食べきれずに余った宅食弁当やテイクアウト。保存のポイントとレンジでの温め方って?

テイクアウト弁当を電子レンジで温めている画像食事・料理

毎日毎食、自炊をして食事の準備をするのは大変! 買い出しから料理、後片付けまでに多くの手間と時間がかかります。一方、お弁当などの宅食サービスやテイクアウトは便利ですが、注意しなければ食中毒感染リスクが上昇してしまうことも……。

宅配弁当サービスのメリットとデメリット

最近はインターネットや電話で注文して家まで料理を届けてくれる宅食サービスが増えてきました。和洋中の料理ジャンルなどメニューが豊富で、プロが作ったおいしい料理を食べられます。

宅食サービスの利用者層

仕事や家事で忙しい家庭

料理の時間を確保するのが難しい人は、宅食サービスを利用することで時間を節約できます。

お年寄り

高齢化が進むにつれて、お年寄りからのニーズが高くなっています。買い出しで外を歩いたり重い荷物を持つのが難しい人にとって、宅配弁当は体への負担が少なく、栄養バランスの整ったメニューを注文すれば健康を維持しやすくなります。

企業、ビジネスパーソン

仕事のランチミーティングや接待、イベントなどで宅配弁当を利用されることがあります。低価格のものから接待用の高級弁当などメニューが豊富です。

冠婚葬祭、イベント

親しい人との誕生会やお祝い事、親戚が集まる法事などでも宅食サービスが利用されることがあります。ケータリング、寿司の出前、ピザのデリバリーなどが特に人気です。

宅食サービスのメリット

  • 買い出しや料理など食事を準備しなくていい
  • 食事の献立を考えなくていい
  • 後片付けが楽になる
  • 栄養バランスがいいメニューを選べる

宅食サービスのデメリット

  • 注文から受け取りまで時間がかかる
  • 当日注文を受け付けていない業者がある
  • 配送エリアが決まっていて、エリア外だとサービスを受けられない
  • 送料や手数料でコスパが高い

宅食の保存状態

届けられる食品の保存状態は、サービスによって異なります。作られた当日に配送される「常温タイプ」、加熱が必要な「冷蔵タイプ」「冷凍タイプ」「レトルトタイプ」などに分かれます。

時間が経つほど食中毒菌は増えてしまう……

食事にあまり時間をとれないとき、宅食サービスはとても便利。ところが外食の店内飲食と比較すると、宅食サービスは食中毒が起こるリスクが高いとされます。

宅食サービスで食中毒が発生する理由

  • 配達に時間がかかり、菌が増殖しやすい
  • 調理から食べるまでに、食品が常温に長時間置かれ、菌が増殖しやすい
  • 調理から盛り付けまでの間の時間が長くなる
  • 調理後、消費者が食べる時間が不確定
  • 高齢者など体が弱い人は食中毒発症のリスクが高い

食中毒を引き起こす主な細菌とウイルス

食中毒とは、原因となる細菌やウイルスがついた食べ物や飲み物を食べることで、下痢、腹痛、発熱、吐き気などの症状を引き起こす病気です。

食中毒の原因となる菌やウイルス、気をつけたい食品の例を紹介しますので、チェックしていきましょう。

サルモネラ菌

食品
生卵、オムレツ、肉、牛肉のたたき、レバ刺し、魚など
症状
吐き気、腹痛、下痢、発熱、頭痛など

黄色ブドウ球菌

食品
おにぎり、お弁当、巻き寿司、調理パンなど
症状
吐き気、腹痛など。黄色ブドウ球菌の毒素は強く、食品を加熱しても黄色ブドウ球菌による食中毒を防ぐことができない

腸炎ビブリオ菌

食品
生魚、貝、魚介類、寿司、刺身など
症状
激しい下痢や腹痛など

カンピロバクター

食品
十分に加熱していない焼き鳥、十分に洗っていない生野菜、井戸水、湧き水、ペットからの感染など
症状
下痢、発熱、吐き気、腹痛、筋肉痛など

腸管出血性大腸菌(O157、O111など)

