酸性洗剤とは、酸性の作用でアルカリ性の汚れや臭いを落とす洗剤のことです。いろいろな種類がありますが、どの場所でどんな汚れ・臭いを落とすのが得意なのか気になる人もいると思います。この記事では、カジトク編集部検証のもと、酸性洗剤の場所別の種類一覧とおすすめの酸性洗剤についてそれぞれのメリットと使い方のコツもあわせて解説していきます。
酸性洗剤の特徴と酸性洗剤の種類一覧【場所別】
酸性洗剤とは、pHが6未満の酸性の液性をもった洗剤のことです。pHは0〜14まであり、pH7が中性の基準となり、7より数値が小さくなると酸性の性質が強くなり、7より大きくなるとアルカリ性の性質が強くなります。一般的に、洗剤や石けん、温泉では、pH3未満を酸性(強酸性)の温泉、pH3以上pH6未満を弱酸性の温泉、pH6以上pH8を中性、pH8を超えたものをアルカリ性の温泉と表記しています。なお、食品や河川の水質検査では、基準はもっと厳密になります。
酸性洗剤は、アルカリ性の汚れや臭いを落とすことを得意としている洗剤で、殺菌・除菌効果もあります。アルカリ性の汚れには、水アカ・石けんのカスや飛び散り・カルキ汚れ・ウロコ汚れ・尿の汚れ・尿石などがあり、アルカリ性の臭いにはアンモニア臭・魚の腐った臭い(アミン臭)によるトイレ臭・下水臭・お風呂の臭いなどがあります。
酸性洗剤におもに以下の種類があり、使う場所によって環境や汚れの種類が違うため、それぞれ特徴・メリットが変わってきます。
- 酸性洗剤の種類一覧
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- トイレ用酸性洗剤
- お風呂用酸性洗剤
- キッチン用酸性洗剤
- 洗濯用酸性洗剤
- お肌用酸性洗剤(番外編)
酸性洗剤の種類別のメリットと使い方のコツ【場所別】
酸性洗剤の場所別の種類のメリットと使い方のコツは、以下の通りです。
トイレ用酸性洗剤のメリットと使い方のコツ
毎日のお掃除で使うトイレ用の洗剤の多くは中性洗剤です。これは、トイレにはプラスチックなど酸性の洗剤が適さない材質がある場合が多く、黒ずみ・ヌメリ・皮脂汚れ・便など、トイレの汚れの多くは界面活性剤の洗浄作用で落とせるからです。ひどい黒ずみ・便のこびりつきなど、しつこい酸性の汚れがある場合は弱アルカリ性洗剤が必要になりますが、毎日のトイレ掃除では基本的に中性洗剤を使うことをおすすめします。
トイレ用酸性洗剤が得意としているのは、尿の汚れや尿石、アンモニア臭を落とすことです。トイレ用中性洗剤でこまめに掃除していても、見落としていた尿の飛び散り汚れが便器にこびりつき、しつこい汚れになることがあります。このようなしつこい尿の汚れ・尿石をトイレ用酸性洗剤で定期的に掃除するようにすると、便器はいつまでもキレイでツルツルした光沢を保てますし、アンモニア臭も発生しにくくなります。
ただし、トイレ用酸性洗剤の多くは強酸性のため、アルカリ性洗剤と混ざると有毒性のあるガスが発生する恐れがあります。ほかの洗剤と混ざらないように気をつけてください。
- トイレ用酸性洗剤のメリット
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- 中性やアルカリ性のトイレ用洗剤では落とせない汚れや臭いを落とせる
- 尿のこびりつきや尿石など、トイレならではのしつこい汚れを落とせる
- アンモニア臭などのトイレの臭い対策になる
- 便器の白さ・輝きを長期間保てる
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お風呂用酸性洗剤のメリットと使い方のコツ
