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歯ブラシの消毒って必要?どうやって除菌すればいい?

消毒した歯ブラシ お掃除のコツ

毎日、食事の後に使う歯ブラシは、基本的に水洗いで済ませている人がほとんどでしょう。しかし、食べカスや唾液・血液などがついた歯ブラシを消毒しなくてもいいのか、気になっている人もいるかもしれません。

そこで、今回は歯ブラシの消毒は必要なのか、どのくらいの頻度で行えばいいのか、どんな方法で行えばいいのかについてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

歯ブラシの消毒の目的って?

歯ブラシは口の中の粘膜に対して使うもので、唾液だけでなく血液も付着します。そのため、何人もの歯ブラシを同時に洗ったり、消毒したりすることは避けましょう。しかし、個別に使っていれば、基本的にわざわざ消毒する必要はありません。そもそも、消毒をしたとしても、歯ブラシの構造上、しっかり消毒することは不可能なのです。

そのため、感染症予防のための日常的な歯ブラシの洗浄としては、個別に水洗いした後でブラシ部分を上にして、個別に乾燥させれば十分です。置き場所としては水はねしやすく、緑膿菌などの汚染を受けやすいシンク周辺は避け、歯ブラシ同士が接触しにくい、通気性の良い場所に保管しておきましょう。

しかし、歯ブラシは定期的に消毒しておいた方が、衛生面や歯周病予防には効果的です。歯磨き後の歯ブラシには、目に見えないほどの小さな食べカスなどが付着しているため、これらをしっかり洗い落とさず放置していると、食べカスが腐敗して雑菌が繁殖してしまい、歯周病などを引き起こすことがあるからです。

歯ブラシの除菌方法は?

では、歯ブラシを除菌するにはどんな方法があるのでしょうか。具体的には、以下のような方法がおすすめです。

水洗い・乾燥
  • 歯ブラシ除菌の基本は、水洗いと乾燥
  • 歯を磨いたあとは水で流しながら、指でブラシ部分を動かして食べカスが残っていないか確認する
  • 水洗いの後は、風通しの良い場所でよく乾燥させる
  • ※乾燥を急ぐときは、清潔なタオルで水分を拭き取ってからドライヤーの冷風や送風を当てる
天日干し
  • 太陽の光に代表される「紫外線」には、強力な殺菌作用がある
  • 天日干しをすると、表面についている微生物が殺菌されることが証明されている
  • 歯ブラシの種類や素材によってもやり方が異なるため、歯医者さんに相談すると良い
うがい薬や哺乳瓶の消毒液
  • うがい薬や、赤ちゃんの哺乳瓶のつけ置き消毒のために市販されている消毒液を使ってもOK
  • うがい薬と同様、哺乳瓶の消毒液にも消毒・殺菌作用があり、ミルクを飲む赤ちゃんのいる家ではおなじみ
  • 使い方も同じで、コップにうがい薬や消毒液を垂らしてよく洗った歯ブラシを浸すだけ
重曹水に浸ける
  • コップに水100mLと小さじ1の重曹を入れ、よくかき混ぜて歯ブラシを浸ける
  • 重曹には静菌作用があるため、雑菌が繁殖しにくくなる
歯ブラシ用の除菌器
  • 紫外線(UV)を使って除菌するもので、形態はさまざま
  • 1台で数本と家族で使える「除菌庫」と呼ばれるものや、ケース式で1本ずつ入れて使うもの、オフィスでの使用を想定しUSBで稼働するものなど
1ヶ月に1回以上、歯ブラシを交換する
  • 細菌だらけの口内を磨くという用途、細かな毛が密集しているという造りにより、どれほど除菌をしても菌を完全に取り除くことは不可能とされる
  • 歯ブラシの交換目安は1ヶ月に1回だが、除菌目的ならそれより短いサイクルで交換するのがおすすめ

また、厳密には消毒ではありませんが、細菌の増殖を防ぐ「抗菌スプレー」もおすすめです。持ち運びもできますので、外出先でも手軽に抗菌できます。さまざまなメーカーから販売されていますので、効果の持続時間や使い勝手などを考慮して選びましょう。

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やってはいけない歯ブラシの消毒・除菌方法は?

逆に、歯ブラシの消毒・除菌方法としてやってはいけないことをご紹介します。

熱湯消毒
  • 消毒といえばまず思い浮かべる方法だが、歯ブラシの消毒・除菌方法としてはNG
  • 歯ブラシの材質はプリプロピレンやナイロン、アクリル、飽和ポリエステル樹脂などで、熱に弱い
  • 耐熱温度は80℃以下となっているものがほとんどで、熱湯消毒には耐えられない
  • 熱湯消毒に対応していると書かれている歯ブラシでなければ、熱湯消毒をしないよう気をつける
台所用漂白剤を使う
  • 台所用漂白剤は、歯ブラシに使うのは危険
  • 成分は「次亜塩素酸ナトリウム」であり、歯ブラシに成分が残ると人体に有害
  • 適切な温度に細かく設定できないと成分が残らない程度に消毒するのは難しく、家庭では現実的でない
アルコール消毒
  • 歯ブラシの除菌をするためには、アルコール消毒はあまり効果が期待できない
  • 消毒用アルコールでは影響のない細菌やウイルスが多い
  • 消毒用アルコールが効果をもたらす70〜80%の濃度は、歯ブラシの奥まで保たれにくい
ケースでの保管
  • 汚れがつかないように歯ブラシをケースに入れる人も多いが、除菌という意味では逆効果
  • ケースに入れての保管は、乾燥を邪魔してしまう
  • 持ち運び用のケースに保管するときは、よく洗って乾かしてから

歯ブラシの素材は熱に弱く、したがって熱湯消毒は可能と書かれているもの以外はしてはいけません。台所用漂白剤は除菌作用は確かですが、成分が残ってしまうと人体に有害であり、逆に残らないほど薄くすると消毒には不十分になる可能性が高いです。また、アルコールだけでは細菌やウイルスを取り除ききれないため、歯ブラシの除菌には不十分と言えます。

おわりに:歯ブラシの消毒は感染症予防ではなく、歯周病予防のために行おう

歯ブラシを感染症予防のために消毒しようとすると、その構造上、完全に消毒することは不可能と言えます。ですから、日常的には水洗いのみで構いません。しかし、定期的に消毒を行った方が、衛生的で歯周病予防にも効果的です。

方法は天日干しや消毒液、除菌器などで行いましょう。一方で、熱に弱いため熱湯消毒はほとんど不可、アルコール消毒はあまり効果が期待できないなどの点に注意が必要です。

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