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冷蔵庫のカビ対策。落とし方と予防法は?

冷蔵庫のカビ掃除 ハウスダスト(ダニ・カビ)

家の中で、もっともカビが多いのはお風呂場やキッチンなどの水場ですが、次にカビが多い場所として冷蔵庫が考えられます。では、なぜ冷蔵庫にはカビがはえやすいと考えられるのでしょうか。

今回は、冷蔵庫にカビがはえてしまう原因と落とし方、カビをはやさないための予防方法について見ていきましょう。食品を扱う冷蔵庫を常に清潔に保つため、この機会にカビを撃退してしまいましょう。

冷蔵庫にカビがはえる原因とは?

冷蔵庫内の温度は常に低く保たれていますが、カビの活動温度は0〜50℃となっており、カビが活動できないほどの温度ではありません。活動が鈍くなっているだけで、条件が揃えばゆっくりとではありますが、繁殖していきます。食材に汚れがついたり、腐ったりすると、そこからカビが広がっていきます。

しかも、冷蔵庫の中は密室で空気が入れ替わりにくいという特徴があります。空気がこもる場所では湿気もこもりやすく、そのような場所ではカビが広がりやすくなってしまいますので、見つけたらできるだけ早めに対処を行いましょう。もちろん、中の食品はきちんと封がされていればすぐにカビが移ることはありません。ラップなどで隙間があるものにはカビが移っている可能性がありますので、処分しましょう。

では、そもそも冷蔵庫が汚れる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。具体的には、以下の4つの要因が考えられます。

食品などのこぼれ
  • 冷蔵庫内で保管している食品などを取り出すとき、容器からこぼれてしまう
  • ケチャップなども気圧などの関係で、漏れ出してしまうケースが
  • 後でキレイに掃除しようと思って汚れを放置してしまうと、そこからカビが繁殖することも
パッキンの不具合
  • 冷蔵庫には、気密性を高めるためのドアにゴムパッキンが使われている
  • 長期間使われているうち、ゴムパッキンが劣化して気密性が下がることも
  • 気密性が下がると外部からカビが入りやすくなり、庫内に定着してしまう
食品に付着したカビ
  • 野菜や果物などの青果類は、土がついたまま販売されているものも多い
  • 土には「カビの胞子」が含まれていることがあり、それが冷蔵庫内につく可能性がある
  • 目に見えなくても傷んでいる食材から、冷蔵庫内に移ってしまうケースも
湿気
  • 冷蔵庫内は湿度が低い傾向にありますが、そのぶん外気の影響を受けやすい
  • 梅雨のシーズンはジメジメと湿度が高く、冷蔵庫の開閉で外気が入り込み、冷蔵庫内の温度も上がってカビがはえやすくなる

このように、冷蔵庫内にはカビが好む栄養源や湿気がこもることがあり、そこへ外部からゴムパッキンの劣化や食品を介してカビが入り込むと、冷蔵庫内で増えていってしまうことがあります。

冷蔵庫のカビの落とし方は?

では、冷蔵庫にカビがはえてしまったら、どのように落としたら良いのでしょうか。まずは、以下の道具を準備しましょう。

  • アルコール除菌スプレー(消毒用エタノール)
  • キッチンペーパー
  • 綿棒

カビはガンコなイメージがありますが、できてすぐの状態ならアルコール消毒で簡単に除菌できます。アルコール除菌スプレーが家にない場合、除菌効果のあるウエットティッシュ(香料のついていないもの)でも構いません。もちろん、その場合はアルコールが含まれていることを確認しましょう。

では、実際に掃除の方法を庫内とゴムパッキン部分に分けて見ていきます。

冷蔵庫内の掃除方法
  • 庫内にできるカビは、主に食材のカビが移ったことが原因
  • カビがついた周りの食材をいったん取り出し、庫内にアルコールを吹きつけてキッチンペーパーで拭き取る
  • カビは空気の流れに沿って庫内に広がるため、ある程度広い範囲を古い食材の整理とともに拭き掃除すると完璧
  • 取り出した食材は、状態をよく確認しながらもとに戻していく
  • ※未開封のビニールパッケージの場合、アルコールで拭いてから戻すとより良い
扉のゴムパッキン部分の掃除方法
  • 扉のパッキンに黒いカビ汚れがついてしまった場合、出し入れの際に落としたゴミや汚れの場合が多い
  • まずは綿棒を使い、挟まったゴミを取り除く
  • その後、アルコールを含ませたキッチンペーパーで拭き掃除し、完了
  • 念の為、他の引き出しのパッキンにもカビがついていないか確認し、掃除する