お風呂・バスルームは、酸性の汚れとアルカリ性の汚れが混在しています。例えば、水アカ・カルキ汚れ・石けんのカス・ウロコ汚れなどはアルカリ性の汚れですが、皮脂汚れ・皮膚の垢・弱酸性のシャンプーやボディソープの飛び散り汚れ・ピンク汚れ(ロドトルラ)・黒カビなどは酸性の汚れです。なお、湯垢には、水アカの同じ成分の汚れとお湯に混ざった皮脂・垢・石けんやシャンプーのカスなど、アルカリ性の汚れと酸性の汚れが混ざっています。
お風呂掃除もトイレと同じように、毎日のお掃除では中性洗剤、もしくは弱アルカリ性のお風呂用洗剤使い、毎日のお風呂掃除では落とせない黒ずみ・ピンク汚れ・カビはお風呂用アルカリ性洗剤(カビ専用洗剤など)、ヌメリ・ザラつき・カルキ汚れ・ウロコ汚れはお風呂用酸性洗剤で落とすようにしましょう。アルカリ性洗剤でお風呂を掃除する日と酸性洗剤で掃除する日を決めておくようにすると、お風呂をキレイに清潔に保ちやすくなります。
- お風呂用酸性洗剤のメリット
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- 中性洗剤・アルカリ性洗剤では落としにくい水アカ・カルキ汚れ・石けんのカスなどを落とせる
- 毎日お風呂用中性洗剤で掃除しても落ちないヌメリやザラつきを落とせる
- 鏡や蛇口の汚れやくすみを落とし、輝きを取り戻せる(酸性洗剤が使えない場合もあるので注意)
- お風呂で下水臭・アンモニア臭がする場合の臭い対策ができる
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キッチン用酸性洗剤のメリットと使い方のコツ
キッチン用洗剤にも、アルカリ性洗剤・中性洗剤・酸性洗剤があります。中性洗剤は、いわゆる食器用洗剤です。キッチン用アルカリ性洗剤は、キッチンハイター・キッチン泡ハイターのような、黒カビ掃除や漂白も掃除できる強めのアルカリ性洗剤と、キッチンマジックリンのようにキッチンのしつこい油汚れを掃除するための弱アルカリ洗剤があります。
キッチン用酸性洗剤にも酸性と弱酸性の洗剤があります。以前は、アルカリ性洗剤や中性洗剤では落とせなかったキッチンシンクや蛇口のくすみ・水アカ・カルキ汚れを落とすための「強めの酸性洗剤」がほとんどでした。しかし、最近はキュキュットクリア除菌のように、弱酸性の食器用洗剤も登場しました。弱酸性の食器用洗剤は同じ弱酸性の性質を持つ手肌にやさしく、酸性が持つ除菌効果や茶渋・コーヒーなどの着色汚れを落とすことができるメリットがあります。
キッチンシンクのくすみや食器の茶渋などの着色汚れが気になる人は、毎日の洗い物用として弱酸性の食器用洗剤を使い、ひどい油汚れは弱アルカリ性洗剤、白く目立つカルキ汚れ(カルシウム汚れ)は強めの酸性洗剤を使うというように、こまかく使い分けるとキッチンをよりキレイに清潔に保ちやすくなります。ただし、弱酸性の食器用洗剤でも界面活性剤が入っていますので、基本的には手肌にはダメージがあります。手肌の荒れが気になる場合は、ビニール手袋をするなどして対処しましょう。強めの酸性洗剤を使う場合は、必ずビニール手袋をして、換気しながら掃除してください。
- キッチン用酸性洗剤のメリット
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- シンクのくすみや蛇口のカルキ汚れを落とせる
- 茶渋やコーヒーなどの着色汚れを落とせる
- まな板などの除菌ができる
- 弱酸性の食器用洗剤であれば手肌をいたわりながら幅広い洗い物・掃除・除菌ができる
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洗濯用酸性洗剤(酸性タイプの洗濯洗剤)のメリットと使い方のコツ