食品
十分に加熱していない肉や生野菜、井戸水、湧き水など
症状
激しい腹痛、下痢、血が多く混ざった下痢など

ノロウイルス

食品
生の二枚貝、十分に加熱していない牡蠣など、汚染された水など
症状
吐き気、ひどい下痢、腹痛など

E型肝炎肝炎ウイルス

食品
十分に加熱していない豚肉やレバーなど
症状
ほとんどは無症状。一部の感染者はだるさや発熱、皮膚の黄疸など

意外と知らないテイクアウト食品のリスクと感染予防法

飲食店や業者が自宅まで食品を届ける宅食サービスのほか、自分がお店に行って料理を持ち帰るテイクアウトも人気です。

しかし調理から食事まで時間がかかる、料理が常温にさらされて保管温度が高くなりがちなどの理由から、店内飲食と比べるとテイクアウトは食中毒のリスクが高くなります。

テイクアウトで気をつけたい食中毒菌

テイクアウトで食中毒を引き起こす代表的な細菌は、黄色ブドウ球菌、ウェルシュ菌、セレウス菌(嘔吐型と下痢型の2種類)です。

ウェルシュ菌

食品

カレーなど煮込み料理、煮魚、麺のつけ汁、野菜の煮物など

症状
主に下痢と腹痛。まれに嘔吐や発熱

セレウス菌(嘔吐型)

食品
ピラフなど米飯の作り置き、スパゲッティなど麺類の作り置き
症状
吐き気、嘔吐

セレウス菌(下痢型)

食品
肉類、野菜、スープ、弁当など
症状
下痢、腹痛

宅配された食品を受け取ったあとに守ってほしいこと

宅配やテイクアウトの食品は調理から時間が経っているので、食中毒発症のリスクが高くなります。自炊や外食との違いを意識して、次の3つのポイントを守って食べましょう。

  1. できるだけ早めに食べる
  2. 買った食品は温かい場所に置いておかない
  3. 食べるときに臭いなどに異変を感じたら食べない

食べきれずにあまった食品の常温保存はNG!正しい保存方法は?

基本的に宅食サービスやテイクアウト利用時は、食中毒予防のためにも保存はおすすめできません。保存が必要な場合は、次の4つのポイントを守ってください。

  1. 保存する食品に食事で使った箸をつけない
  2. フタ付きの保存容器を使う
  3. 室温に置かず、すぐに冷蔵庫に入れる
  4. 食べるときはしっかりと再加熱する

冷蔵庫・冷凍庫で保存するときのポイント

庫内に食品を詰めすぎないようにしましょう。使用スペースの目安は7割ほどにし、時間が経った食品は保存せずに捨てるなど庫内を整理整頓するのがおすすめ。

冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫はマイナス15℃以下にキープしてください。

食品を保存する容器の選び方

小分け保存できるタイプで、きれいな容器や袋を準備しましょう。食品を容器に移し変えるときに使う箸やトングは、清潔なものを使ってください。

電子レンジで再加熱するときの注意点

食品を再加熱するとき、手軽に温められる電子レンジを使う人も多いですよね。加熱は食中毒を引き起こす細菌やウイルスに効果がありますが、次のことを気をつけましょう。

容器やふたが電子レンジ対応かチェック!
食品の容器やふたの種類によって電子レンジで加熱できないものがあります。
温め時間を守る
温め時間が少ないと加熱不十分になり、食中毒のリスクが残りますのでしっかりと加熱を!
ときどきかき混ぜる
熱が伝わりにくい食品や温まり方にムラができるときは、かき混ぜながら加熱してください。
解凍はレンジがおすすめ!
冷凍庫で凍らせた食品を室温で自然解凍すると食中毒菌が増えるおそれがありますので、電子レンジでの解凍が安心です。冷凍と解凍を繰り返すと食中毒菌を増やしてしまうため、解凍するのは必要な分だけにしましょう。

おわりに:宅配食品やテイクアウトは早めに食べるのが鉄則!保存するときは注意を守って安全に

調理から時間が経つほど食中毒感染リスクは上昇します。食事をおいしく楽しむためにも、食品を早く食べること、常温保存を避けることなどの注意点を守りましょう。

関連記事:食中毒になったときの症状は?どうやって対処すればいいの?

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