アルコールを使ったこの掃除は、だいたい2〜3ヶ月に1回を目安として行うと、清潔な状態を保てるでしょう。しかし、アルコールには除菌作用はあっても漂白作用はないため、カビの本体そのものは死滅させられますが、黒いシミは落としきれないことがあります。そんなときは、キッチンハイターなどの「塩素系漂白剤」を使います。

  1. 塩素系漂白剤と水を、水1Lに対して漂白剤10mLの割合で混ぜ合わせる
  2. 冷蔵庫内の壁にカビがついている場合、洗浄液をキッチンペーパーに含ませて貼りつけ,
    30分程度待つ
  3. 取り外せる部品の場合、シンクに漂白液を溜めて30分程度つけ置き洗いする
  4. 時間が経ったら、庫内は水拭きと乾拭きを行い、部品は念入りによくすすいで乾かす

塩素系漂白剤は口に入ると非常に危険なため、庫内にキッチンペーパーを貼りつけるときは食材をいったん取り出してから行いましょう。

また、最後に庫内を水拭きするときはしっかり成分を取りきり、残った水が湿気となって新たなカビを発生させないよう、しっかり乾拭きまで行います。

製氷機にもカビがはえやすいって本当?

製氷機には水が入れっぱなしになってしまうことも多く、冷蔵庫内でも特にカビや雑菌が繁殖しやすい場所の一つです。口に入る氷がカビや雑菌だらけにならないよう、まずは定期的な清掃を行いましょう。水洗いで構いませんので、部品を取り外し、一つひとつ丁寧に汚れを落としていきます。タンクの奥まで掃除したいときは、市販のクリーナーを使うのも良いでしょう。

もし、製氷機にカビが生えてしまった場合、給水タンクか洗浄フィルターかによって、以下のように掃除の方法が変わります。

給水タンクにはえた場合
  • 水で洗い流し、食器用の中性洗剤をつけたスポンジでこすり洗いする
  • 最後によく乾かしてもとに戻せばOK
洗浄フィルターにはえた場合
  • 給水タンクのフタについている洗浄(浄水)フィルターについている場合は、交換する
  • メーカーによってフィルターの形が違うため、購入するときは十分注意する

関連記事:自動製氷機の掃除方法 ― 汚れ、カビ、ニオイの対処法とは?

冷蔵庫のカビを予防するために気をつけることは?

冷蔵庫内はもともと清潔に保たれ、空気中のカビも入り込みにくくなっています。ということは、自然にカビができるわけではなく、食品について持ち込まれたなど、必ず何らかの原因があるはずです。ですから、こまめに食材を整理しておくことがカビ予防の第一歩です。他にも、具体的には以下のような点に気をつけましょう。

  • 冷蔵庫の扉はこまめに閉め、開けっ放しにしない
  • 熱いものは、しっかり冷ましてからしまう(※結露を防ぐ)
  • 庫内の汚れに気づいたら、キッチンペーパーなどでこまめに拭き取る
  • カビのはえた食品を冷蔵庫内に入れない
  • 冷蔵庫内の食材をこまめに消費する

食材を詰め込みすぎていると特に管理が難しくなり、カビがついても気づかないことも多いです。ゆとりを持たせて収納しておくと、隅々まで目が届きやすくなり、カビが発生したときにすぐ気づけます。もちろん、カビが発生したら放置せず、すぐに取り除いてその部分をアルコールで拭き掃除しましょう。これだけでも、大掛かりな掃除の手間を省くことができます。

おわりに:冷蔵庫のカビは食品が持ち込む。はえてしまったらアルコール除菌を

冷蔵庫は湿度も温度も低く、気密性も高いため、空気中のカビが自然に入り込むということはあまり考えにくいです。そのため、冷蔵庫内にカビがはえるのは、食材について持ち込まれたカビが繁殖したためと考えられます。

もしカビが発生してしまったら、すぐにカビのはえた食品とその周辺の食材を取り出し、アルコールで除菌と拭き掃除を行います。また、再発させないためにカビ予防のちょっとしたコツも覚えておきましょう。

関連記事:冷蔵庫掃除の基本 ― 全体の流れと場所別の汚れの落とし方

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