洗濯洗剤の多くは弱アルカリ性洗剤、もしくは、中性洗剤です。これは、衣類の汚れの多くが皮脂・食べもの汚れ・油汚れ・たんぱく質汚れなどの酸性の汚れだからです。酸性の汚れはアルカリ性が強いほど落としやすいですが、アルカリ性は衣類の繊維はアルカリ性に弱いため、あまり強くはできません。中性の洗濯洗剤も弱アルカリ性の洗濯洗剤も、界面活性剤の洗浄作用に、酵素を配合したり、独自の洗浄成分を配合したりするなどして洗浄力を高めています。
酸性の洗濯洗剤は、アタック除菌アドバンスやアリエール除菌プラスのように、除菌効果で蓄積した臭いの消臭を目的にした洗濯洗剤が多いです。アタック除菌アドバンスやアリエール除菌プラスは、洗浄力はほかの洗濯洗剤と同じですが、界面活性剤やアルカリ性の作用では落ちない臭いの原因を酸性の作用で落とすことができます。染み込んで蓄積した汗臭・アンモニア臭・介護臭に悩んでいる人におすすめです。なお、洗濯洗剤ではありませんが、レノアクエン酸in超消臭のようなすすぎ消臭剤やワイドハイターEXのような液体の酸素系漂白剤も酸性の作用で汚れや臭いを落とします。
- 洗濯用酸性洗剤(酸性タイプの洗濯洗剤)のメリット
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- 中性やアルカリ性の洗濯洗剤で落とせない汚れや臭いを落とせる
- 除菌ができる
- 蓄積したアルカリ性の臭い(蓄積臭)を落とせる
- 比較的衣類の繊維にやさしい
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お肌用弱酸性洗剤(ボディソープ)のメリットと使い方のコツ(番外編)
お肌に使う弱酸性洗剤とは、いわゆるボディソープのことです。「弱酸性のビオレ」や「キュレル ボディウォッシュ」などが有名ですし、使っている人もいると思います。健康なお肌は弱酸性であり、皮脂の量が増えてオイリー肌(脂性肌)になるなどすると、アルカリ性に傾きやすくなります。
一般的には、アルカリ性にはたんぱく質を溶かす作用があるので、敏感肌の人は弱酸性のボディソープを使うことが好ましいといわれています。また、アトピー性皮膚炎の人のお肌はアルカリ性に弱いため、弱酸性のボディソープを使ったほうが良いといわれています。
ただし、弱酸性のボディソープには、ラウリル硫酸アンモニウムやラウレス硫酸アンモニウムなど、お肌を刺激しやすい成分が入っていることが多いです。これらの成分がお肌に残っていたり、お肌にあわなかったりすると、肌トラブルが悪化する可能性があります。
- お肌用弱酸性洗剤(ボディソープ)のメリット
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- お肌と同じ弱酸性なので比較的お肌にやさしい
- 弱アルカリ性・中性のボディソープを同じくらいの洗浄力がある
- 乾燥肌や肌荒れなどがある場合でも刺激を感じにくい
- 弱酸性の作用でお肌の雑菌が増えにくくなる
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トイレ用酸性洗剤のおすすめランキングと簡単レビュー
トイレ用酸性洗剤といえば「サンポール」を思い浮かべる人もいると思いますが、トイレ用酸性洗剤は各社から販売されています。トイレの酸性洗剤は、便器でしか使えないものもあれば、弱酸性で便座や床、壁などトイレ周り全体を掃除できるものもあります。その人の掃除方法や好みにあわせて使いやすいものを選ぶのがおすすめです。汚れ落ち・使いやすさ・購入しやすさなどを考慮したカジトク編集部独自のランキングは以下のようになります。
※4位〜7位までは簡単レビュー、1位〜3位は詳細レビューを紹介していきます。
- トイレ用酸性洗剤ランキングと簡単レビュー
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- トイレのルック除菌消臭EX…トイレ用酸性洗剤のなかでは香りが良く汚れ落ちも良い。トロミがあるので使いやすい
