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フローリングの黒ずみの落とし方完全ガイド。使ってもいい洗剤とお掃除グッズとは?

フローリングの黒ずみを掃除している家族 お掃除のコツ

フローリングの黒ずみは落としにくい汚れのひとつであり、原因に合わせた方法で掃除することで落としやすくなります。今回は、フローリングの掃除で苦労する黒ずみ汚れの落とし方について、おすすめの洗剤とお掃除グッズについてもあわせて解説していきます。

フローリングの黒ずみの種類と汚れの正体

フローリングの黒ずみは、おもに以下が原因で発生します。

皮脂汚れや油汚れ

足の裏・手のひら・指から発生した皮脂による汚れ、キッチンで料理したときに発生した油汚れ、食べ物由来の油汚れなど、毎日の生活で発生する汚れがフローリングに付着し、ほこりと混ざると、フローリングにこびりつき黒ずみになっていきます。

このような黒ずみは、ベタつきがあり、指や布でこすると黒く汚れるという特徴があります。皮脂汚れや油汚れは、いわゆる酸性の汚れであり、中性洗剤や弱アルカリ性洗剤を使うことで落とすことができます。

カビ・雑菌の繁殖による汚れ

キッチン・洗面所・窓ぎわなど、湿気や水分の多い場所は、カビや雑菌が繁殖しやすいです。このような場所には、黒カビ・雑菌が原因の黒ずみが発生しやすく、長期間放置するとフローリングの内部まで根を張り、奥まで染み込んだような黒ずみ汚れになります。

カビや雑菌が原因の黒ずみは、ポツポツとした黒い斑点が広がるように汚れるのが特徴です。消毒用アルコールや中性洗剤、弱アルカリ性洗剤で掃除することができますが、黒カビが根を張った奥まで染み込んだ黒ずみ汚れは落とせません。カビキラーのようなカビ取り剤で落とせる場合もありますが、カビ取り剤はフローリングの変色を引き起こす場合があります。このような黒ずみ汚れがある場合は、フローリング材の交換が必要になる場合があります。

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劣化したワックスや汚れの蓄積によるもの

フローリングに劣化した古いワックスが残っていると、汚れが染み込むことで黒ずみ汚れになる場合があります。このような劣化したワックスによる黒ずみは、ワックスオフせずにワックスを重ね塗りすることも原因になる場合があります。また、ジュースや水などの液体汚れの拭き残しや食べこぼしの汚れなど、汚れが溜まって蓄積していくと、フローリングにツヤがなくなり、黒ずみになることがあります。

このような黒ずみは、フローリング特有の光沢がなくなり、一部が黒ずんで見えるようになります。基本的には洗剤で落とせますが、蓄積がひどくなると、普通に掃除しただけでは落とせなくなることもあります。

家具の脚やマットの裏地などのゴム製品の跡

テーブル・イスなどの家具の脚の滑り止めやキャスター、マットの裏地には、ゴム製でできているものもあります。このようなゴム製の部分がフローリングにこすれたり、触れたまま圧着されたりすると、ゴムの色素が移り黒ずみになることがあります。

これらの黒ずみは、特定の場所にクッキリと黒い跡が残るのが特徴です。このような黒ずみは、基本的には、雑巾やスポンジ、消しゴムなどでこすり落とすことができますし、普通に拭き掃除したときに一緒に落ちることもあります。

フローリングの黒ずみ掃除の手順

フローリングの黒ずみ掃除は、以下の手順で行いましょう。

  1. 事前準備(換気・ホコリの除去など)
  2. 普通のフローリング掃除
  3. 黒ずみ汚れの種類にあわせた掃除
  4. 仕上げの乾拭き・乾燥

事前準備

フローリングの黒ずみを落とす掃除をする前に、まず全体的にワイパー・掃除機をかけ、ホコリやゴミを取り除きましょう。ワイパー掃除は、乾拭きとウェットシートによる水拭きの両方を行うことをおすすめします。また、ホコリ・洗剤成分などがこもらないように、窓を開ける・換気扇をつけるなどして、十分に換気されている状態にしてください。

普通のフローリング掃除

ウェットシートの水拭きワイパーで落ちない黒ずみは、マイクロファイバークロスや雑巾に、かんたんマイペット・ウタマロクリーナー・ホームリセットなどのマルチクリーナーを吹きかけて、拭きとりましょう。まずは全体的に掃除をしてから、落ちてない黒ずみを取り除いてください。

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黒ずみ汚れの種類にあわせた掃除

普通のフローリング掃除で落ちなかった黒ずみ汚れは、汚れの種類にあわせた掃除を行いましょう。

皮脂汚れや油汚れ

皮脂汚れや油汚れによる黒ずみは、おもにキッチン・リビングに多いです。中性洗剤や弱アルカリ性のフローリング用洗剤やマルチクリーナーを用意し、マイクロファイバークロス・雑巾に吹きかけ、やさしく拭き取りましょう。汚れに直接吹きかけても良い洗剤を使う場合は、吹きかけてしばらく漬け置きにすると、落ちやすくなります。

