を残さないよう床を水拭きします。雑巾でもできますが、手間も身体の負担も大きいため、モップを使うのがおすすめです。モップがない場合は、雑巾を手でなく足で踏んで動かしても構いません。また、雑巾でなく濡らした新聞紙を使っても、ホコリや洗剤がよく落ちます。

このとき、排水口の掃除も一緒に済ませてしまいましょう。石鹸カスが固まった汚れにはお湯をかけ、使い捨て歯ブラシを使ってこするとキレイになります。それでも落ちない頑固な汚れは洗剤を利用して落としましょう。

仕上げの拭き掃除

かたく絞った雑巾で、洗剤の残りがないようキレイに拭いていきます。衣類や布団を干す手すりや周辺の壁に洗剤が残らないよう、とくに念入りに拭き上げましょう。

ベランダ・掃除用具を十分に乾燥させる

仕上げの水拭きの後も、水分や湿気はしばらく残ります。その状態で植木鉢やプランターなどを戻してしまうと、置いたものの下からカビが生えてきてしまったり、重いものが水の表面張力によって床から浮いてしまい、思わぬ事故を引き起こしたりすることもあります。また、土ぼこりや枯れ葉などがくっついてせっかく掃除をした場所がまた汚れてしまうかもしれません。

ですから、ベランダは十分に乾燥させましょう。乾きが遅い場合は扇風機で風を当てると早めに乾きます。同じように、使った掃除用具もしまっている間にカビが生えないよう、しっかり乾燥させてからしまいましょう。

置いてあったものを元に戻す

最後に、植木鉢や水槽など、もともと置いてあったものを元に戻します。大型の植木鉢の場合、移動させる機会はあまりありませんから、この機会に植木鉢の下にレンガを置いたり二重鉢にしたりして、植木を床の熱の変化から守る工夫をすると良いでしょう。水槽の下にシートなどを敷きたい場合も、この機会に行いましょう。

ベランダやバルコニーの掃除前に確認するべきことは?

ベランダやバルコニーの掃除前には、必ずご近所の様子を確認することが重要です。隣接した家がない一軒家の場合は気にしなくても構いませんが、マンションやアパートなどの集合住宅の場合、ベランダが隣の家とつながっていることが多いです。2階以上に住んでいる場合、不用意に大量の水を流すと下の階や道路に飛び散ってしまうこともありますので、十分に気をつけましょう。

掃除前に以下を確認してほしいですが、難しい場合は「プロのベランダ掃除業者」にお願いするのもおすすめです。

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左右や下の階の状況をチェックする

掃除を始めてからご近所トラブルにならないよう、左右や下の階の状況をよく確認しましょう。もし、左右や下の階の住人と知り合い、または挨拶などをするような間柄であれば、これからバルコニーやベランダの掃除をする旨、あるいは日時を決めてこの日に掃除を行う旨を伝えておくと良いでしょう。

洗濯物を干したり、バルコニーやベランダに出るのを控えたりしてくれるでしょうし、ゴミや水が飛び散ったとしても「掃除をしているのね」と理解してくれるはずです。もちろん、全く接点のない人の家に突然訪ねていくことは難しいですから、無理に行く必要はありませんが、もともと交流があるなら伝えておいた方がよりトラブルを避けやすくなります

伝えているいないに関わらず、掃除を始める前には必ず洗濯物が干されていないか、ベランダに出ていないかに注意しましょう。

洗濯物が干されていないか
  • 掃き掃除でホコリや砂が舞うため、左右や下の階の洗濯物にホコリや砂がつくことも
  • 気をつけていても、下の階に水や洗剤が飛び散ることもある
ベランダに出ていないか
  • バルコニーやベランダをくつろぎの空間にしている人や、何かの作業場にしている人も
  • 洗濯物同様、ホコリや砂が舞ってしまうと台無しになってしまう可能性がある
  • 左右や下の階の人に迷惑がかからないよう、いないことを確認してから掃除する

お天気をチェックする

バルコニーやベランダの掃除は晴れの日に行うのがよいと考えがちですが、晴れの日には湿度が低く、ホコリや砂が舞いやすくなるという大きなデメリットがあります。しかも、時間や手間がかかるベランダやバルコニーの掃除は、日が照りつける中ずっと外に出て作業を行っていると、熱中症にかかってしまう可能性もあります。

ですから、曇りや小雨程度の日を選んで掃除するのがおすすめです。とくに、小雨の日には洗濯物がベランダに干されている可能性も低く、くつろぎや作業のためにベランダに出る人も少ないと考えられます。雨水を利用して効率よく掃除をすることもできますので、風を引かないようレインコートなどの準備をしっかりした上で掃除を行いましょう。

一方で、風が強い場合はバルコニーやベランダの掃除をするのは避けておきましょう。ホコリや砂が舞い上がりやすいだけでなく、そのせいで掃除自体もスムーズに進まず、ご近所トラブルやストレスのもとになります。必ず、風の弱い日を選んで掃除をしましょう。

おわりに:ベランダ掃除は、道具を上手く使うのがカギ

ベランダの掃除は、水をザッと流してしまえばキレイになる、と思ってしまう人もいますが、マンションやアパートのベランダで勢いよく水を流すわけにはいきません。そこで、掃除機やほうき、新聞紙、雑巾、使い捨て歯ブラシなど、道具を上手く使いましょう。

また、砂ぼこりや土ぼこりによるご近所トラブルを避けるには、交流があれば左右、下の階の人に伝えておくと良いでしょう。お天気をチェックして熱中症を避けるのも重要です。

関連記事:庭掃除の基本 ― 庭掃除の必要性と効率よくキレイにする方法

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