- サンポール…トイレ用酸性洗剤の定番。価格が安く購入しやすく汚れ落ちが抜群
- クエン酸の激落ちくん 泡スプレー…壁紙や便座の裏などにも使用可能。クエン酸と界面活性剤が主成分なので安心して使える
- シーバイエス 酸性トイレクリーナー…汚れ落ちが良く口コミでも評判
- トイレ職人…汚れ落ちは抜群。スプレーを逆さで使えないことと香りで好みが分かれる
- トイレ用ティンクル…便座や床などにも使えて便利。乳酸の作用で汚れを落とすので安心だが香りで好みが分かれる
- ナチュトル…発酵乳酸菌の作用で汚れを落とす話題の弱酸性洗剤。尿石は難しいが普通汚れならかなり万能に落とせて香りも良い。便器・便座・床にも使える
トイレのルック除菌消臭EXの詳細レビュー
トイレのルック除菌消臭EXは、トイレ用酸性洗剤特有の刺激臭があまりせず、フレッシュハーブの香りが広がるので、掃除中に不快になりにくいです。カジトク編集部でも香りに対するネガティブな意見は少なく、ほどよい強さで残ってくれるので気持ち良いという意見が多かったです。
汚れ落ちも抜群で、トロミがあるので汚れをねらってつけ置きしやすい点でも評価が高く、逆さまにして便器の縁にかけられるため、便座の縁の黒ずみや尿石、臭いを落としやすくなっています。色味が強い点で少し不便さはありますが、普通に使っていれば問題ありません。毎日の便器掃除にもおすすめです。
サンポールの詳細レビュー
サンポールは、使いやすさや汚れ落ちなどの改良を重ねながら良いところは変わらない、昔から愛されるトイレ用酸性洗剤の代名詞的存在といえるでしょう。トロミがない点でトイレのルック除菌消臭EXよりも順位が低くなってしまいましたが、汚れ落ちはトップクラスでコスパも良いです。
トイレ用酸性洗剤特有の刺激臭もそこまで強く感じないですし、変に香りをつけていないので、掃除後はむしろ清潔感のある香りに感じる人もいると思います。便器以外の掃除はできませんが、コスパ・購入のしやすさ・汚れ落ちを重視する人におすすめできます。
クエン酸の激落ちくん 泡スプレーの詳細レビュー
クエン酸の激落ちくん 泡スプレーは、激落ちくんシリーズのレックが開発した新しいマルチクリーナーです。クエン酸と界面活性剤が配合されているので、幅広く万能に汚れを落とせますし、泡がスプレーされるので、広い面の掃除もピンポイントでつけ置き掃除したい場合にも使えます。独特な酸味のある香りがしますが、すぐになくなるのでそこまで気にならないと思います。
汚れ落ちはマイルドですが、こまめにトイレ掃除していれば困らない程度の汚れ落ちがあります。また、トイレのルック除菌消臭EXやサンポールは便座の裏やトイレの壁、トイレの床などは掃除できませんが、クエン酸の激落ちくん 泡スプレーはトイレ全体の掃除にも使える点で便利です。毎日のトイレ掃除用にストックしておくことをおすすめします。
お風呂用酸性洗剤のおすすめランキング
お風呂には、水アカ・カルキ汚れ・ウロコ汚れなどのアルカリ性の汚れだけでなく、皮脂・垢などの酸性の汚れも多く、湯垢のように酸性の汚れとアルカリ性の汚れが混ざって固まっているものもあります。酸性の作用だけで汚れを落とす洗剤も悪くはありませんが、お風呂掃除では、酸性の作用と独自の界面活性剤や洗浄成分の作用をあわせもった洗剤がおすすめです。また、素肌に触れる機会が多いお風呂では、安全性が高く安心して手軽に使えることも大切ですよね。汚れ落ち・使いやすさ・安心して使える・購入しやすさなどを考慮したカジトク編集部独自のランキングは以下のようになります。
※4位〜7位までは簡単レビュー、1位〜3位は詳細レビューを紹介していきます。
- お風呂用酸性洗剤ランキングと簡単レビュー