黒ずみ汚れは落ちにくいのゴシゴシこすりたくなるでしょうが、強くこするとフローリング材を傷つける恐れがあるので注意が必要です。また、洗剤や汚れの拭き残しがあると再度黒ずみは発生する場合があるので、ぬるま湯で水拭きしてしっかり拭き取ることをおすすめします。

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カビ・雑菌

カビ・雑菌が原因の黒ずみがある場合は、黒ずみ部分に除菌用・消毒用アルコールをスプレーで吹きかけ、マイクロファイバークロスで拭き取りましょう。吹きかけてすぐに拭き取るよりも、数分置いた後に拭き取るようにしてください。除菌用・消毒用アルコールがないときは、中性や弱アルカリ性のフローリング用洗剤でも掃除できます。ただし、カビ取り剤や塩素系漂白剤のような強めのアルカリ性洗剤は、変色や損傷など、フローリングを傷める恐れがあるので使わないでください。

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劣化したワックス

劣化したワックスによる黒ずみを落とすには、古くなったワックスを完全に取り除く必要があります。黒ずみ部分にワックス剥離剤を塗り、やわらかいスポンジや布で軽くこすり、ワックスを拭き取りましょう。ワックスを完全に取り除いたら、水拭きで拭き掃除し、完全に乾燥させてから新しいワックスを塗ってください。ただし、最近はワックスがけ不要の「ワックスフリー」のフローリングも増えてきました。ワックス剥離剤が使えないフローリングもあるので、必ず使用前に説明書で確認してください。

汚れの蓄積

汚れの蓄積による黒ずみは、素材自体の変色・腐食による黒ずみでなければ、フローリング用の中性洗剤・弱アルカリ性洗剤で落とせる場合があります。強くこすったり一部分だけ集中的に擦ったりするとフローリングを傷める恐れがあるので、汚れ全体をやさしくこするように拭き掃除してください。変色・腐食による黒ずみは掃除では落とせないため、フローリング材の交換が必要になります。

ゴム製品の跡

ゴム製品の黒い跡は、雑巾・マイクロファイバークロスで水拭きしたり、消しゴムなどでこすると、落とすことができます。滑りをよくするために中性洗剤を使ってもかまいません。ただし、強くこすったり、一部分だけを集中的にこするとフローリングを傷める恐れがあるので注意してください。また、メラミンスポンジはフローリングを傷める原因になるため、基本的にはおすすめしません。使う場合は、必ず目立たない場所で試してから、自己責任で使用してください。

仕上げの乾拭き・乾燥

洗剤や水拭きでフローリングを掃除した後は、汚れや水気をきれいに拭き取り、しっかり乾燥させましょう。汚れや水気が残った状態で家具やカーペットを置くと、黒ずみ・変色・腐食などを引き起こす原因になります。

フローリングの黒ずみ掃除に役立つ洗剤とお掃除グッズ

フローリングの黒ずみ掃除では、以下の洗剤とお掃除グッズが役立ちます。

中性洗剤

中性タイプのマルチクリーナーやフローリング用クリーナーなどのお掃除用の中性洗剤は、界面活性剤の作用で皮脂汚れや油汚れ、たんぱく質汚れを落とします。中性洗剤は、皮脂汚れ・油汚れが原因の黒ずみの掃除に役立ちますし、汚れの蓄積による黒ずみを落とすときにも役立ちます。また、軽いものであれば、黒カビ・雑菌による黒ずみを落とせる場合があります。

おすすめの中性洗剤の例

  • ウタマロクリーナー…手肌と環境にやさしいマルチクリーナー。落ちにくい汚れは漬け置きにすることで落とせる場合のある
  • ホームリセット…拭いた後にすぐに乾燥し、サラッと仕上がるマルチクリーナー。ひどくない汚れであれば黒ずみも落とせる場合もある
  • フローリングマジックリン…ツヤ出しと汚れ落としが一度にできる洗剤。ワックス床にも使えるので使いやすい
  • ウエキ スーパーオレンジ フローリング…オレンジオイル配合の中性タイプのクリーナー。ワックス効果があり、除菌成分も配合されているので、除菌・消臭も可能。材質などにより、若干使いにくくなる場合も
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弱アルカリ性洗剤

弱アルカリ性の洗剤は、アルカリ性の作用で油脂汚れやたんぱく質汚れを溶かして落とします。界面活性剤だけの中性洗剤よりも、皮脂汚れ・油汚れ・食べもの汚れ・黒カビ・雑菌などによる黒ずみも落としやすくなります。ただ、中性洗剤よりも素材に強く影響するため、心配な場合は目立たない場所で試してから使用することをおすすめします。なお、ナチュラル系洗剤の重曹・セスキ炭酸ソーダも弱アルカリ性の洗剤になります。

