春から夏など暖かい季節は、蚊が発生して刺されることがありますよね。かゆみや皮膚の赤みを引き起こし、不快感が続くことも……。蚊が増える時期は落ち着いて眠れないなどストレスも溜まってしまいます。この記事では蚊の生態や蚊に刺されないための予防対策を紹介します。
蚊の特徴と人間への害って?
蚊は、私たちのとても身近に生息しています。蚊の主な種類はアカイエカやヒトスジシマカ(ヤブ蚊)が多いです。ビルの浄化槽で発生し、オフィスや地下鉄によくあらわれるのはチカイエカという種類です。
蚊は糖分をエネルギー源とし、花の蜜などを吸っています。吸血するのはメスのみで、産卵のための栄養源として血を吸います。蚊は、水のあるところに卵を産みつけるものが多いです。
- 蚊が活動する時間帯
- アカイエカは夕方から夜にかけて吸血し、ヒトスジシマカは昼から夕方にかけて吸血することが多くみられます。ただし朝、昼、夜など時間帯を問わず吸血されることはあります。
- 蚊が発生しやすい場所
- 池や水たまり、空き缶、古タイヤなど水がある場所
蚊による被害
かゆみ
吸血したときに蚊の唾液には抗凝血作用物質が含まれており、アレルギー反応を引き起こし、かゆみを招きます。
感染症
蚊を媒介して、菌に感染することがあります。日本脳炎やデング熱、ペットへの感染症であるフィラリアなどは過去に国内で確認された蚊を媒介して発生した感染症です。
人を感知する方法
人が体から出す炭酸ガスや匂い、温度を感知します。
蚊の成長
アカイエカは、気温25~30℃の環境の場合に10日ほどで卵から成虫になります。寿命はオスで数日、メスは数回産卵してから20~40日以上と、メスの方が長生きです。蚊の幼虫はボウフラと呼ばれています。
蚊に刺されないためにできる対策は?
蚊の発生を防ぐ
蚊は水のある場所に産卵し、増殖します。空き缶、ペットボトル、バケツ、側溝、古タイヤ、植木鉢の鉢受けなどで、不要な水は片づける、掃除をするなど気をつけてみてください。
蚊が発生しそうな場所に薬剤を使用することも効果的です。
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ボウフラ退治
蚊の幼虫であるボウフラを発見したら羽化する前に駆除しましょう。発生源に水がある場合は不要な水は捨てるなどの対処を行ってください。
衣服の工夫
外出時は長袖を着用し、皮膚の露出を避けてください。医薬品または防除用医薬部外品と記載された虫よけ剤を使用するのも効果的です。その際は乳幼児や子供への使用について用法用量を確認してください。
サンダルも足の露出が多くなりますので、蚊の予防としてはおすすめできません。
草むしり
蚊にとって、草はひと休みできる場所です。庭などに草を生やしっぱなしにしておくと、蚊が集まる可能性が高まります。
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家の中の対策
窓や玄関は開けっ放しにしないようにしましょう。窓は網戸をしっかりと閉めることで、蚊の侵入を防いでください。
蚊取りグッズを活用して、蚊の活動を活性化させないのもおすすめの方法です。
風通しをよくする
人やペットが放つ二酸化炭素や匂い、熱などに蚊は反応します。空気がこもりすぎると蚊に感知されやすくなりますので、換気などで風通しをよくしましょう。
蚊対策グッズ
蚊取り線香
火を使用するタイプや電気で稼働するタイプがあります。ライフスタイルや部屋の広さなどを考慮して使いやすいタイプを選んでください。
虫よけスプレーなど忌避剤
蚊の発生を防ぐことができます。ただし皮膚に塗布するタイプの忌避剤は、傷口や目、口の周辺への使用は避けてください。お風呂に入るときには塗布した場所を石けんなどで洗い流しましょう。
捕獲器(捕虫器)
光や二酸化炭素に反応する蚊の習性を利用した捕獲器があります。薬品を使いたくない場合は、捕獲器の使用をおすすめします。
殺虫剤など
屋外の水たまりなどには殺虫剤や蒸散財などの薬剤を使うことがあります。グッズを使う場所が屋内化屋外か、広さや場所などの条件によって使用に適した製品は異なりますので検討して選んでください。
おわりに:蚊は水回りに増殖する習性あり!蚊の発生を防ぐ対策をとりましょう
蚊は繁殖力が強く、気がつかないうちに自宅周辺や家の中に産卵されていることが多くあります。なるべく蚊による被害を大きくさせないためにも、水回りの管理に気をつけることをおすすめします。
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