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- 水まわり用輝き洗剤キーラ…ホテル清掃で使用されている酸性洗剤。クエン酸の作用と4つの洗浄成分でお風呂の汚れを万能に落とす。微粒子の研磨剤は傷を付けにくくピカピカに仕上がる
- お風呂用ティンクル…酢酸とクエン酸の弱酸性の作用でアルカリ性の汚れをしっかり落としてくれる。香りは好みが分かれるが安心して使えて汚れ落ちも良いのでポイントが高い
- ナチュトル…発酵乳酸とクエン酸の作用でお風呂の汚れを万能に落とせる。ひどい汚れは難しい場合もあるが、素肌に触れる機会が多いお風呂で安心して使えるのはうれしい。毎日のお風呂掃除におすすめ
- アズマジック浴室洗剤…プロも推奨するお風呂用酸性洗剤で一般家庭でも使いやすい。界面活性剤で皮脂汚れも落とせるので便利。ただし材質には注意
- クエン酸の激落ちくん 泡スプレー…クエン酸と界面活性剤の作用でお風呂の汚れを万能に落とせる。泡の伸びが少し物足りないので、お風呂全体のお掃除は大変。部分掃除に使うのがおすすめ
- 風呂職人…業務用のお風呂用洗剤。汚れ落ちは抜群。香りの好みや薬品の強さで一般家庭では少し使いにくい印象もあるが汚れ落ち重視する場合はおすすめ
- SONETT バスルームスプレー…ドイツ発のオーガニックお風呂用洗剤。食品用クエン酸の作用で汚れを落とすので安心して使える
水まわり用輝き洗剤キーラの詳細レビュー
水まわり用輝き洗剤キーラは、歯みがき粉などのオーラルケア製品を展開するサンスターが開発した水回りの万能洗剤です。クエン酸の酸性作用と4つの洗浄成分(界面活性剤・酸性成分など)で水アカ・石けんカス・ヌメリなどのアルカリ性の汚れを落とすだけでなく、皮脂汚れ・垢・ザラつき・ピンク汚れなどの酸性の汚れや湯垢も万能に落としてくれます。また、除菌剤としてヨードが配合されているので、除菌にこだわる人にもおすすめです。
水まわり用輝き洗剤キーラのメリットは、力を入れなくても蛇口や鏡のウロコ汚れを落とし、ピカピカに仕上げることができる点です。これは酸性の作用と洗浄成分に、超微粒子の高清掃剤(研磨剤)が使われていることが関係しています。これは長年歯みがき粉の研究をしていたサンスターだからできることかもしれません。実際に使ってみても、本当にキレイにピカピカに仕上がるので驚きました。毎日のお風呂掃除にも、念入りなお掃除にも、どちらにもおすすめです。
お風呂用ティンクルの詳細レビュー
お風呂用ティンクルは、お酢(酢酸)とクエン酸の作用で水アカ・石けんカス・ヌメリなどのアルカリ性の汚れを落とし、界面活性剤の作用で皮脂汚れや皮脂汚れ・垢・湯垢・ザラつき・ピンク汚れなどを落としてくれます。また、酸性の作用で除菌ができるので、ピンク汚れやカビなどの発生も予防できます。酢酸特有の香りに好みが分かれますが、酢酸の香りは以前よりもだいぶ抑えられた印象なので、使いやすくなったと思います。
お風呂用ティンクルのメリットは、弱酸性で刺激がマイルドなのに、しつこい汚れもきちんと落としてくれることです。シャワーやお風呂の後の掃除でも安心して使えます。使ってみたところ、きちんと泡が残ってくれるのに泡切れが良く、手早く効率的に掃除ができる印象です。汚れがひどいところは、しばらく泡を残したままにして汚れをつけ置き、スポンジでこするように掃除すると、キレイに汚れを落としやすくなります。
ナチュトルの詳細レビュー
ナチュトルは、発酵乳酸の作用で汚れを落とす、弱酸性のマルチクリーナーです。自然由来のやさしい成分を使っているので、掃除するときにマスクや手袋の必要がありません。素肌に触れる機会の多いお風呂掃除でも安心して使えますし、赤ちゃんやペットがいる家庭でも使いやすいです。また、発酵乳酸はカビが発生しやすいお風呂のカビ予防にも効果を発揮します。また、界面活性剤が配合されているので、皮脂汚れや湯垢などもしっかり落とせます。