おすすめの弱アルカリ性洗剤の例

  • かんたんマイペット…フローリングをはじめ、幅広い用途に使えるマルチクリーナー。油汚れもしっかり落とせて、サラッと拭きあがる
  • レック 水の激落ちくん アルカリ電解水…アルカリ電解水なので、使った後は水になるため安心して使える。水の拭き取りは必要だが、汚れ落ちも良く使いやすい
  • オキシクリーン…汚れ落ちで選ぶならおすすめ。研磨剤としても使えるが傷に注意。心配な場合は目立たない場所で試すことをおすすめ
  • レック 重曹の激落ちくん…重曹+アルカリ電解水でしっかりと洗浄できる。作用はマイルドだが、通常の汚れはきちんと落とせて、軽い黒ずみなら十分使える
  • レック セスキの激落ちくん…セスキは重曹よりも強いアルカリ性を持つ。油汚れや皮脂汚れが気になる人でナチュラル系クリーナーを使いたい人におすすめ
かんたんマイペット 本体
かんたんマイペット 本体

関連記事:かんたんマイペットの使い方とマイペット・マジックリンとの違い|どこまで万能?
関連記事:アルカリ電解水はどこの掃除で使えばいいの?使えない場所はある?|おすすめのアルカリ電解水は?

除菌用アルコール・消毒用アルコール

除菌用アルコール・消毒用アルコールには界面活性剤ほどの洗浄力はありませんが、皮脂汚れ・油汚れ・たんぱく質汚れ・カビ・雑菌などを取り除くことができます。また、カビや雑菌の繁殖を抑えることができるため、カビや臭いの発生予防にも役立ちます。医薬品の消毒用アルコールでもかまいませんが、掃除用としては価格が高く、効果にもあまり差がないので、キッチン用・リビング用でいつも使っているような普通の除菌用アルコールを使うことをおすすめします。

おすすめの除菌用アルコール・消毒用アルコールの例

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関連記事:消毒用アルコールが掃除でも使えるって本当?

マイクロファイバークロス

おすすめのマイクロファイバークロスの例

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電動モップ・水拭き掃除機

フローリングの水拭き掃除は大変な作業ですが、電動モップや水拭き掃除機があると、かなり楽に掃除できますし、簡単にきれいになります。理想を言えばどちらもあった方がいいですが、水拭き掃除機があると、毎日のお掃除も楽ですし、キレイな状態を保ちやすくなります。

おすすめの電動モップ・水拭き掃除機の例

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注意が必要な洗剤とお掃除グッズについて

黒ずみ汚れの中には、以下の洗剤・お掃除グッズで落とせるものもありますが、フローリングのお掃除で使うと、フローリングを傷める恐れがあります。ひどいときには、フローリング材の交換が必要になるときもあり、賃貸物件の場合には高額な原状回復費用を求められることもあるので注意してください。

スチームクリーナー

スチームクリーナーは、洗剤などを使う必要がなく、水だけで掃除と除菌ができます。黒ずみもキレイに落とせるので、フローリングの掃除でも使いたいと思ったことのある人もいると思います。しかし、スチームクリーナーからは高温の蒸気が出るため、フローリング材に深刻なダメージを与える場合があります。また、性能の良くないものに関しては、うまく蒸気にならず、水が出てしまうことで水漏れのトラブルにつながる可能性もあります。低温タイプのスチームクリーナーもあるので、全てが使えないというわけではありませんが、基本的にはあまりおすすめしていません。使う前に、かならずフローリングの説明書を確認しましょう。

塩素系漂白剤・カビ取り剤(強いアルカリ性洗剤)

塩素系漂白剤やカビ取り剤のような強いアルカリ性洗剤は、フローリング材に深刻なダメージを与える恐れがあり、変色・色落ちなどを引き起こすこともあります。基本的には、フローリングに塩素系漂白剤やカビ取り剤は使わないでください。どうしてもつかいたい場合は目立たない場所で試してからにしてほしいですが、そこまで汚れがひどい場合は、掃除業者などのプロに相談することをおすすめします。

関連記事:アルカリ性洗剤と酸性の汚れの種類と特徴と使うときの注意点は?

酸性洗剤

強いアルカリ性洗剤と同様、強い酸性洗剤もフローリング材のダメージや変色の原因になります。クエン酸であれば、弱酸性になるように調整すれば問題ない場合もありますが、カジトク編集部としては、基本的にはあまりおすすめしていません。

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関連記事:酸性洗剤の種類一覧とおすすめの酸性洗剤 メリットと使い方のコツも紹介【場所別で編集部厳選】

メラミンスポンジ

メラミンスポンジは、目に見えないミクロン単位の網目で研磨して、汚れを落とします。フローリングの表面についた黒ずみであれば、簡単に落とすことができますが、コーティングや塗装などに傷をつけてしまう場合があります。基本的には、フローリングの掃除ではおすすめしていません。

おわりに:黒ずみはこまめな掃除で防げるのでうまく時短して習慣化しよう

フローリングの黒ずみのほとんどは、こまめに掃除することで防げます。マルチクリーナーや水拭き掃除機、除菌用アルコールなどで時短しながら、掃除を習慣化することが黒ずみ対策になります。ただ、ひどくない黒ずみであれば自分で落とせますが、内部まで侵入しているような黒ずみを無理に落とそうとすると、フローリング材の交換が必要になってしまう場合があります。このような場合は、基本的にはお掃除業者などのプロにお願いし、定期的な掃除で黒ずみを予防することを一番に心がけてください。

 

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