カジトク編集部でも半信半疑で使ってみましたが、普通のお風呂の汚れであれば問題なく落とせます。小さなカビやピンク汚れもスルッとキレイになったので驚きました。ウロコ汚れやこびりついたカルキ汚れを落とすのは少し難しい場合もありますが、強い洗剤が苦手な人やお肌が弱い人の毎日のお掃除には編集部イチオシです。
キッチン用酸性洗剤のおすすめランキング
キッチンは食べものや食器など、口に触れるものを多く扱う場所であり、洗い物などで手で触れる機会も多い場所です。こびりついた水アカやシンクや蛇口のくすみ・ウロコ汚れなど、しつこいアルカリ性の汚れをきちんと落とせる酸性洗剤も必要ですが、毎日のキッチン掃除で安心して手軽に使える酸性洗剤があると、キッチンをキレイに保ちやすくなります。とくに安全性は手肌のやさしさにも関係してきますので、気にしたいところです。汚れ落ち・使いやすさ・安心して使える・手肌のやさしさ・購入しやすさなどを考慮したカジトク編集部独自のランキングは以下のようになります。
※4位〜7位までは簡単レビュー、1位〜3位は詳細レビューを紹介していきます。
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- 水まわり用輝き洗剤キーラ…クエン酸・洗浄成分・高清掃剤(研磨剤)でキッチンの汚れを万能で落とせる。食器類にも使えるので使い勝手がかなり良い
- ナチュトル…発酵乳酸と界面活性剤でキッチンや食器の汚れを万能で落とせる。自然由来なので手肌にやさしい
- 水回り用ティンクル防臭プラスV…酢酸とフマル酸で水アカなどのアルカリ性の汚れを落とす。香りの好みが分かれるが水アカ掃除はかなり優秀。固まったカルキ汚れは難しい場合もある
- キュキュット クリア除菌…ガラスやシンクのくすみや水アカなど軽いアルカリ性の汚れなら問題なく落とせる。毎日の洗い物のついでに掃除ができる
- クエン酸の激落ちくん 泡スプレー…水回りに万能で使えるクエン酸の泡洗剤。全体的な掃除か部分的な掃除で泡を使い分けられる。しつこい汚れはつけ置きもしくはパックして対応
- クエン酸の激落ちくん 超厚 おそうじウェットシート…ちょっとしたヌメリや水アカ汚れならサッとひと拭きで掃除できる。手肌にもやさしいのでストックしておくと便利
- リンレイ ウルトラハードクリーナー ウロコ水アカ用…しつこい水アカ・カルキ汚れ・ウロコ汚れを落とせる。研磨剤配合なので傷には注意が必要。鏡も掃除できるがくもり止め加工のある鏡は掃除できない可能性がある
水まわり用輝き洗剤キーラの詳細レビュー
水まわり用輝き洗剤キーラの洗浄力についてはお風呂用酸性洗剤でも解説していますが、シンク・蛇口などの金属部分の汚れがとにかく落としやすいです。また、水まわり用輝き洗剤キーラはガラスや陶器などの食器にも使えますし、鍋などにも使えます。コスパを考えると食器用洗剤とキッチン洗剤は使い分けたほうが良いのですが、ガラス食器のくすみが気になる場合は、水まわり用輝き洗剤キーラでも掃除できるのはうれしいメリットです。
カジトク編集部でも検証しましたが、IHコンロのガラス面の掃除では水アカも油汚れも簡単に落とせますし、ガラス食器の水アカのくすみや皮脂汚れも簡単に落とせます。洗浄力と手軽さを重視するなら水まわり用輝き洗剤キーラはおすすめです。
ナチュトルの詳細レビュー
ナチュトルは、発酵乳酸と界面活性剤の作用で汚れを落とすので、油汚れ・水アカ・くすみ・ヌメリ・ザラつきなど、キッチンに多い汚れを万能に落とせます。また、カビの発生の予防もできますし、小さいカビであれば掃除も可能です。なにより、手袋なしで掃除や洗い物ができるのはうれしいメリットですし、臭い対策ができる点もポイントが高いです。
ゴムパッキンに根を張った黒カビ汚れ・黒く着色した黒カビ汚れ・固まったカルシウム汚れ・しつこいウロコ汚れは落とせませんので、専用の洗剤を用意する必要はありますが、1回キレイにした後に毎日ナチュトルを使ってきちんと掃除をすれば、キッチンはキレイに保てると思います。
水回り用ティンクル防臭プラスVの詳細レビュー
水回り用ティンクル防臭プラスVは、酢酸とフマル酸(ベーキングパウダーやクエン酸の代替で使われることがある酸)の作用でキッチンのアルカリ汚れと臭いを落とす酸性洗剤です。界面活性剤があるので、キッチンの黒ずみや油汚れの掃除にも使えます。また、三角コーナーや排水口の臭い対策にも便利です。
以前はだいぶ酢酸の香りが強かったですが、現在は酢酸の香りはだいぶマイルドになり、好みは分かれるとはいえ使いやすくなった印象です。弱酸性で使い勝手が良いのに、アルカリ性の汚れ落ちがかなり良く、毎日のお掃除だけでなく、部分的な掃除や念入りなお掃除にも使えます。コスパも良いので、香りがあうのであればぜひ試して欲しいです。
洗濯用酸性洗剤のおすすめランキング
2023年現在、洗濯用洗剤のほとんどは中性洗剤か弱アルカリ性洗剤であり、洗濯用酸性洗剤はほとんどありません。ここでは、酸性洗濯洗剤のランキングと酸性の液体酸素系漂白剤のランキングを紹介しています。
※洗濯用酸性洗濯洗剤の1位〜3位の詳細レビューを紹介し、その他は簡単レビューのみ紹介していきます。
- 洗濯用酸性洗剤ランキングと簡単レビュー
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- 洗濯洗剤 アリエール 除菌プラス…アリエール除菌粉末洗濯洗剤の後継になる液体洗濯洗剤。汗臭や蓄積臭、臭い戻りの消臭・防臭に強く、他のアリエールよりも香りが控えめ
- 洗濯洗剤 アタック除菌アドバンス…クエン酸配合の酸性洗濯洗剤。臭いの原因菌の増殖による悪臭を抑えて消臭する。介護臭や加齢臭、蓄積した汗臭に強い印象
- すすぎ消臭剤 レノアクエン酸in超消臭…洗濯洗剤ではなくすすぎのときに柔軟剤代わりに投入するすすぎ消臭剤。中性・アルカリ性で洗濯したい衣類の蓄積臭を消臭したいときにおすすめ
- 洗濯洗剤 ナインエレメント…酢酸と界面活性剤の作用で洗浄する自然素材にこだわっている洗濯洗剤。酸味がある香りとユーカリの香りに好みが分かれるため使いにくい印象もあるが、消臭効果は高い
- 酸性の液体酸素系漂白剤のランキングと簡単レビュー
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- ワイドハイターPRO抗菌リキッド…液体のワイドハイターのなかでは抗菌効果が一番強い(2023年現在)。臭いが気になるが洗濯洗剤は変えたくない人におすすめ
- ブライトSTRONG 漂白&抗菌ジェル…酸素系漂白剤のなかではコスパが良く使いやすい
- ワイドハイターEXパワー…ワイドハイターPROよりも消臭効果は少し落ちるが通常のお洗濯であれば十分な効果がある、コスパを求めるならワイドハイターEXパワーがおすすめ
- チュチュベビー 液体漂白剤…哺乳瓶洗浄・除菌製品や哺乳瓶・飲み乳首などを展開するメーカーの酸素系漂白剤。効果自体は他メーカーの酸素系漂白剤と変わらず、赤ちゃんを持つママ層・パパ層からの支持が高い
洗濯洗剤 アリエール 除菌プラスの詳細レビュー
洗濯洗剤 アリエール 除菌プラスは、アルカリ性や中性の洗濯洗剤ではなかなか落ちなかった蓄積した臭い・介護臭・汗臭・アンモニア臭などのアルカリ性の臭いを落とせる酸性洗濯洗剤です。部活動をする子どもやスポーツが趣味の大人だけでなく、気になる体臭・尿臭(アンモニア臭)・介護臭などが気になる介護世代・シニア・プレシニアにもおすすめの洗濯洗剤です。洗浄効果も他のアリエールと同程度で汚れ落ちはすぐれている印象があり、香りが強めの声が多いアリエールのなかでは香りがかなり控えめなので、香りに敏感な人も使いやすいと思います。
襟や袖口の黄ばみ・黒ずみなど、しつこい汚れにはつけ置き洗いが必要になる場合があるが、通常の汚れであれば普通のお洗濯で十分落ちますし、食べもの汚れなども問題なく落とせます。キャップの形状が使いにくいという声もありますが、この辺は慣れもありますし、洗濯洗剤自動投入機能の利用や別売りのボトルで解決できます。香りの好みがあうのであればおすすめできる酸性洗濯洗剤です。
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洗濯洗剤 アタック除菌アドバンスの詳細レビュー
洗濯洗剤 アタック除菌アドバンスは、クエン酸配合の弱酸性の洗濯洗剤です。除菌と色柄のくすみなどに特化した洗濯洗剤で、増殖した雑菌による臭いの除去も得意にしています。増殖した雑菌による臭いとは、洗濯カゴや洗濯槽に洗濯せずに放置した洗濯物の臭いや、中性洗濯洗剤や弱アルカリ性洗濯洗剤では落としきれないタオルなどに蓄積した臭いです。何度も洗濯しても臭いが落ちない洗濯物や臭いが戻ってくる洗濯物がある場合は、アタック除菌アドバンスを使ってみてもいいと思います。
洗浄力・汚れ落ちもとても良く、酸性の洗濯洗剤のありがちな「汚れ落ちがイマイチ」なことはありません。香りが少し強いので好みは分かれますが、たっぷりのアルカリ性の臭いが染み込んだ衣類・タオルがある場合は、ほかの洗濯物とも一緒に洗濯できるので便利だと思います。
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すすぎ消臭剤 レノアクエン酸in超消臭の詳細レビュー
レノアクエン酸in超消臭は、すすぎのときに柔軟剤代わりに投入する(条件はあるが柔軟剤と混ぜて使用することも可能)すすぎ消臭剤です。古くなったTシャツやスポーツウェア、使い古したタオルなど、何度お洗濯しても落ちない蓄積臭を、柔軟剤投入口に適量いれるだけで落とすことができるのでかなり便利です。
洗浄成分は配合されていないので汚れを落とすことはできませんが、アルカリ性の臭いを落とす効果はかなり高いので、お気に入りの洗濯洗剤がある人は組み合わせてつかうことができます。汚れがひどい洗濯物を洗濯する場合は洗浄力が高い洗濯洗剤と組み合わせる、部屋干し臭や臭いの後戻りなど臭い対策を重視する場合は消臭効果・防臭効果が高い洗濯洗剤と組み合わせるなど、目的によって使いわけるのもおすすめです。
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おわりに:いつもの洗濯では落ちない汚れや臭いは酸性洗剤で落ちる可能性がある。ただし「混ぜるな危険」には注意
酸性洗剤とは、クエン酸や酢酸、乳酸、フマル酸など、酸性の作用を利用して汚れや臭いを落とす洗剤です。界面活性剤と組み合わせることで、水アカ・カルキ汚れなどのアルカリ性の汚れだけでなく、油汚れ・皮脂汚れなどの酸性の汚れにも対応できます。お掃除ではキッチンや洗面所、お風呂場などの水まわりの掃除、お洗濯では介護臭・汗臭・加齢臭・後戻り臭などの臭い問題の解決に役立ちます。ただし、カビ専用洗剤や塩素系漂白剤など、アルカリ性の洗剤と混ぜると有毒なガスが発生する可能性があります。「混ぜるな危険」とあるので注意して使用するとは思いますが、ほかの洗剤・塩素系漂白剤と混ざらないように十分に注意して使用してください。
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